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Thursday, July 21, 2005

東京でテロが起きる!?

■「ハッキリいっちゃいますけど、近い将来東京でテロが起きる可能性は極めて高いんですよ。」 BY 青山繁晴Aoyama_shigeharu

7月19日に放送したJAM THE WORLDのゲストに、国家安全保障や危機管理専門のアナリストで株式会社独立総合研究所(独研)の代表である青山繁晴さんをお迎えして、ロンドンで7月7日に起きた同時爆破テロの真相に迫った。

ロンドンのテロ実行犯についての分析はもちろんだけど、2001年9月11日同時多発テロの直後に発刊された「お笑い日本の防衛戦略―テロ対策機密情報」でも展開していた青山さんの自論=「日本は世界一テロに弱い国家」に基づいて、“今そこにある日本の危機”をリアルに語ってくれた。

実際にファルージャなど、現場でアルカイダ関係者に直接取材した経験とデータ=一次情報に基づいた青山さんの危機予測は、テロという現象面を分析するだけの評論的なレベルでなく、ある意味で聴く者に“覚悟”を迫る内容だった。

テロリストたちはアメリカのイラク攻撃を支持した国は全て敵とみなし、テロリストにとって敵は自衛隊だけでなく、政府関係者、民間人を含め日本人がその標的になる可能性がある。そしてブッシュ対米公約を果たすために憲法をないがしろにしてまで特措法で自衛隊をイラクに派遣している日本は、まさにアメリカのパートナー(あるいはスレイブ)として、これまで何度もアルカイダ系組織の犯行声明などで“次のターゲット”として名指しされてきた。

にも関わらず、僕らは今回のようなテロが起きても、何となくそれは自分とは縁のない出来事として相変わらず傍観者的な感覚しか持っていないのが現実だ。しかし「それは間違いだ。」と青山さんは指摘する。

ロンドンでの同時爆破テロ、そしてその前のスペインの列車爆破テロ。共通するキーワードは公共交通機関、中でも“列車”だ。

9.11はジャンボ機をハイジャックして実行され、衝撃的な結果を生んだ。おかげで欧米の空港のセキュリティーは、9.11以降大幅に強化されたわけだが、たとえ効果が劇的でも、航空機を使用するテロ実行のハードルは以前より格段に高く成っている。

一方で、今回のロンドン、昨年のスペインを見れば分かるとおり、列車を対象にしたテロも充分にダメージとインパクトを与えることが出来る。

アルカイダの考え方としては、「一度ならず二度も成功したのはアッラーの思し召し。これを繰り返すことで更なる恩寵を得ることが出来る。」と成るのだそうだ。

青山さんはロンドンの事件を受けて、「ますます東京でのテロの可能性が高くなった。」と断言する。しかもタイミング的には自衛隊のイラク派遣の期限が来る12月14日以前。詳細は近著の「日本国民が決断する日 東京テロと血の世界再編のなかで」を参照してもらうとして、放送のなかで青山さんが敢えて何度も繰り返して警鐘を鳴らしていたのは、他でもない『新幹線』だ。

昨年ドイツで拘束されたアルカイダの幹部は、偽名を使って新潟に一年以上も潜伏し、様々な情報を収集し、人的なネットワークを構築していたという。

 ドイツで拘束されているテロ組織アルカイダの幹部が、偽名を使って新潟市内に一年以上にわたって潜伏し、押収された通話記録などから日本国内で組織網の形成に動いていた疑いのあることがわかった。

 身柄を拘束されているのはフランス国籍の男で、二〇〇二年七月に日本に入国してから昨年九月に出国するまで、新潟市内のマンションにドイツ人の妻と住み、中古車販売の傍らマレーシアやドイツなどに何度か渡航を繰り返していたという。

 ボスニア・ヘルツェゴビナの民族紛争の際にアルカイダ系の過激派組織に加わったとされ、ボスニアでは警察官殺害の容疑で逮捕されている。服役中に脱走し、フランスでの警察本部爆弾テロ未遂事件に関与したとして国際手配されている。

 そんな男が偽名を使って堂々と日本に出入りし、地方都市でほとんど怪しまれることなく生活していたというから驚く。 (神戸新聞

「ほとんど怪しまれることなく生活していた。」というところがポイントかもしれないが、テロリストがターバン巻いてたりヒゲ伸ばし放題にしているというのは有り得ない。むしろ政治的な関心は一切見せず、どこにでも居る良い奴として我々の日常に溶け込んで生活しているのだ。

実は、青山さんは接触したアルカイダ関係者から、実際にこうした日本の隠れアルカイダからもたらされたという新幹線の写真や構造物などの資料を見せられたそうだ。

青山さんは「イスラム教徒のコミュニティーはテロリストの温床であり、そうしたコミュニティーが存在しない日本ではテロが起きにくい。」という多くの中東専門家の見解を、「全くの出鱈目で根拠がない。」と厳しく批判する。

「日本には不法入国して就労している外国人や、麻薬取引などの違法行為に関わることをなんとも思わない外国人はいくらでも居る。アルカイダは新たにメンバーをリクルートする際、いかにも熱心なイスラム教徒なんかではなく、こうした犯罪行為に近いところで生活している人物を狙って取り込む。」という。確かに、上野や六本木に行けばそれらしき人物は珍しくもない。

そうしたアルカイダ・シンパが新幹線の情報を一生懸命集めていたことが確認されている。空港は国際線はもちろん、国内線もある程度セキュリティーが担保されているけれど、新幹線は本人確認の必要もなければ、ボディーチェックも金属探知機もない。いつでも誰でも乗れてしまうのだ。

しかも未だに“無事故神話”を誇る新幹線は日本の技術力の高さと安全性の象徴でもある。その新幹線が実は一番危ないのだそうだ。

青山さんはいう。「国やJRにまともな危機管理を期待しても無駄だから、もっと国民一人ひとりが『新幹線のホームに金属探知機を設置してくれなければJRは利用しないぞ~!』ぐらいの勢いで声をあげる必要がある。」という。全く同感。

しかし、たとえ金属探知機が整備されたとしても、考えてみれば日本はオウムによる生化学兵器テロに関しては先進国。テロ実行犯が爆発物を使用するとは限らない。

それに公共の場所に監視カメラを大量に設置したとしても、事後に実行犯を特定するのに役立つことはあっても、リアルタイムで不審者を割り出して犯行を阻止することが出来るとは思えない。本気で何かをやろうとしている人間を止めることは物理的な手段では到底不可能といってよい。だとしても、やらないよりやった方が良いに決まっている。

インタビューの最後に、「日本は憲法に違反しているかもしれない特措法で対米公約を果たしてきているが、アメリカの対イラク戦争と占領政策が破綻していることは既に明らか。このままアメリカと一蓮托生のままで良いのか?我々はどうすれば良いのだろうか?」と問うと、青山さんは「12月に特措法の期限が来たら、既に一度期限延長しているのですから、速やかに自衛隊を撤退させるべきです。そして、その時は『テロに屈した』からではなく、法律で定めた義務を果たしたんだということで、正々堂々と帰ってくれば良いのです。しかし、私はその期限が来る前に不測の事態が起きるんじゃないかと恐れているのです。」とおっしゃっていた。

『東京でテロが起きる!』というのは、出来れば当たって欲しくない予測ではあるけれど、「これまでは自分の予想通りに事態が推移している。」という青山さんの確信に基づく言葉だけに、この警告は真摯に受け止めた方が良いかもしれない。

July 21, 2005 in Current Affairs, Media, Politics | Permalink

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