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Wednesday, April 26, 2006

【DAYS JAPAN 広河隆一さんにチェルノブイリの現状を訊いた】

■昨日放送したJAM THE WORLDで、DAYS JAPAN広河隆一さんにチェルノブイリの現状を訊いた

Sekikan

ちょうど今日は人類史上最悪といわれるチェルノブイリ原発事故が起きてから20年目。

そこで、つい最近現地に行って取材をしてこられたフォト・ジャーナリストの広河隆一さんに、20年後の現地の様子を訊いてみました。

広河さんには以前2004年の3月、ちょうどDAYS JAPANを創刊されたばかりの頃にも、番組にゲストでお招きして出版に籠めた思いを伺ったたことがあります。

「世界を視る、権力を監視する写真中心の月刊誌」を標榜するDAYS JAPANですが、「一枚の写真が世の中を変える」という信念のもと、現在も毎月素晴らしい雑誌を世に送り出しています。

扱っているテーマはどれも通常マスメディアが触らないようにしているハードなものばかりで、フォト・ジャーナリズムの鑑ともいえるその姿勢には敬服するものがあります。

その広河さんが最近チェルノブイリに取材に行かれたとのことで、お話を伺うことに成ったのですが、現在も立ち入り禁止というか、退去勧告されている半径30KMのエリア内に入って、あちこちを回ったそうです。

事故自体は20年前のものですが、この禁足地のいたるところには未だに通常レベルの数100倍から数1000倍(!)という高レベルの放射能が検出されるそうです。

TBSの報道番組では「放射能レベルは東京の5~10倍」とか云っていましたが、広河さんによると放射能レベルにはバラつきがあり、この半径30KMのエリア内のみならず、遠くは数百キロ離れた地点にも、当時の風雨の関係で高濃度の放射性物質が降下~蓄積された箇所が数多くあるとのこと。

ロシア当局は、被爆による被害はほとんどないという公式見解を発表しているようですが、「実際は当時まだ子供だった人たちが成人に成り、若年性のガンや、早産などの妊娠障害など、様々な後遺症に悩まされていて、さらには事故後に妊娠~出産した子供達にも様々な障害が発生している。」との事。

しかも、「現在こうした被害者達に対する支援が経済的な理由(一説には毎年700億円相当)からどんどん削られていて、まともな医療が受けられない状態であること。そしてそもそもウクライナでもロシアでも、この問題をタブー視して『あの事故は無かったことにしたい。』という雰囲気がある。」のだそうです。

個人的なことですが、僕は20年前のあの日の事を鮮明に覚えています。

ニュースの第一報を聞いてから数時間後には、日本にも放射線物質が飛んでくるということだったのですが、ちょうどその時刻に都内で小雨が降り始めて、僕は愛機ビアンキのロードレーサーに乗って西馬込あたりを走っていたのですが、「もしかしたらこの雨に放射能が含まれているかも?」という漠然とした恐怖感から、顔に降りかかる雨粒にビリビリした奇妙な刺激を感じたのです。

もちろんそれは僕の想像の産物だったわけですけれど、それでも産まれて初めて「放射能の恐怖」を感じた瞬間でした。

当時僕は日向大介とインテリアズというユニットで音楽をやっていましたが、その鮮烈な恐怖の印象を記録に残そうと思って、その夜帰宅して一気に「GAIA」という曲を書き上げました。(というかプログラミングですけど・・・)

この曲が1曲目に収められているアルバム「DESIGN」(WINDHAM HILL / PONY CANION)は既に廃盤に成っていますが、そんな訳で僕の記憶の中でチェルノブイリは特別な感情を呼び起こすものに成っています。

それまでは、広島長崎のことも勿論知っていたし、たまたま機会を得て広島・長崎それぞれの原爆資料館にも行った事がありましたから、概念的に原子爆弾に対する知識というものはありましたけれど、放射能という目に見えないものを身近に感じることはなかったわけです。それは僕だけでなく、ほとんどの人がそうなんだろうと思います。

チェルノブイリでこれが一変しました。

世界中の人が、この事故の報道を見て“放射能の恐怖”を身近に感じたはずです。実際に、事故から数時間後には北半球のほとんどの場所で放射能の飛来が観測されました。

その後、ヨーロッパでは放射能汚染された食品をはじめ、ありとあらゆるものの輸出入に制限が設けられ、爆発事故そのものの被害だけでなく、二次的な汚染被害の影響が中長期に渡って世界中に広がったのです。

ところが恐ろしいもので人間は忘れる動物。僕自身も今回20年という節目をむかえて各報道機関が現地の現在の様子を伝えるまでは、チェルノブイリのことを完全に忘れていました。

しかし、チェルノブイリの事故は“未だに活きている”のです。

広河さんによると、「チェルノブイリの事故は、未だに本当の原因も特定されていないし(設計上の問題や人為的操作ミス、また最近では小規模の地震がキッカケに成ったという説もあり)、もっと問題なのはどうやって消火したのか、どんな物質を投入して鎮火させたのか分かっていない。」とのことで、「もしまた他の原子炉で同じような事故が起きても、その対応の参考に成るような情報が全く得られていない。チェルノブイリは未だに謎のままで、教訓も生かされていないのです。」というのです。

あれほどの重大事故だったのだから、当然徹底的に原因を究明して、その知識が活かされているのだろうと、僕は勝手にそう思っていました。しかし現実は全くそうではなかった。

現在“石棺”と呼ばれる4号炉は、当時慌てふためいてコンクリートと鉄板で放射能という恐怖を封じ込めようとした。そしてそのとき、放射能と共に原因究明の可能性も一緒に閉じ込めてしまったのです。

しかしその石棺を覆うコンクリートも鉄板も、今では老朽化してあちこちがひび割れ、放射能が漏れ出しているとの事。

ウクライナのユフチェンコ首相は、事故から20年目という節目を迎えて「チェルノブイリの負の遺産を清算し、原子力発電の推進へ舵をとる。」と宣言してたそうです。

ロシアからの真の独立を考えると、ウクライナとしては自前のエネルギーを得るための手段として原子力発電を選択せざるを得ないということでしょう。

また、今は全く活用されていないかつての汚染地域を、農業などで有効利用しようという動きもあるそうですが、いずれチェルノブイリで生産された農作物や食肉が流通するように成るのかもしれません。

広河さんの写真を見ていると、なんだかチェルノブイリの亡霊が棺桶の蓋を開けて我々に何かを呼びかけているような気がしませんか?

■参考リンク:

チェルノブイリ原発発事故20年、ウクライナで追悼行事 (CNN

疫学調査の見通し立たず チェルノブイリ事故20年(asahi.com

「チェルノブイリ」20年、今も事故処理終わらず (NIKKEI NET

April 26, 2006 in Ecology, Media, Politics, Science | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, April 25, 2006

【今夜のJAM THE WORLD ゲストは世界NO.1のROYAL CHEF】

Enrico ■今夜のJAM THE WORLDは、故ダイアナ妃やブッシュ大統領(父)に愛された本物の宮廷料理人で、現在来日中のエンリコ・デルフリンガーさんがゲスト

とにかくこの人の経歴がスゴイ!数々のアワードに輝くそのプロフィールは、まさに綺羅星のごとくといった感じ。

イギリス王室以外にも世界各国のロイヤル・ファミリーや国家主席、昨年亡くなったローマ法王パウロ二世や、南アフリカのマンデラ氏、トム・クルーズ、ジョージ・クルーニーやエマ・トンプソンなどハリウッドスターまで、ほんとのスーパー・セレブ御用達のスーパー・シェフです。(詳細はこちら

1962年、北イタリア・コモ湖畔の小さな町に生まれる。15歳の頃から、高校に通いながらレストランの厨房で働き始める。高校卒業後、複数の著名なシェフに師事し、頭角を現す。1987年より、史上最年少で英国王室の総料理長をつとめた後、1991年にはホワイトハウス総料理長に就任。その後、ローマ屈指の「ホテル・エデン」の総料理長、スイスの名門「パドラッツ・パレス・ホテル」総料理長などのキャリアを重ねる。現在ミシュランの星を獲得した料理人だけが加盟を許される、権威ある協会「ユーロトックス」の副会長をつとめる。その華麗なる経歴から「食の世界」で今最も話題を集め、世界的に注目されているイタリア人シェフ。また、後進の育成にも力を注ぎ、現在までに200人以上のシェフを育成し、彼らはそれぞれ世界中の有名ホテルでシェフを務めている。

このデルフリンガーさんが現在来日中で、銀座一丁目にある『ホテル西洋銀座』のレペトアというレストランを舞台に、先週の土曜日から今月末までの期間限定だけれども、世界のジェットセッターが愛してやまないという料理の腕を振るっています。

聞くところによると、年内には彼自身初めてとなる自分のレストランを都内にオープンするということで、美味しいものには目の無い私、早速彼にインタビューを申し込んだ次第です。どんな話が聴けるか、お楽しみに!

April 25, 2006 in Food and Drink, Media | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Monday, April 24, 2006

【イランに対する核攻撃はあるのか】

■「アメリカは間もなくイランを核兵器で攻撃する」

この話は一昨日にアップした「5月25日に彗星が地球に衝突するかもしれない」という記事と、実は関係しています。(どう関係しているかは、読めば分かります。)

ただし、こちらはもっとリアルでシリアス。アメリカがイランに対して先制核攻撃を行う可能性が想像以上に高く、その背景には、キリスト教とイスラム教それぞれの原理主義者による『ハルマゲドン思想の対決』という宗教的なモティベーションが存在するという話です。

国際情勢解説者の田中宇さんの国際ニュース解説「イランは核攻撃される?」から。

 イスラエルの核兵器開発や、イラク戦争をめぐる米政府のウソや不正について、暴露本や雑誌の特ダネ記事を書き続けてきたジャーナリストのセイモア・ハーシュが最近書いた「アメリカは間もなくイランを核兵器で攻撃する」という主旨の記事が、物議をかもしている。(関連記事

 今回の記事は、前回の延長線上にあるが「米軍がイランを攻撃する際には、核兵器が使われるだろう」と指摘している点が新しい。イランが核開発を行っているイラン中部のナタンズの施設は深い地下にあるとされ、通常の兵器では破壊できないので、破壊力の大きな小型核兵器(核バンカーバスター)を使う予定なのだという。

 ハーシュの記事が衝撃的なのは、ブッシュ政権は2001年の就任当初から、核兵器の実戦使用の実績を作ることを目論んでおり、この延長にイランへの核攻撃があるという点である。ブッシュ政権は、やむを得ずに核兵器を使うのではなく、なるべく早い機会に核兵器を実戦使用する実績を作りたいので、こじつけの理由でも良いからイランを核で攻撃したいと思っているという。

 核兵器は、広島と長崎で使われた後、世界の5大国が「抑止力」として保有することはできても、実際に使うことは外交上許されていなかった。だがブッシュ政権内では「アメリカは国際的な了解事項をあえて破り、核兵器を使うことがあるのだということを世界に誇示した方が、悪の枢軸など独裁的な反米国を抑制できるので良い」という考え方が強く、核兵器を使いたがっている。

 核問題でイランが譲歩しても、ブッシュ政権は「テロ組織支援」など他の名目に力点を移すことで、いずれイランを核攻撃する、ということである。

日本ではあんまり報道されなかったけれど、先々週あたりはCNNやMSNBC、BBCなんかでもこのニューヨーカーに掲載された記事について、かなり大きく取り扱って盛んに議論していました。

ちなみにこのセイモア・ハーシュ氏は、昨年の1月ごろにもブッシュがイランを次の攻撃目標にしているという記事を発表しているし、その前の2004年にもイラクのアブグレイブ収容所でアメリカ兵が無実のイラク人に対して行っていた虐待の事実を同じくThe New Yorkerでスクープ報道した実績を持ち、リスペクトされているジャーナリストです。

彼はブッシュ政権の中東政策に反対する勢力(特に諜報機関や軍部)と深いパイプを持っているともっぱらの噂だれど、それだけに今回の記事も、多くの人が「本当かもしれない」とシリアスに受け止めたのでしょう。

ハーシュと同じく米政界中枢の情報戦争の一環としての情報漏洩を受け、記事を書き続けているとおぼしきジム・ローブは「イラン攻撃話は、心理戦か、それとも本当の計画か?」と題する記事を書いている。(関連記事

(ハーシュもローブもユダヤ系の記者で、彼らの情報源もユダヤ系の勢力であると考えられる。アメリカのユダヤ系勢力の中には、好戦的な右派シオニストと、右派を嫌う現実派の勢力があり、米政界に対するユダヤ系の影響力の強さを背景に、アメリカの外交政策をどっちの方向に持っていくかをめぐって暗闘を続けている。おそらくハーシュやローブの情報源は右派を阻止しようとする勢力で、暗闘の一環として情報漏洩が行われている)

 ユダヤ系アメリカ人社会の中でも現実派系のオピニオン雑誌である「フォワード」も「ブッシュ政権は、イランとの戦争は不可避であると考えている」「彼らはここ数カ月、事後の悪影響を無視してイランへの激しい空爆を挙行することを検討している」「イランを攻撃するというのは口だけだという指摘もあるが、ワシントンの雰囲気は、明らかに激変した」といった内容の記事を最近出した。(関連記事

 同時期には、イギリスのサンデー・タイムスやワシントンポストなども、イラン攻撃が近いと報じている。サンデータイムスは、ブッシュは3年後の任期の終わりまでにイランを攻撃するつもりだと報じた。(関連記事

どうやら小型の核爆弾を使ってイランの核開発施設を攻撃する計画があるのは事実のようですが、じゃあ一体いつ頃に攻撃すると予想されているのでしょうか?

 アメリカがイランを攻撃するとしたら、それはいつなのか。最も近い時期としては、イランの核開発疑惑を長く調べてきた米カリフォルニア大学のジョージ・ヒルシュ教授が「米連邦議会が休会中である4月末までの間に、ブッシュはイラン核攻撃を実施するだろう」と予測している。ヒルシュがそう考える根拠は、後になればなるほど、イラクでの失敗などをめぐるブッシュ政権のスキャンダルが噴出し、共和党内の国際協調派が盛り返し、強硬派がイラン攻撃を挙行できる可能性が減るので、強硬派は急いでいるからだという。(関連記事

 ヒルシュの指摘には一理あるが、私が見るところ、そんなに早く攻撃は実施されそうもない。イランを攻撃するとなると、核を使うかどうかにかかわらず、イラクやカタールなどに駐留する米軍が何週間か前から攻撃準備に入るはずだ。米中枢では、イラン攻撃に反対する人が多いので、攻撃準備に入ったら、その情報はマスコミにリークされ「●月をメドに攻撃準備に入った」と具体的に報じられるはずである。そうした報道はまだないので、しばらくは攻撃はないと考えられる。

 もう少し先の話になると「ブッシュ政権は、今年11月の中間選挙での共和党勝利を実現するため、戦争で不人気を吹き飛ばす目的で、選挙前の今年7ー10月あたりにイランに戦争を仕掛けるのではないか」という予測がある。「アメリカ第一主義」の言論人パット・ブキャナンや、反ブッシュの論調で知られるMITのポール・クルーグマン教授が、この説を展開している。(関連記事その1その2

それにしても、現在のイラクはほぼ内戦状態で国内情勢が少しも改善していない状況なのに、本当にアメリカがイランを攻撃するなんてことが在り得るのでしょうか?

実はそこに、ほとんどオカルト的とも思える背景が存在しているようです。

それは、ブッシュの支持母体であるキリスト教原理主義者が持っている『キリスト再臨を促すためのハルマゲドン思想』と、イランのアマハディネジャド大統領が持っている『イスラム教独自のハルマゲドン思想』との戦いという構造です。

詳しくは、2ヶ月ほど前にリリースされた田中さんの記事「イランとアメリカのハルマゲドン」を参照していただきたいのですが、この記事は恐ろしいほど正確に今の状況を言い当てているように僕には思えてなりません。

 1年半ほど前に「キリストの再臨とアメリカの政治」という記事を書いた。「聖書には、イスラエルと反キリスト勢力との最終戦争(ハルマゲドン)が起きるとき、ローマ時代に昇天したキリストが再び地上に降臨し、至福の時代をもたらしてくれるという預言が書かれているが、この預言を早く実現するため、イスラエルの拡大や、中東での最終戦争を誘発しているキリスト教原理主義の勢力が、アメリカ政界で強い力を持ち、ブッシュ政権を動かしている」という主旨の分析だった。

 その後、イラクの泥沼化によって中東全域で反米感情が高まり、中東各地で欧米(キリスト教世界)への敵意を持つイスラム原理主義勢力が勃興し「イスラエルを潰せ」という呼びかけが強まり、ブッシュ政権はイラクに次いでイランにも戦争を仕掛けようとしている。中東はまさにハルマゲドンに近づいている観がある。

 そんな中で最近、さらに興味深い構図があることが分かってきた。それは「最終戦争」の構図の中でアメリカの敵となっているイランにも、アメリカとそっくりな、鏡に映したような「この世の終わりに、大混乱の中で救世主が再臨する」「再臨を早めるため、世の中の混乱をむしろ誘発した方が良い」と考えるイスラム教の勢力があることである。しかもイスラム教では、「マフディ」(Mahdi)と呼ばれるこの救世主の再臨は、イエス・キリストの再臨の前に起きることになっている。

 コーランの終末論には、キリスト教にない話も載っている。それがマフディの出現で、彼はキリストが再臨する前に世界が大混乱するときに現れ、悪者(「ダジャル」dajjal と呼ばれるニセの救世主)と戦って勝ち、この勝利の後、キリストが天から再臨することになっている。

 昨夏からイランの大統領をしているマフムード・アハマディネジャドは、マフディの出現を誘発すべきだと考える一派の人間だという指摘がある。アメリカとイランは、両方で救世主の出現を早めようと相互に好戦的なことを言い合う構図になっている。

つまり、アメリカもイランも双方とも、それぞれ対極に在りながら独自の終末思想に基づいて、出来るだけ早く世界最終戦争=ハルマゲドンを起こして救世主の出現を促そうという信念を持っているわけですよ。

冗談じゃない!

これじゃアメリカによるイランへの先制核攻撃を止めさせようという抑止力はまるで無いも同然です。

 昨年8月に就任したイランのアハマディネジャド大統領は、マフディの再来を強く意識した政策や言動を展開している。政権ができた1カ月後、マフディの再来をテーマにしたセミナーが政府肝いりで開かれ、講演したアハマディネジャドは「物質主義(物欲重視)やリベラル主義(脱宗教による個人重視)に基づいた経済発展を目指す政策はもうやめる。

 代わりに、マフディが間もなく再来するという期待感を基盤とした思考に基づき、国内政策や外交をやっていく」「マフディが再来する条件を整えることこそが、政府の任務である」と述べている。(関連記事

 ブッシュ政権に強い影響力を持っているとされるアメリカのキリスト教原理主義には、キリストの出現を誘発するために中東で戦争を起こす、という考え方があるが、アハマディネジャドもそれと同じ考え方である。ただし、アメリカとイランでは、善悪が逆転している。お互いに「自分の方が善であり、相手が倒すべき悪だ」と考えており、鏡像的な敵対関係にある。(関連記事

 アメリカとイランの権力者のどちらかが「戦争はしたくない」と考えているのなら、イランをめぐる危機は、戦争までならずに回避される可能性があるが、互いが「戦争こそ必要」と思っているため、アメリカがイランを空爆し、イランが復讐して長い戦争が始まるというシナリオは、ほとんど不可避であると感じられる。

これはもう、全く絶望的なシナリオではあるけれど、これまでは僕は湾岸戦争もアフガニスタンもイラクも、キリスト教原理主義者による立場から中東政策が進められているのだろうと思っていたので、この田中さんの記事を読んでこれは非常に実際的な分析ではないかと感じたし、その印象は日々強まるばかりです。

ただし、イランを攻撃するには前回のイラクのような大義名分がアメリカにあるかどうか、ここが問題です。

国連安保理に付託されているイランの核開発問題に対しても、ロシアや中国は距離をおいているし、イギリスも前回ほど応援してくれない可能性が高い。

そうなると、アメリカが独断で実行することに成るのでしょうけれど、その際にアメリカが単独で行うか、それともイスラエルと合同で行うか、あるいはイスラエルが単独で行うか、いくつかのシナリオが在るといわれているそうです。

そういえば以前、JAM THE WORLDにも何度かゲストでお迎えした国際金融アナリストの増田俊男さんが、「いずれイスラエルをターゲットに9.11クラスの大事件が起きて、世界の誰も文句が云えない状況で次の戦争がスタートする。」と云ってたのを思い出します。

増田氏によると、北朝鮮からイエメンに運び込まれたミサイルがエルサレムに撃ち込まれる可能性が高い、とのことでしたが・・・。

例の彗星が地球に衝突するのが先か、それともアメリカがイランを核攻撃するのが先なのか、どちらも起きて欲しくはないけれど、この二つのシナリオのどっちに転んでも人類にとってトンでもない事態に成る事は確実。

こうなると本当にエイリアンでも現れない限り、人類の未来は限りなく救いようがない方向に向かっていく気がします。

何とかして、この世の中に蔓延する原理主義的な終末思想のトレンドを打ち消すことは出来ないんでしょうかね・・・。

April 24, 2006 in IRAN, Media, Politics, Religion | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Sunday, April 23, 2006

【WEB CAST 更新しました】

■RIGHT SIDEBAR > WEB CASTに最近お気に入りのRADIO STATIONを追加しました

ETHERBEAT : THE URBAN ALTERNATIVE
JAZZ, HIP-HOP, FUNK, SOUL, WORLD, AFRO, LATIN, REGGAE, BEATS・・・
左上の[LISTEN NOW]ボタンをクリックするとプレイヤーが立ち上がります。
PODCASTもあります。

FRISKY RADIO : FEELIN' FRISKY?
とにかく“FRISKY”な気分に成れるTECHNO。タイピングの速度が上がります。
右上タイトル下の、[TUNE IN]ボタンからどうぞ。PODCASTもあります。

NETMUSIQUE : STREAMING DOWNTEMPO, DEEP HOUSE & ACID GROOVES
ここの“JAZZMUSIQUE”というプログラムは相当良いです。

OEM Radio : Original Electric Music Radio
ここのアンビエントとかCHILL OUT系のチョイスはかなり良い。
大好きなステーションです。

Philosomatika : 100% GOA & PSYCHEDELIC TARNCE
ここはとにかくアゲアゲで尖ってます。TEMPO的にはFASTEST。
でも速過ぎてタイピングには不向きです。

PROTON RADIO : THE BEST ELECTRONIC MUSIC
In just four years of existence, Proton Radio has grown to become internet broadcasting's gold standard for underground dance music.だそうです。
サイトのデザインはここが一番良いかも。

RADIO DARVISH: PERSIAN TRADITIONAL MUSIC
伝統的なペルシャ音楽のストリーミング。繊細で複雑な旋律。非常に癒されます。
美味しい紅茶と一緒にどうぞ。

SOMA FM : underground/alternative radio broadcasting from San Francisco.
このSOMAにはいくつかのステーションがありますが、僕のお気に入りは、“GROOVE SALAD”と“DRONE ZONE”です。DRONE ZONEのアンビエントは非常に深くて夜明けに聴くのに丁度よいです。

SMOOTH JAZZ RADIO : SOUL MEETS JAZZ
ステーション名そのまんまな感じ。でもさすがNEW YORKの局だけあって選曲が渋い!
リラックスタイムに、ワインやスコッチと一緒にどうぞ。

DUB BEAUTIFUL RADIO : LIVE AMBIENT, DOWNTEMPO FROM SAN FRANCISCO
ここの音はある種瞑想的。お気に入りのインセンスを焚いてはまってください。

AFTERHOURS DJS : CLUB, TRANCE, BREAKBEATS
ELEKTROMUSIK.COMで2005年のTHE BEST TRANCE RADIOに選ばれたステーション。MYSPACEでコミュニティ的な展開をしているのも興味深いです。

SAMURAI FM
サムライFM!良いですね~。名前も中身もサイトのデザインもCOOLです。
いつもはLIVE STREAMを流しっぱなしにしてますが、アーカイブも粒ぞろいです。
日本にこういうサイトがあるのは誇らしいです。

HBR1.COM : HOUSE, TRANCE, AMBIENT
HBR1もいくつかのプログラムを提供していますが、僕は“DREAM FACTORY”のAMBIENT TRANCEが気に入っています。

April 23, 2006 in ANNOUNCEMENT, Music, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Saturday, April 22, 2006

【5月25日 ディープインパクトでハルマゲドン?】

■ニートよろこぶ、みんな仲間だ~“地球最後の日”がやってくる!?

Deepimpact_1

これも『話題.jp』で見つけたネタなんですけど、今日4月22日は“EARTH DAY”ということで・・・。約1ヵ月後の5月25日に彗星が地球にぶつかるという話。

元ネタは『U.S. NEWSWIRE』の記事で、要約は以下の通り。

フランス軍の元航空管制官エリック・ジュリアン氏が73Pシュワスマン=ヴァハマン彗星の軌道計算の結果、その破片の一部が2006年5月25日に地球に衝突する可能性が高いと発表した。

Schwassman-Wachmann彗星は太陽系の黄道面に交差する5年周期の軌道をまわっている。何世紀もの間この彗星は無傷でこの5年の軌道を回っていたが、1995年に突然いくつかの断片に分裂した。

彗星の経路に関するNASAのシミュレーションを使用した結果、ジュリアン氏は彗星が地球の黄道面と交差する5月25日頃に、地球と衝突するであろうとの結論に至った。

トラックほどの大きさの破片が大西洋に秒速40キロメートルの猛スピードで衝突し、そのインパクトは高さ200メートル級のメガ・ツナミを発生、被害者は数千万人に上る。

一方で天文学者達は流星群が見られる可能性はあるかもしれないが、そのような(壊滅的)危険は無いといっている。これに対してジュリアン氏は一部の破片は小さすぎて観測出来ていないのだと反論している。

と、ここまではマトモっぽいが・・・

ジュリアン氏はこの5月25日の彗星衝突は、ブッシュ政権が画策しているイランに対する先制核攻撃が“高度な知性の王国(the realms of higher intelligences)”に与える影響と関係していると結論付けている。

というテキストで結ばれていて、アレレ~??これはヒョットシテ・・・と思って、U.S NEWSWIREのさらにネタ元であるジュリアン氏のサイトに行ってみると、そこにはいきなりUFOのイラストが~ッ!!

彼はフランス空軍の航空管制官として空軍基地での業務中にUFOの追尾をした経験があり、国際空港のシニア・マネージャーの資格も持っている(身分証明書のコピー)というプロフィールで、航空業界のプロでありながら、一方でUFO関連の著作を持つ人物であることが判明。

フランスには国立科学研究所の主任研究員でありながら『宇宙人ユミットからの手紙』という本の著者でもあるジャン・ピエール・プチみたいな人(自分の発明のネタ元は宇宙人から送られてくる手紙だということを、この本でカミングアウトした)も居るので、案外フランスにはこういうプロのUFOLOGISTが沢山居るのかも。

そういや『未知との遭遇』にもフランス人のフランソワーズ・トリフォー監督が出演してたっけ・・・ってあんまり関係ないか。(でも巷にはアメリカ、フランス、ソビエトなどの「核エネルギーのコア技術を持っている国」=「エイリアンから情報提供を受けている国」という陰謀説在り)

思わずソソラレテそのジュリアン氏のサイトにアップされているリポートのオリジナル(PDF|MS WORD)をチェックしてみた。

NASAによる彗星のシミュレーション結果の図表(下図)や、これと全く同じ惑星の位置関係を表しているしている(と本人が主張する)クロップサークルの写真、そしてもちろんUFOの図解や、彼がテレパシーを通じてコンタクトしているという、青く光るグレー風(GLAYじゃないよ)添乗員さんのイラストなどなど満載で楽しめます。

May252006_2

ちなみに、このNASAのシミュレーションによると、5月25日にこの彗星が地球の周回軌道上約 1700万キロメートル前方を横切るのだそうだ。(下図)

May25_2006comet_earth_horisontal

いくらなんでも1700万キロメートルも離れていれば大丈夫だろうと思うんだけど、だから天文学者達はみんな「そんな危険はネェッ!」といっているわけだ。

しかし問題はこの彗星がいくつかの断片に分かれていることで。(下図)

May25_comet_fragment_1

ジュリアン氏は「現時点では小さすぎて観測されていない破片が地球の引力に引き寄せられて衝突を起こす可能性は否定できない。」と主張している。

どうやら情報の一部は青いエイリアンさんとのチャネリングで補完されているらしく、お好きな方にはたまらないエンターテイメントになってます。真剣に読むとはまっちゃうかも・・・。 (But, what if all this was true・・・?)

いずれにしても皆さん、もし本当なら逝くときは一緒です。

もう後一ヶ月ちょっとしかありませんから、

Seriously, 半島の事なんか気にしている場合じゃありませんッ!

そろそろ慌てたほうが良いですよ~!(合掌)

April 22, 2006 in Current Affairs, IRAN, Science, Weblogs | Permalink | Comments (4) | TrackBack

Friday, April 21, 2006

【竹島問題は国際司法裁判所で御願いします】

■竹島周辺の海底調査で盛り上がっているけど・・・

この間の押井監督とのインタビューで印象に残っているのは、押井さんが残された人生のテーマとして「極めて個人的には『果たして日本がもう一回戦争することが在るのだろうか?』ということを考えている。」というコメントだった。

押井さんは、ほとんどの人は日本が戦争をやることはないと思っているけれど、どこかで「何かやるかも知れないと思っていて。その“思っている”ということ自体が結果的にやることに成るのかもしれない。」と語っていた。

竹島の周辺海域の調査というキッカケがあったにせよ、今までず~っと存在していた日韓の領土問題に一気に火が着いて、「もしかしたら・・・」という可能性が現実的なものとして立現れている。

向こうは威嚇じゃなくて本当にやりかねない。官民一体となって竹島問題で国内の意志を統一して盛り上げようという状態だからね。僕らが「在り得ない」と思っていても、そうならない可能性があるわけで・・・。

わざわざ来日して「もし日本が調査を強行したら北朝鮮と一体となって日本と戦う。その時は中国もロシアも我々を支持する。」なんていう勇敢な発言をする政治家も居るみたいだし。

いくら日本が「冷静に・・・」なんていったって、火が着いて盛り上がっている方からすれば聴く耳持たないし、反日感情を利用して自分に向けられた批判をかわしたい盧泰愚政権としては、政治生命が掛かっているから引くことが出来ないということだろうけど。

個人的には、韓国が竹島を実効支配し始めた頃から、歴代の自民党政権がキチンとした対応をしてこなかったことが問題を大きくしていると思うし、韓国のやり方に対しては「盗人猛々しい」という印象がぬぐえない。

いずれにしても、竹島の歴史的背景について改めて調べてみると、この問題についてはやっぱり日本が1954年以来主張しているように、国際司法裁判所で公明正大に争って決着を着ける以外にはないだろうと思う。

日本は一貫して「その結果どのような判断が下されても、それに従う。」と言っている訳だから、韓国がこれを拒否し続ける理由は、結局裁判になったら不利だと思っているからだと見られても仕方ないのでは?

まあ、韓国としては国際司法裁判所で争うにしても、今の実効支配は国際法上は領海侵犯だと判断される可能性があるし、海底の地名を韓国風に変えてさらに既成事実を積み重ねようということだと思うけどね。

個人間の紛争だって当事者間でどうにも成らなくなれば、裁判で争うか第三者を交えて調停を依頼するかするのだから、ここは一つ単に「冷静に」なんて生ぬるい呼びかけだけじゃなくて、国際司法裁判所で争いましょうとキッチリアピールした方が良いんじゃないでしょうか?

その為にも、粛々と調査を実施して韓国がさらに国際法違反するのを手伝ってあげましょう。

■参考リンク: 

日韓友好にとってまさに「のどに刺さったトゲ」 竹島問題の基礎知識 (ALL ABOUT

■竹島問題 特集記事: 

SANKEI WEB  ASAHI.COM  YOMIURI ONLINE

April 21, 2006 in Politics | Permalink | Comments (7) | TrackBack

Thursday, April 20, 2006

【“成分解析”にはまってみる】

■巷で大ブレーク中(?)といわれている『成分解析 on WEB』をやってみた

たまたまこのブログのリンク元を辿っていたら、『話題の.jp』というサイトに行き当たり、そこの総合ランキング第1位に成っていたのが、この『成分解析 on WEB』というサイト。

そういえば、この前東横線の車内刷り(確か「女性自身」だったか)でこの言葉を見かけたような・・・。

はて何だろうと思って見に行ってみると、シンプルなウィンドーが表示されて、ここに調べたい言葉(というより文字列)を入力してその“成分”を解析してもらうという仕組みらしい。

事情が良く理解できないまま、早速いくつか言葉を入力してみたら、これが意外と面白い。特に根拠があるわけじゃなく、全く想定外の“成分”が出力されて、それがパーセンテージ表示されるだけで何となく科学的な佇まいにみえる。ようするにそういう意外性が受けているんだろう。

仕掛けは文字の画数で占う姓名判断なんかと同じなんだろうけど、出力結果に“成分”という概念を持ち込んだこと、そしてそこに当てはめる言葉のチョイスが秀逸だ。

例えば、“小泉純一郎”と入力すると・・・

小泉純一郎の45%はやらしさで出来ています
小泉純一郎の39%はマイナスイオンで出来ています
小泉純一郎の9%は心の壁で出来ています
小泉純一郎の4%は言葉で出来ています
小泉純一郎の3%は気の迷いで出来ています

「45%はやらしさ」だって!そういわれてみると、アノ人相当やらしそうに見えてくるではないか。

でも名前の間にスペースを入れて“小泉 純一郎”で解析すると全然違ってくる。

小泉 純一郎の76%は勇気で出来ています
小泉 純一郎の10%は白い何かで出来ています
小泉 純一郎の7%は言葉で出来ています
小泉 純一郎の5%は成功の鍵で出来ています
小泉 純一郎の2%はお菓子で出来ています

こっちはなんだか良い人っぽい。ただしこの“勇気”は“蛮勇”という方が合っている気がする。

ちなみに“狂牛病”で試したみたら・・・

狂牛病の61%は宇宙の意思で出来ています
狂牛病の27%は保存料で出来ています
狂牛病の5%はマイナスイオンで出来ています
狂牛病の4%はミスリルで出来ています
狂牛病の3%は心の壁で出来ています

それにしても、この「狂牛病の61%は宇宙の意志で出来ています」っていうのは、超~怖くないか?

April 20, 2006 in Web Culture | Permalink | Comments (6) | TrackBack

Tuesday, April 18, 2006

【DV被害 女性33.2% 男性17.4%】

asahi.com:配偶者からの暴行、女性3割体験 DV内閣府調査

今夜のJAM THE WORLDで募集したメールのテーマは、先日内閣府が発表した「男女間における暴力に関する調査」報告書<概要版PDF>を取り上げて、リスナーの皆さんにドメスティック・ヴァイオレンスに対する意見や体験談などを訊いたんですが、重たいテーマだから多分あまり来ないだろうと思っていたら、番組放送中になんと200通以上のメッセージが寄せられて、正直驚きました。

この内閣府のレポートによると、配偶者から“身体的暴力”、“心理的攻撃”、“性的強要”のいずれかを1つでも受けたことがある人は、女性の場合全体の33.2%(!)に上るというから、実に3人に1人の割合ですよ!さらには、こうした行為を受けたことが『何度もあった』という人は10.6%も居るのです。

DVの被害は女性だけじゃなく、男性の場合は同様に全体の17.4%と決して少なくないようで、実際、番組に寄せられたメッセージには男性からのものも多くて、内容は身体的暴力から言葉による暴力まで、配偶者(中には同性のケースもあったけれど)から受けたDVの内容を書き綴ってあり、その悲惨さに男性・女性の区別は無いように思いました。

結構、「番組でこのテーマを聴き、今まさにリアルタイムで悩んでいる問題なので、思い切ってメールします。」とか、「誰にも相談できないけれど、野中さんを信頼してメールします。」という方も多かったです。よほど普段自分の中に溜め込んでしまっているのでしょうか。

特に女性の場合は、配偶者やパートナーからの暴力を受けているにも関わらず、外向きは典型的な仲の良いカップルを演じている・・というケースが多く在りました。ということは、たとえ直ぐ側に居たとしても、第三者が身近にDVが起きていることを認識することは難しいようです。

また、仮にDVが起きているらいしいと分かったとしても、どうしても他人が立ち入って介入するのは難しいのだろうと思います。番組に寄せられたメッセージにも、そういう悩み(親しい人がDV被害にあっている)を持った人からのものが多くありました。

それから、幼少期に親から受けた暴力や性的虐待の体験談などもあり、その結果自分も自分の子供に暴力を振るってしまうのが辛いというケースや、自分ではもう嫌でしょうがないのに、どうしてもその関係から逃れられない、という状況なども書かれていましたが、根本的な問題として、DVの被害者(あるいは加害者)は周囲にこうした問題を相談できる相手が居ない。親身に成って話を聴いてくれる人が居ない、あるいは居ても逆に遠慮してしまう、というケースが多いようです。(調査リポートにも明らかです)

一体、どこからがDVなのかという定義の問題もありますが、DVを受けると「自分に責任がある」と思い込んでしまう、あるいは思い込まされる方が多いようで、そうした状況下ではなかなか第三者に相談することも出来ないということでしょうか?

確かにこの調査報告をつぶさに読んでいくと、深刻な状況にも関わらず孤立しているDV被害者の姿が見えてきます。番組宛で具体的にDVの実態をメールすることで、少しは自分の置かれている状況を客観視するキッカケに成ればとは思うけれど、やっぱり根本的な解決には成らないわけで、この辺りが番組でテーマとして取り上げる際の限界なのかなとも思います。

結局番組では、「とにかく今現在DVで辛い思いをしている人は、是非一度地方自治体や警察などに設けられている相談窓口を利用して欲しい。誰かと話をするだけでも、問題を客観視するきっかけになるし、それが解決へつながる糸口になるかもしれないから・・。」という呼びかけしか出来ませんでした。

寄せられたメッセージの全てに目を通しながら、その深刻な内容に驚くとともに、結婚していようがいまいが、社会の最小単位に起きているこの異変には何か尋常ならざるものがあると感じました。ハードとしてのインフラではなく(これは耐震偽装でとっくに崩壊してますが)、ソフトとしての社会基盤を支える人間関係そのものが、実は激しく内部崩壊していることを象徴しているのではないかと思うのです。

asahi.com ⇒ 配偶者から暴行や性的行為の強要などドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けた経験のある女性は3人に1人、さらに1割は「何度も」被害を受けたという実態が14日、内閣府男女共同参画局が発表した「男女間における暴力に関する調査」で明らかになった。

 昨年11~12月、全国の成人男女4500人にアンケートし、2888人から回答があった。

 配偶者(事実婚・別居も含む)から「暴行」「精神的嫌がらせや脅迫」「性的な行為の強要」のいずれかのDV被害経験がある女性は33.2%。うち女性全体の10.6%は「何度もあった」と答えた。殴る、ける、物を投げつけられるなどの身体的暴行を受けたことがあるのは女性26.7%にのぼった。一方、男性も13.8%だった。

 また、10~20代の時に交際相手からの被害、いわゆる「デートDV」も女性13.5%、男性5.2%が「あった」と答えた。女性の20代では22.8%、30代では18.7%にのぼる。

 また、女性に「異性から無理やりに性交された経験」を聞いたところ、7.2%に経験があった。加害者は「よく知っている人」が最も多く66.7%を占め、9割が面識のあった相手だった。

April 18, 2006 in Current Affairs, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Monday, April 17, 2006

【やっぱりテレビは最強の宣伝媒体】

■広告の注目度は「テレビ>>新聞>バナー広告」(IT media News

ケータイだブロードバンドだといっても、今のところはやっぱりテレビの影響力が一番強いようで・・・。確かに自分自身に置き換えてみても、テレビCMで触れた製品名や企業名に対する認知度は他の媒体よりも遥かに高いと思う。まあ、それだけ僕がテレビを沢山見ているということかも知れないけれど・・・。

 最も視聴する広告のトップはテレビ広告(60.9%)。2位の新聞広告(12.9%)に大差をつけた。3位以下はPC向けWebサイトのバナー広告(9.7%)、駅や電車内の広告(4.6%)、ダイレクトメールやチラシの広告(3.7%)と続いた。携帯サイトのバナー広告に注目する人は0.2%と、ほとんどいなかった。

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それにしても1位のテレビとと2位新聞の格差は約5倍!これは単純にテレビを見る人と新聞を読む人の数の差なのかもしれないけれど、携帯サイトのバナー広告はほとんど認知度ゼロに近いというのは意外です。今のところ携帯は広告媒体としてはかなり厳しいということか。

ただし、今後ワンセグがどの程度普及するかにもよるけれど、テレビの視聴行動の延長線上にあると考えれば、ワンセグにも同程度の刷り込み効果が期待できるのかも知れません。

April 17, 2006 in Business, Economy, Media, Television | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Sunday, April 16, 2006

【Google Calendarを使ってみた】

■グーグル、噂の「Google Calendar」をついに公開(CNET Japan

Google_cal_1

先週リリースが発表されたGoogleの新サービス『Google Calendar』。結構カレンダーのアプリケーションは仕事上の必要性もあって気に成っていたので、早速に試してみました。

使い勝手はかなり良い感じ。さすがGoogleというか、インターフェイスがGoogleのlook&feelで統一されているのでシンプルで洗練されています。YahooとかHotmailのカレンダーとか、提供されている機能は同じでもデザインがゴチャゴチャしていて使う気しないもんね・・・。

最近Googleがリリースするサービスは、Google Earthにしても、Google MarsMoonにしても、どれもイマジネーションに富んだものが多くて素晴らしいな~と思っていたんだけど、こういうのはそう毎日使うものではないわけで、その点このCalenderは日常的な使用に充分耐えるし、頻度は相当高く成りそうな気がします。

そう思って、さっきからMSのOUTLOOKの予定表をインポートしようと何度かトライしているんだけど、何故かインストラクションどおりにやっても上手く行かない・・・。Beta版だからなのか、それともやり方が悪いのか・・・。クッソ~!悔しいッす!

でも気を取り直して、Search Public Calendarで見つけた「FIFA WORLD CUP」のスケジュールと、「JAPANESE HOLIDAYS」を加えてみたところ、「JAPANESE HOLIDAYS」は期待してなかったのに日本語で表示されてちょっと感動。

ついでに「US HOLIDAYS」と「JEWISH CALENDAR」も足してみたら、ユダヤ暦の方は休日かどうか分からないけれど、とにかく旗日がやたらに多くてビックリ。あまりに多いのでただちに削除しました。

April 16, 2006 in Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Saturday, April 15, 2006

【アイフル、どうする?】

■どうする?アイフル、民放キー各局がCM取りやめ(YOMIURI ONLINE

とおそらく全国民が一斉に突っ込みを入れたと思われるこのニュース。これもある意味で“言霊”の現れかと・・・。Aiful_poster

 消費者金融大手のアイフルが業務停止命令を受けたことを受け、在京の民放キー局各社は14日夕から、CMの放送を相次いで取りやめた。

 アイフルのCMは、俳優と犬のチワワが出演し、「どうする? アイフル!」のキャッチコピーが流れるシリーズが有名。今回、同社側からの要請もあり、各局とも、番組の提供企業名の表示から同社の名前を外すなどの措置も取った。

アイフル経営理念「社会より支持を得る」

アイフル ブランドコンセプト「安心・創造企業」

アイフル「行政処分に関するお知らせ」(PDF)

関連記事リンク

April 15, 2006 in Current Affairs | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, April 12, 2006

【笑激の最新作『立喰師列伝』の押井守監督に訊く】

■押井守監督が自ら解説する、最新作『立喰師列伝』に籠められた思い。

Oshiijam20060411_4 2004年に公開された前作『イノセンス』から早くも2年。今夜のJAM THE WORLDは、昨年から巷で噂に成っていた笑激の最新作『立喰師列伝』が公開されたばかりの押井守監督がゲストです!

滅多な事ではお目に掛かれない押井さんの話が直接聴けるとあって、当日は朝から「アレも訊きたい、コレも訊きたい・・・」とハイテンションな僕でしたが、いざ御本人を前にすると、その控えめな語り口に思わず聞き入ってしまい、アレもコレもすっかり忘れてしまいました。

インタビューの前半は新作の『立喰師列伝』について、そのコンセプトや制作意図などについて語っていただいた訳ですが、なんせこの作品かなりのクセモノ(観れば分かります)ですから、何の予備知識も無く聴いている人には何の事やらチンプンカンプンだったのではないかと少し心配してます。

さらにインタビュー後半では、押井さん御自身が関心を持っているという「格差社会とニート」について語っていただきました。『立喰師列伝』に籠めた押井さんの思いが伝わってくるインタビューに成ったのではないかと思います。

■『立喰師烈伝』に対するオーディエンスの反応は?

「全然分からないですね・・・。僕は基本的に自分の作品の公開に劇場行かないですから。舞台挨拶のときも場内は覗かないようにしてますからね・・・・。怖いんですよ(笑)。映画監督って言うのは、まぁ被告席に座って、『どうぞ裁いてくださいっ』ていう立場ですから、行かないですね。」

■ニセモノのドキュメンタリー「戦後の食文化」

「あのナレーションも、よく聴いていると分かるんですけど、実はデタラメをいっているんですよ。ですからあの“語り口”っていうんですかね、あの嘘くささが好きなんで、喋っていることの内容よりも、あの“語り口”がやりたかった。」

「画が本当のことをやっているときに、ナレーションではデタラメを言っているとかね。ナレーションが本当のこと言っているときに、画では全く関係のないことをやっていたりとかね。両方とも本物っていう組み合わせはほとんどないんです。中に数カットしかない。でも結構、本当のことも沢山入れてるんですけどね(笑)。」

「何となく論旨が通っているようで実は通っていないとかね。とにかく面白おかしく騙す、あるいは騙されるっていうか、そういうことだけしか考えなかった。だから真面目な人は悩むでしょう。」

「基本的にドキュメンタリー映画なんですよね。僕は昔からドキュメンタリー映画を作りたかった。ただしそれは本物のドキュメンタリーじゃなくて、ニセモノのドキュメンタリーをやりたかった。本当の史実ではなくて、僕が生きていた時代っていうか“自分の記憶の中にある時代”っていうんですかね。」

「でもこれを映画でやろうとすると、深作欣二監督の『仁義なき戦い』とかもそうですけど、実写の場合はセットで当時の時代を再現しているのがもちろん沢山ありますが、あんまり感心したことが無いと言うか・・・。登場する役者さんなんかも、結局その時代の人の顔じゃないから、無理なんですよね。」

「それでアニメだとどうかというと、アニメでやるとやたらと手間が掛かる割りには、僕が求めている時代の匂いが出ない。どうしてもアニメーションというと、どこかでファンタジーの世界に成っちゃうから。」

「でも昔の新聞やグラビアに載っているモノというようなイメージでやれば、その雰囲気が出せるかなと思ったんですよ。」

■戦争というテーマについて

「多分僕にとっては“最終的なテーマ”っていうんですかね。」

「ちょっと語弊があるかもしれないけれど、これほど面白いことは多分他に無いんだろうと、人間がやってきたことの中でね。これからも多分繰り返し行うんだろうけど、やっぱり色んな物事の事情っていうか、人間性とかも含めてですね、色んなものの正体があからさまになる特殊な時間だと思うんですよね。だから戦争っていうのは、僕にとっては歴史的な興味っていうのは戦争というものを通して見えて来るっていうか・・・。」

「今回の立喰では3つの戦争を扱っているんですけど、自分の生きていた時代のということで、第二次世界大戦と朝鮮戦争とベトナム戦争。実際にはその後にイラク戦争とかある訳ですが、今回の作品で扱ったのはこの三つの戦争ですね。」

「片っ方でクダラナイ立喰師がドタバタやっているその外側では絶えず戦争があったていうね、そういうバックグランドが僕には必要だった。そこだけは、結構真面目に描いたんですけど、今回の作品では例えば空爆のシーンなんかも観るとあれは実写のフィルムじゃないかって人が多いんですけど、全てCGで創っているんですよね。あれは全部でっち上げてる。」

■格差社会とニートについて

「ニートは、普通に生きてて、大体スタジオの中で仕事してても、そういう話にしかならないんですよね。その辺の状況が感じられますから。そろそろ僕自身がそういう歳に成ってきたというか、僕の周りに居る某M監督とかSプロデューサーとか、みんな自分の息子や娘のことで消耗してますからね。」

「格差っていうより階級社会っていうか。もともと僕等の居るアニメ業界っていうのは階級社会ですから、アニメ業界っていうのはそういう格差社会でいうと、物凄く厳しいヒエラルキーとかの中で生きているわけですから、結構業界にはニートが多いですよね。」

「特に親父がやたら偉いのが多いですよね(笑)。何やっても親父が偉すぎるとどうにもならないっていうのが一つあるのかもしれませんが、どうせ親父には敵わないだろうと、それだけじゃなくてもちろん経済的にも安定しているとかいういうこともあると思いますけれど、諦めてしまう。」

「逆に親父たちがやっていることと私生活のギャップの凄さとかですね、そういうふうなこともあるのかもしれませんね。だいたい映画監督っていうか、映画やっている人間ってのは、映画の中では色んなこと喋ったりね、ようするに偉そうだったりするわけだけれど、現実の家庭生活に居ればどうしようもない親父で、基本的に家に帰ってこないであるとかね、息子たちから逃げ回るであるとかね、ようするにマトモに向き合おうとしない訳だから。」

「割とね、映画やっている人間って現実関係に弱いんですよ。特に僕等の映画っていうのは妄想系の映画なんで(笑)、現実関係に強い奴とかは合わないんですよ。特にアニメ関係はほとんどそうですけどね。」

「だから、どうしても現実の自分の家庭環境とか、奥さんや娘や息子から逃げ回って、それで気がついたら大人に成っていたとかね、そういう家庭がほとんじゃないですかね。」

■団塊のツケとしてのニート

「ひとつにはやっぱりオヤジ達。ようするに“団塊”と呼ばれているあのオヤジ達がですね、相当勝手なことをやってきたわけですよ。多分やりたい放題やってきたっていうか、で今の日本がこういう風に成った、こういう日本を創っちゃったのはあの世代の人間たち。僕らより、少し上の連中ですよね。あれがやりたい放題やってきて、日本がこんな社会に成ってしまった。」

「彼等の姿を見てですね、本当に仕事の上でも何でも、ほんとにやりたいことを勝手にやってきて、その結果できあがった社会からもう逃げ出そうとしてますよね。ボチボチ逃げようかな~って思っているわけですよね。それを我々は一方的に押し付けられているわけだから。」

「気がついたらこういう日本に成っていた、というところから出発する彼等にしてみれば、まぁ突然放り出されたようなものであって、『何をどうしたら良いんだ?!』っていうね、そういう手掛かりを何も残さなかったわけですよね。」

「で多分今の世の中っていうのは、基本的には全体の5%の人間が何となく動かしているんだってことは、漠然とみんな理解しているんですよね。それじゃ残りの95%の人たちは何なのかというと、これは一種の消費単位に成っちゃうんですよね。」

「それはやっぱり消費単位として生きる覚悟とかですね、消費単位としての安寧とか、意地とかね、やることは実は在ったりするんですよ、それなりに。ようするに“賢い消費者”に成るという意味でいえば、彼等に文化の決定権が最終的に在る訳だから、特に若い人達が今の文化の消費者に成っているわけですよね。」

「そこまでの構造が在っても、じゃあ具体的に何が出来るのかっていう方法は、多分何も無いと思うんですよ。消費されないためには、自分の好きな音楽であるとか、映画であるとか、マンガであるとか、そういった部分で自己主張していくしかないんですよね。」

「でも実際はこの生産する部分にタッチできる人間っていのは極めて稀であるっていうことに成っちゃうわけですよ。じゃどうするか・・。とりあえず『何もしない』。僕はそれが原因じゃないかと思っているんですけど。」

「何か対策をっていっても、多分やっても無駄だと思いますけれど、もともとネガティブな意味でのニートっていうのはね、社会復帰させなきゃいけないとか、学校へ行けとか働けとかね。でもおそらく本人はそういう意識に成ってない。」

「ニートであることに対して多少なりとも負い目を持っていれば、何らかのアクションを起こすことで何らかの反応も期待できるんだけれど、もともとそういう負い目も何も無いところに、学校に戻れだの仕事しろだのいったって、おそらく通用しないだろうと思いますよ。」

「まぁ何らかの願望を持っていれば、自分の部屋に居ないと思いますけどね。実際には勝負するとか参加するっていうのは、積み重ねていく以外にありえない。習作を重ねていって、実際には何をやるにせよ積み上げていく以外に無いということが分かっているのに、それでもやらない奴はやらない。それでも参加しないっていうことは、そもそも参加しないっていう強い意志があるんだと思いますね。」

■質的な変化

「東京オリンピックのあたりですね。あのあたりで日本は確実に変わったていう感じ、とりあえず僕の記憶のなかではそうなんですよ。食べ物も変わると当然人間も変わるんであって。」

「それで、あそこまでまであったものを確実に葬り去ったというか、踏み潰して来たんだというね、それはじゃ誰が踏み潰したんだっていう話に成るのかもしれないけれど、多分ね、そのツケが今来てるんだっていのが僕の基本的な認識ですよね。」

「でも、それは別に日本だけじゃないと思うんですよ。文化っていうのは僕はね、映画も実はそうなんだけれども、格差の中にしか在り得ないんじゃないか、とは思っているんですよ。」

「均等に遍くっていうふうな意味で言えばね、もしかしたら経済っていう世界では在り得るかもしれないけれど、まぁそれも無さそうだけれども、でも文化ってものには、一種の地域格差とか世代の格差とか、ある程度ギャップがあって初めて文化が成立するんだっていう気がしてるので、格差が生じることはそれ自体自然過程であって別に悪ではない。」

「結局、個人にしても国家にしても、お金よりも文化を大切にするのか、それともお金を優先するのか、どちらに行くのかというのはあくまで感覚的にどちらに行きたいのか。豊かな方に行くのか、文化を大切にするほうに行くのか、それを選択するということですよね。」

「戦後の日本には、そうした選択を行う機会が何度もあったわけですけど、そこで選択した結果として、今こうして大量のニートを抱えてしまったというのは、そのツケが回ってきただけで、それはその選択の結果としてある訳ですから。」

「とにかく、歴史は必ずツケが回ってくるということですよ。でもそれを負債として考えるのか、それとも与えられた条件として捉えるのか、それによって選択する方向が変わってくる。」

「特に日本は戦後国家としては、政治的にもヘゲモニーを持てないという状況でしたから、とりあえず金を儲けようというところから出発する以外に無かった。それは負債というより、新しく出発するために与えられた条件という風に考えたわけですよね。」

「だから今ある状況っていうのは、その結果としてあるわけで、ようするに単純にツケが回ってきたんですよ。」

■未来の日本

「全く分からないですね・・・。ここに来て、あと2~30年かな、僕が生きたとして、僕はもうあまり何も見たいと思わなく成ってきたんですよね。世の中で色々と起きていることを、別に観たいと思わないっていうか。」

「だから僕のテーマとしては、極めて個人的には『果たして日本がもう一回戦争することが在るのだろうか?』っていうことを考えてますよね。ただ、皆何か思ってはいるんですよ。その思っていること自体が結果的にやる事に成るのかな?と思ったりしてますね。」

「まぁ、割とこの作品はまじめに観れば観るほど笑えるように創ってるんですよ。だからいい加減に観てると、なんだか騙されたとか、不快感ばっかり残っちゃうと思いますよ。(笑)」

以上

April 12, 2006 in Art, Film, Food and Drink, Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, April 05, 2006

【JAMに映画『ニューワールド』のクオリアンカ・キャルヒャーさんが登場】

映画『ニューワールド』の主演女優・クオリアンカ・キャルヒャーさんへの単独インタビュー

6_poca800_2このところ、アメリカでは新たに不法移民を規制する法律が検討されていて、全米各地で「差別だ!」と訴える激しい抗議デモが行われています。

もともとは移民の国なのに、9.11以降の“テロとの戦い”という錦の御旗の基、移民そのものをセキュリティー上のリスクとしてカテゴライズする法律ですから、不法入国であれなんであれ、長年アメリカで働きながら暮らしてきた移民たちが、いきなり「潜在的犯罪者」扱いされる訳ですから反発は当然のことでしょう。

一方で、アメリカにはかつて“インディアン”と呼ばれたネイティブ・アメリカンに対する差別も根強く残っているようです。そんな中、17世紀初め、北米に実在したネイティブ・アメリカンの伝説的女性“ポカホンタス”を題材にした巨匠テレンス・マリック監督の新作『ニュー・ワールド』が今月、日本で公開されます。

それに先立ち、主演女優の・クオリアンカ・キャルヒャーさん方がこのほど来日。現在もネイティブの方々が抱えている苦悩を伝えたいとJAM THE WORLDの単独インタビューに応えてくれました。

残念ながら僕はインタビューに立ち会えなかったんだけど、取材した小林まどかさんに印象を聞くと、とにかくまだ若い(弱冠16歳!)のに大変スマートな人物とのこと。

何でもインディオのケチャ/ウアチャパエリ族、アラスカ、スイスの血を引いているそうですが、産まれたのは1990年で、母親の旅先であるドイツだそうです。なかなかトランス・グローバルなバックグランドですな。

92年にハワイへ移り、歌やダンスで才能を開花させ、演技の方でも子役として地元のベスト・オーバーオール・タレント賞を取ったり、さらに7歳にしてバレエ・ハワイの若手振付師賞を獲得したというから、幼少の頃からよっぽど目立っていたんでしょう。

今回の『ニュー・ワールド』のポカホンタス役は彼女にとって本格的なハリウッド・デビューになるんですが、とにかく物凄い数の候補者の中から抜擢されたらしいですからね。

さて、肝心の映画の方はというと、個人的にはこのポカホンタスについて全く予備知識が無く、せいぜい「そういえば昔ディズニーのアニメでやってたかも?」程度で、恥ずかしながらこれが“アメリカで最も有名な伝説”だなんて、露知らず・・・。不勉強も甚だしい状態で作品を観ました。

そもそも、この“巨匠”テレンス・マリック監督についても、前作の『シン・レッド・ライン』はセールスコピーに釣られてDVD買って観たけれど、どういう訳かピンと来なくて、それ以外の作品を遡って観ようという意欲も涌かずに居たのです。

だからマリック作品はこれが二本目。で印象としては、前作同様“画”は素晴らしいんだけど、映画としてはちょっと辛いかな・・・という感じでした。

『シン・レッド・ライン』と同じで、草原を渡る風や、木々の木漏れ日、霧の立ち込める水面などなど、美しい自然の風景を背景に淡々とドラマが展開するんですけれど、あまりにもボイスオーバーというか、登場人物の独白的ナレーションが多くて、演技から人物のプロフィールや感情が伝わってくるというより、言葉による過剰な説明が先に立ってしまって、ちっとも画面の中に入っていけないまま非常にユックリと時間が過ぎていくという展開。

演出上の長廻しは嫌いではない僕も、途中かなり耐え難いところがありました。まぁ、たまたま生理的に合わなかったということなのかもしれないけれど、忙しい時に観る作品ではないですね、少なくとも。

April 5, 2006 in Film, Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack