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Saturday, November 25, 2006

【ロシアより愛を籠めて:プーチンのラブレターは放射性物質】

 

 

 

 

 

 

 

プーチン恐るべし。毒は毒でも高濃度の放射性物質だったらしい。

噂によると、彼はプーチン大統領が反政府系ジャーナリスト達の暗殺事件に直接関与していた証拠を掴んでいたという。

本人も狙われているのを認識いていたというし、そうなると、亡くなる前にMI6とかに全て洗いざらい告っていた可能性は高い。

だとすると、対ロシア外交に新たなカードが一枚加わったことに成る。

それにしても、彼が最後に食事したロンドンの日本食レストランは、毒殺騒ぎでとんだトバッチリだったに違いない。

LONDON, England (CNN) --Former Russian spy Alexander Litvinenko died after being poisoned by a large dose of radiation, British health officials said Friday.

The 43-year-old was a longtime critic of the Russian government, which he and his friends blamed for his illness. The Kremlin has denied any involvement.

Litvinenko, who had been living in Britain, died Thursday in a London hospital after falling ill three weeks ago.

"A large quantity of alpha radiation from polonium 210 was found in the urine of Mr. Litvinenko," said Roger Cox, director of Britain's Health Protection Agency.

November 25, 2006 in Politics | Permalink | Comments (1) | TrackBack

Wednesday, November 22, 2006

【キッシンジャー「イラクでの勝利はもはや不可能」だって】

■「イラクでの勝利はもはや不可能」と キッシンジャー氏(CNN.CO.JP)

そんなこと今さら言われてもねぇ的な感じのキッシンジャー発言。まぁ実に正直な意見ではあります。

共和党が11月7日の中間選挙で大敗したことで、こうした大物までもがブッシュ政権の対イラク政策を大っぴらに否定するように成ったのかもしれないけれど、気に成るのは「今急いでイラクから撤退すれば、劇的崩壊をもたらす。」とイラク早期撤退論をけん制していることだ。

ワシントン(CNN) 米中間選挙の結果を受け、ブッシュ政権にイラク戦略の見直しを迫る声が高まるなか、キッシンジャー元国務長官が19日、英BBCテレビとのインタビューで、「イラクでの勝利はもはや不可能」との見方を示した。キッシンジャー氏は一方で、駐留米軍の即時撤退はイラクの「劇的崩壊」をもたらすとも警告した。

キッシンジャー氏はニクソン、フォード両政権下で大統領補佐官や国務長官を務めた人物。泥沼化したベトナム戦争を終結へ導いたとして、73年にノーベル平和賞を受賞した。最近はイラク政策をめぐってブッシュ政権からも助言を求められ、昨年8月には米紙上に「武装勢力に勝利することが、唯一の意味ある出口戦略だ」との論説を発表していた。

しかし同氏はBBCの番組で、「イラク政府が全土を掌握し、内戦や宗派間対立を制圧できる状態になることを軍事的勝利と呼ぶならば、勝利が可能とは思えない」と言明。これに代わる「望ましい結果」を、イラクの周辺国や国連常任理事国などによる国際的な枠組みの下で定義し直すべきだと主張した。さらに、「イラクが民族ごとに分かれる結果となる可能性」にも言及する一方、「分裂を正式に組織化しない方がいいかもしれない」とも述べた。

■Kissinger: Victory in Iraq no longer possible (CNN.COM)

イラクが実質的に内戦状態に陥り、コントロール不能に成っている状況は、アメリカ人にとってはまさに悪夢に終わったベトナム戦争を思い起こさせる。

イラク開戦前からこの事態を予想していた人も少なくないが、それが現実のものと成った今、14万人のアメリカ兵を出来るだけ早く撤退させろという意見は、中間選挙前からかなり高まっていた。

イラクの平和はイラク人の責任でやらせろ、ということだ。

しかし、共和党の次期大統領候補に名乗り出ているジョン・マケインのように、「撤退ではなく、兵力を増強するべきだ。」という意見もある。

Sen. John McCain, R-Arizona, repeated his argument Sunday that more U.S. troops, not fewer, are needed in Iraq. He told ABC's "This Week" that such an increase would put "a terrible strain" on the Army and Marines. "But there's only one thing worse, and that is defeat," he said.

McCain is expected to be the ranking Republican on Levin's committee in the new Congress and took the first step toward a possible presidential bid in 2008 last week. He said the United States has been losing the war in Iraq and that American troops have been "fighting and dying for a failed policy."

中間選挙の開票翌日に更迭されたラムズフェルドは、アメリカ軍のハイテク化を推進し、「少ない兵力で効率的に短期間で勝利する。」ことを目指し、その持論を証明するために、軍トップの「投入する兵力が少なすぎる。」という反対意見を押し切って、現在の14万人程度の派兵にこだわってきた。

このスキームが完全に崩壊した責任をとってラムズフェルド辞任になったわけだけど、アメリカ国内で撤退論と増派論、いずれが優勢になったとしても、イラク情勢が劇的に好転することは望めそうもない。

November 22, 2006 in IRAQ, Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Friday, November 17, 2006

【狂犬病の症状はまるでホラー】

■36年ぶり狂犬病発症、京都の男性が比でかまれ重体 (Yomiuri Online

 厚労省によると、男性はフィリピン滞在中の8月末、野良犬に手をかまれ、11月1日に帰国。9日に風邪のような症状が出て、京都市内の病院を受診。

 その後、幻覚症状、水や風を怖がるなど狂犬病特有の症状が出た。国立感染症研究所が調べたところ、男性の唾液(だえき)から狂犬病ウイルスが見つかった。

 国内で犬にかまれて狂犬病を発症した人は、55年以来おらず、狂犬病の犬も57年以降見つかっていない。

狂犬病に罹ると「水が怖くなる」って初めて知ったので、ちょっと調べてみたら、毎年全世界で約5万人も死亡しているって言うし、症状は激烈で治療法は無いから致死率は100%だっていうし、しかも日本、オセアニア、イギリス以外は流行地域だっていうからビックリ。

 世界保健機関(WHO)によると、全世界で毎年3万5,000~5万人が狂犬病によって死亡している(図1)。狂犬病はアジアでの発生が大部分で、アジア、アフリカでは狂犬病のイヌから多く感染している。また、南米では、吸血コウモリによる家畜の狂犬病が経済的な被害を及ぼしている。北米およびヨーロッパ等ではヒトの狂犬病は少ないが、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリ等の野生動物の狂犬病を根絶できないでいる。(IDWR:国立感染症研究所

症状の現れ方


 潜伏期は通常20~90日ですが、1年以上たったのちに発症する例もあります。典型例では、はじめに傷痕の痛み・かゆみ、頭痛、発熱があり、倦怠感、筋痛、疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、咽頭痛、空咳等の感冒様症状ではじまる。

 脳炎症状は不安や興奮、運動過多、不安狂躁から始まり、呼吸困難感、錯乱、幻覚、攻撃性、食べ物をのみ込めない、水を飲もうとすると喉の筋肉のけいれんが起こってつらいため水を避ける症状(恐水(きょうすい)症状)が現れます。

 また、物音や光などの刺激によっても容易にけいれんが起こります。発症後3~5日で呼吸不全、犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、大量のヨダレをながし、昏睡、呼吸麻痺が起き死亡します。

 一方、麻痺が中心となる病型があり、このタイプは背部の痛みで発症し、咬まれた創の付近から麻痺が進行して呼吸や嚥下(えんげ)ができなくなり、延髄(えんずい)が侵されて呼吸停止となります。

November 17, 2006 in Science | Permalink | Comments (1) | TrackBack

Thursday, November 09, 2006

【GENESIS 15年ぶりのリユニオン・ツアー】

 そういえば居たよねぇ、GENESIS!

はっきり言ってすっかり忘れてました。フィル・コリンズ(55)、マイク・ラザフォード(56)、トニー・バンクス(56)の三人が15年ぶりに再結成ツアーに出るという。

来年の7月14日から22箇所のヨーロッパ・ツアーをスタートし、その後アメリカにも行く予定だそうだ。

1967年に結成され、かつてはピンク・フロイドと並び称されるプログレッシブ・ロックを代表するバンドだったGENESISも、1975年に実質的なリーダーだったピーター・ガブリエルが脱退。

多分彼の後を継いでヴォーカルを担当するようになったドラマーのフィル・コリンズの影響だろうと思うけど、三人に成ったGENESISはすっかりトラウマから開放されたかのようにポップになって、気が付くといわゆる80'Sのロック・シーンを代表するメガスターに成っていた。

彼等が最後にツアーを行ったのは1991年のこと。その後1997年にフィル・コリンズがバンドを脱退してソロに転身。これが大当たりしてコリンズはバラード・シンガーとして何年間もチャートに君臨するようになる。ラザフォードとバンクスもそれぞれソロ活動を行ったけれどコリンズほどの成功は得られなかった。

その彼等が、15年ぶりに「今ならやっても良い時期かな~と思ったから(コリンズ)。」ということで再結成。

しかし決して金のためではないそうだ。

「だって僕等は全員充分に裕福だし、次の1億とか2億が何処から入金されるのか気にしなくても良いからね。」だそうで・・・。

どうせ再結成するなら、最近音沙汰ないピーター・ガブリエルとやって欲しかった。

Genesis regroups for tour after 15-year break (CNN.COM)

LONDON, England (AP) -- Members of the rock group Genesis are reuniting for their first tour in 15 years.

Phil Collins, 55, Mike Rutherford, 56, and Tony Banks, 56, said they planned to kick off a 20-date stadium tour of Europe next June.

The "Turn it on Again" tour -- named for one of their hits -- begins in Helsinki, Finland, on June 11 and ends with a free concert in front of the Colosseum in Rome on July 14.

A series of U.S. dates will follow, the band said.

Genesis was founded in the mid-1960s by Rutherford, Banks, Anthony Phillips and singer Peter Gabriel, who left the group in 1975 and was replaced on vocals by drummer Collins.

They became one of the biggest bands of the 1970s and 80s, with hits such as "Follow You, Follow Me," "That's All" and "Invisible Touch."

The band last toured in 1991, and Collins quit the band to go solo in 1996.

Announcing the tour Tuesday, Collins -- whose solo career has netted him a fortune -- said the reunion was not motivated by money.

"I think we are all loaded enough not to worry about where the next million or two is coming from," he said.

"I just felt now was the right time to have a go at it."

Banks said the tour would give fans the chance to hear a side of the band that went beyond their hits.

"Genesis has another side to it, a more complex area of music," he said.

"One side gets slightly more attention than the other. We are trying to reacquaint people. Genesis is not particularly a group mentioned very much these days and we want to remind people we did do a lot of things."

Copyright 2006 The Associated Press.

November 9, 2006 in Music | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【民主党の勝利とラムズフェルドの辞任】

事前の予想通り、中間選挙は民主党のランドスライド的な勝利に終わった。これは同時にブッシュ政権の終わりの始まりを意味する。

心配された電子投票システムは、各地で色々と問題は発生したものの、共和党を勝たせるほどの不具合は起きなかったようだ。(CNET Japan

ELECTION RESULTS (CNN.COM)

Rumsfeld quitting as defense secretary (CNN.COM)

Rumsfeld Resigns Over Iraq [VIDEO] (AlterNet)

Bush 'the assessor' Lied about Rumsfeld [VIDEO] (AlterNet)

選挙から一夜明けて、たった今、ブッシュ大統領が中間選挙の大敗後初の記者会見の中で、民主党の勝利を祝福すると共に、選挙前から話題に成っていたラムズフェルド国防長官の辞任を正式に発表した。

民主党が大勝した事で、イラク政策のコースを変更せざるを得なくなったブッシュ大統領は、軍内部からも要求が上がっていたラムズフェルドの辞任を真っ先に発表した。

ラムズフェルドはアブグレイブ刑務所での捕虜虐待スキャンダルが起きた際に、ブッシュに辞任を申し出ていたそうだが、強く慰留されて政権に留まったという経緯がある。

当時辞任すれば、アブグレイブでの行為に軍のトップが責任を取る事になるので、それだけは避けなければならなかったという事情があったにしても、今になってみると、あの時が辞め時だったのではと思ったりする。

後任は1991~1993年までパパブッシュ政権下でCIA長官を勤めたロバート・ゲーツ(Robert M. Gates)という人物。(GATES' BIO)

彼はベーカー/ハミルトン委員会(The Iraq Study Group)のメンバーで、つまりブッシュ大統領としてはイラク政策の見直しと軌道修正に関わっているボブ・ゲーツをラムズフェルドの後任に据える事で、ベーカー等が代表する国際協調主義に方向転換する事への意思表示を明確にしたということだろう。

12月にこのグループがイラクに対する現状分析と対応案を発表することに成っているので、ブッシュ大統領に残された2年の任期中におけるイラク政策は、このリポートに沿ったものに軌道修正していくことになるはずだ。

後任人事にはパパブッシュの腹心達がキャスティングされている。ジェームス・ベーカーはブッシュ家にとってフィクサー的な存在と云われているから、イラクの惨状を見かねたお父上の影響力があるのかな~と思ってしまう。

しかし、ラムズフェルド辞任は当然としても、もう一人、“テロとの戦争”の推進役であり、実質的にブッシュ政権の実権を握っているといわれる「真の大統領」、ディック・チェイニー副大統領の去就はどうなるのだろう?

November 9, 2006 in IRAQ, Politics, Television | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, November 07, 2006

【軍関係のメディアがラムズフェルドの辞任を要求】

4つのアメリカ軍関係のメディアが中間選挙直前になって、一斉にラムズフェルド国防大臣の辞任を求めるコラムを掲載したことが大きな話題に成っている。

ラムズフェルドに対する辞任要求自体はもうずいぶん前から、民主党だけでなく、与党共和党の中からも上がっていたから別に珍しくは無い。しかし、これは正にラムズフェルドのお膝元である軍から、ラムズフェルドが主導し実施した軍の近代化と、一連のテロとの戦争の結果に対する責任を追及する声が上がったわけで、ラムズフェルドをずっと擁護してきたブッシュ大統領にとっては大ショックだろう。

上官の命令は絶対的なものである軍の内部から、一斉に高まったブーイング。こんなことはアメリカの歴史上始まって以来の事だというから、軍関係者のラムズフェルドに対する怒りは相当なものなんだろう。

軍の指導部からも見放され、ましては現場で戦っている兵士達からもレスペクトされないリーダーが、果たして今後まともな指揮が出来るのだろうか?

今夜の中間選挙の結果次第では、辞任も免れないのではないかという気がする。

Editorial opens fire on Rumsfeld (BBC NEWS)

Four US military journals have called for Defence Secretary Donald Rumsfeld to quit, accusing him of losing control of the situation in Iraq.

An editorial published on Monday said Mr Rumsfeld has lost the respect of senior officers and ordinary troops.

The editorial said that the call for Mr Rumsfeld to quit was not timed to coincide with US mid-term elections.

ちなみに最初に口火を切ったのは下記の「ARMY TIMES」だった。

Time for Rumsfeld to go (ARMY TIMES)

One rosy reassurance after another has been handed down by President Bush, Vice President Cheney and Defense Secretary Donald Rumsfeld: “mission accomplished,” the insurgency is “in its last throes,” and “back off,” we know what we’re doing, are a few choice examples.

Military leaders generally toed the line, although a few retired generals eventually spoke out from the safety of the sidelines, inciting criticism equally from anti-war types, who thought they should have spoken out while still in uniform, and pro-war foes, who thought the generals should have kept their critiques behind closed doors.

Now, however, a new chorus of criticism is beginning to resonate. Active-duty military leaders are starting to voice misgivings about the war’s planning, execution and dimming prospects for success.

Rumsfeld has lost credibility with the uniformed leadership, with the troops, with Congress and with the public at large. His strategy has failed, and his ability to lead is compromised. And although the blame for our failures in Iraq rests with the secretary, it will be the troops who bear its brunt.

しかもブッシュ政権に対するブーイングは軍関係だけではなく、なんと“テロとの戦争=中東の民主化”の仕掛け人でもあるはずのネオコン内部からも上がっている。最も声高にブッシュを批判しているのは、2004年まで国防総省で戦略の策定を担当し、“暗黒のプリンス”のあだ名で知られる、あのリチャード・パールだ。

Neo-Cons Fire Away at Bush Policies on Iraq (NPR)

Neo Culpa (VANITYFAIR)

As Iraq slips further into chaos, the war's neoconservative boosters have turned sharply on the Bush administration, charging that their grand designs have been undermined by White House incompetence. In a series of exclusive interviews, Richard Perle, Kenneth Adelman, David Frum, and others play the blame game with shocking frankness. Target No. 1: the president himself.

According to Perle, who left the Defense Policy Board in 2004, this unfolding catastrophe has a central cause: devastating dysfunction within the administration of President George W. Bush. Perle says, "The decisions did not get made that should have been. They didn't get made in a timely fashion, and the differences were argued out endlessly.… At the end of the day, you have to hold the president responsible.… I don't think he realized the extent of the opposition within his own administration, and the disloyalty."

To David Frum, the former White House speechwriter who co-wrote Bush's 2002 State of the Union address that accused Iraq of being part of an "axis of evil," it now looks as if defeat may be inescapable, because "the insurgency has proven it can kill anyone who cooperates, and the United States and its friends have failed to prove that it can protect them." This situation, he says, must ultimately be blamed on "failure at the center"—starting with President Bush.

どうやらブッシュ政権は既にかなり前からある種の内部崩壊状態にあるようだ。

2度の大統領選挙における強固な支持基盤であったキリスト教福音派からも、政策を支えていたネオコンの中心メンバーからも「無能の人」と見切られてしまったブッシュ大統領。中間選挙の結果を見るまでもなく、彼の時代は着実に過去のものに成りつつある。

だから「そもそも彼を再選させたのが悪いんだって!」、ほんと今更ながら思うけれど、時既に遅し。願わくば、今日の中間選挙でアメリカ人の良識(=正気)が示されることを心から祈る。

November 7, 2006 in IRAQ, Media, Politics, Television | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Monday, November 06, 2006

【安倍総理 CNNの"TALK ASIA"に出演】

■安倍総理、初の海外メディア・インタビューに応えるTALK ASIA (CNN.COM)

さっきCNNを観ていたら今週の「TALK ASIA」の番宣スポットに安倍総理が出ていた。

その中で、「日本は世界唯一の被爆国として、この地球上から核兵器を廃絶することを目指している。」と語る安倍総理のクローズアップを背景に、広島・長崎の原子爆弾投下のシーンのコラージュが流れた。

おりしも北朝鮮やイランの核開発問題が緊迫する状況の下、真顔でこれを言える国は、実は日本だけかもしれない。だからこそ、CNNは番宣でこの「核廃絶発言」をフィーチャーしているのだろう。

ブッシュ政権のこれまでの成績表と成る中間選挙を明日に控えて、このCNNでの安倍総理の発言は、金将軍やアフマディネジャド大統領、そしてもちろんブッシュ大統領の好戦的なイメージとは好対照で、案外好印象だった。

世の中は未だに冷戦構造時代の後遺症を抱えていて、相変わらず核抑止力というJOKERを切り札にした外交が繰り広げられている中で、これは全く異なるパラダイムのステートメントだ。

「核武装」そのものではなく、その議論を行うこと自体の是非が問題に成る国の代表として、核開発の能力は十二分に持っているけれども、戦後一貫して開発しないことを選択している“美しい国、日本”の外交ポリシーを表明するのに、今は良いタイミングなのかもしれない。

前任者である小泉総理の海外メディアでの取り上げられ方が、どちらかというと揶揄や嘲笑の対象になるほど滑稽だったのに比べると、これは少なくともマトモに見える。

他にどんなことを語っているのかも気に成るけれど、上手くいけば安倍総理、グローバル・メディアのデビューとしてはかなりのクリーンヒットに成るかもしれない。今週末の放送が今から楽しみだ。

■ちなみにCNNJの放送時間は以下の通り:
  Saturday: 2300
  Sunday: 0630, 2200
  Monday: 0630

Shinzo Abe is one of Japan's youngest Prime Ministers and the first to be born after World War II. He is the son of a former party secretary general and the grandson of a former Prime Minister. Outspoken on issues such as nuclear disarmament and regional security, the Prime Minister chose China and South Korea for his official visit since taking office in September. In his interview with CNN's Talk Asia -- his first to foreign media -- Shinzo Abe discusses the importance of US-Japanese ties, his vision for Japan and the region...and reveals the important role his wife has played in his career.

November 6, 2006 in Media, Politics, Television | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【アメリカ中間選挙の鍵を握る電子投票システム】

■不正が予測される米中間選挙(TANAKA NEWS

ちょうど先週のJAM THE WORLDの放送終了後にアメリカの電子投票システムの脆弱性についてスタッフと話をしたばかりだったが、タイミング良く数日前に「田中宇の国際ニュース解説」でもこのテーマを取り上げたコラムがリリースされた。非常にタイムリーかつ詳細な内容のレポートになっている。

 アメリカでは、2000年の大統領選挙で、旧式のパンチカード型の投票機械が、フロリダ州などで、判読困難な投票結果を生み出したことが一因で、開票時に大混乱が起きた。この教訓を受け、ブッシュ政権下では、投票機を新型の電子式(タッチスクリーン方式)に替える政策が、連邦予算の計上をともなって進められてきた。その結果、11月7日の中間選挙では、アメリカの有権者の8割が、電子式の投票機を使って投票を行うことになっている。

 問題は、この電子式投票機の中に、投票の集計結果を簡単に改竄して不正がやれてしまうものが多いことである。アメリカの電子式投票機の大手メーカーは3社あるが、最も台数が多いのは「ディーボルド社」の「アキュボート」(AccuVote)という製品で、全米の投票所の約4割が、この投票機を使っている。この製品名は「正確な(accurate)投票(vote)結果を出す機械」という意味でつけられたのだろう。だがこのマシンは、名前が示すものとは正反対の、不正な投票結果を出してしまうことで、アメリカの選挙専門家の間で有名になりつつある。

 たとえばニューヨークタイムスは9月24日の記事「Officials Wary of Electronic Voting Machines」で、ディーボルド投票機の不正疑惑を指摘している。知事が民主党の州では、電子式をやめて旧式に戻したりして不正対策をやっていることなどが紹介されている。(関連記事その1その2

 このほか、アメリカのABCテレビ、MSNBC、イギリスのフィナンシャルタイムス、ガーディアンなどのマスコミでも、ディーボルド投票機の不正疑惑問題が報じられた。(関連記事その1その2その3

 大手の映画専門ケーブルテレビのHBOは、ディーボルドの投票機の不正疑惑をテーマにしたドキュメンタリー映画「Hacking Democracy」を、ディーボルド社からの苦情をはねのけ、11月2日に放映した。(関連記事その1その2

 9月には、プリンストン大学の教授と学生が、ディーボルド投票機の実機を入手し、実際に不正ができるかどうかを試したところ、簡単に不正ができたことが論文として発表されている。(関連記事

この論文によると、ディーボルドの投票機アキュボートは、OSがウインドウズCE3.0で、CPUは旧式の日本のPDAにも多く使われていた日立のSH3プロセッサ(133Mhz)、マザーボードにはPCカードがついている。投票機は、通常は内部メモリから起動するが、独自の起動プログラムを書いて fboot.nb0 という名前のファイルとしてコンパクトフラッシュなどのメモリに保存し、それをPCカードに差し込んで起動すると、通常と異なる動きをさせることができる。

 論文では、不正な独自プログラムによって、各候補者の得票率をあらかじめ設定しておくことで、本当の投票結果とは関係なく、事前に設定した投票結果を選挙後に出力できることを立証している。この投票機はセキュリティが甘いので、不正なプログラムで起動していることは、コンピューターの専門家が疑問を持って詳しく調べない限り、有権者にも投票所の選挙管理委員会にも察知できない。投票機のPCカードスロットには施錠できるふたがついているが、そのカギは一般に市販されているロッカー用のカギと同じものだった。(関連記事

僕自身も2004年の3月に【アメリカの電子投票システムは大丈夫?】と、同じく12月にも【米大統領選挙 電子投票システムの改竄疑惑】と2回エントリーで取り上げているんだけど、この二つのエントリーの引用元に成っているHOT WIREDの記事(末尾のリストを参照のこと)を読むだけでも、充分にこの問題の根の深さが理解できるはずだ。

当時は、ブッシュ大統領の再選が掛かった大統領選挙でこの電子投票システムが不正に利用されたのではないかということで、各方面で議論が起きていたが、日本のマスメディアはこのHOT WIREDの記事を除いて全くといって良いほど報道しなかった。

実際に2004年11月の大統領選挙当日、CNNやMSNBCなどの選挙特番を観ていた僕は、当初ほとんどの局が出口調査の結果「多くの地域でケリー優勢」を発表していたのに、開票が始まると何故か逆にブッシュ優勢に反転し、奇妙な印象を持ったのを記憶している。

僕が再びこの問題に注目するようになったのは、10月の中旬からCNNで何度も放送されている「BROKEN GOVERNMENT」という中間選挙に合わせたシリーズ番組を観たのがきっかけだった。

この特番はブッシュ共和党の5年間を振り返って、「イラク戦争」、「機能しない議会」、「恐怖心を利用した政権運営」、「アブグレイブやグアンタナモで失墜したアメリカの正義」などなど、あらゆる角度からブッシュ政権を辛らつに論評する、かなり画期的な内容の番組なのだが、その中でもおそらく中間選挙そのものに最も影響を与えるだろうと思われるのが、この「電子投票システム問題」だ。(YouTube

今回の中間選挙では何と全体の80%近い投票が電子的に行われるというから恐ろしい。このCNNの特番でアンカーを務めるJACK CAFFERTYは、「歴史上最も偉大なアメリカの民主主義が崩壊の危機に晒されている。」とまで云っている。

これほど問題だらけだとされる電子投票システムが、各方面からの様々な指摘にも関わらず特に改善されるわけでもなく、粛々と使用される今回の中間選挙。

事前の予測では圧倒的に民主党優勢で、上下両院の勢力図が一変し、ブッシュ政権の求心力は確実に低下するといわれているけれど、果たしてどうなることやら・・・。

僕はこの電子投票システムがある限り、「何でもあり」ではないかと思っている。

 

■HotWiredに掲載された日本語版関連記事アーカイブ

「電子投票機の集計結果を操作するコードを作成」と告発(下)
「電子投票機の集計結果を操作するコードを作成」と告発(上)

大統領選の電子投票結果を疑問視する声が根強い中、フロリダ州選出の共和党下院議員の依頼を受けて、電子投票機の集計結果を操作できるコードを4年前に作成した、と告発するプログラマーが登場した。秘密裏に起動されると投票機の中を検索し、目標とする候補者の得票数が不利と分かると、記録されている総票数を操作する仕組みだったという。

フロリダ州のブッシュ票問題、さらに紛糾
フロリダ州の電子投票機に「ブッシュ票が多すぎる」との疑惑
米大統領選:電子投票機の取扱ミスで4500票以上が無効に
米大統領選:電子投票機のトラブル報告、相次ぐ(上)
米連邦地裁、フロリダ州電子投票に印刷記録の義務なしと判断
電子投票システムの舞台裏を究明する市民団体
米国防総省、国外在住者向け電子投票システムの導入を断念
米政府のインターネット投票実験に「待った」
カリフォルニアの大学生、オープンソースの電子投票システムを開発へ
オハイオ州、セキュリティー問題で電子投票システムの導入を延期
カリフォルニア州、電子投票装置に印刷機能を義務付けへ
電子投票システムに新たな不備:未認証のソフトウェアを使用
ソフトウェアだけでない、電子投票システムの問題点
カリフォルニア州知事選、問題の指摘された電子投票システムを変更せず
メリーランド州、電子投票システムのリスク評価報告書を公表
選挙結果の操作も可能? 電子投票システムの危ういセキュリティー
電子投票システムメーカーのセキュリティー管理に懸念
投票内容を印刷して正確性を期す電子投票装置
電子投票ソフトの欠陥めぐり、元従業員がソフト会社を提訴

November 6, 2006 in Media, Politics, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Sunday, November 05, 2006

【フセイン大統領に絞首刑の判決】

Saddam Hussein sentenced to death by hanging (CNN.COM)

二日後に控えたアメリカの中間選挙に、ぎりぎり間に合わせるようなタイミングでフセイン大統領に下された判決は絞首刑。人道に対する罪で元国家元首が裁かれるのは初めてのことだ。

この判決をブッシュ政権・共和党は戦況不利と見られる中間選挙の最後の追い込みに最大限有効活用することになるだろう。

絞首刑の判決が下された瞬間から、フセイン大統領は激高して「占領軍に死を!裏切り者に死を!イラクよ永遠に!」、そして「アラーアクバル!(神は偉大なり!)」と叫びながら引きずられるようにして退廷させられたという。

この判決が喜びに沸くシーア派と、フセインのお膝元だったスンニ派の間で繰り広げられている内戦にどのような影響を与えるのか、関係者は固唾を呑んで見守っている。

もちろん、フセイン側は判決を不服として控訴することはできるので、まだしばらく法廷劇は続くんだろうと思うけれど、少なくともこの判決はイラク戦争における歴史的なマイルストーンに成るといえる。

イラク戦争の正当性については異論があるところだけれど、少なくとも、クルド人や自国民に対してフセインが犯した数々の呆れた残虐行為は、イスラム文化を代表するものとはとてもいえないだろうし、正当化できるものではない。

イラクのマリキ首相はこの判決を受けたステートメントで、「フセイン元大統領はイラクの歴史上最も凶悪な独裁者だった。しかしこの判決によって、彼はかつてのヒトラーやムッソリーニと同様に過去のものと成ったのだ。これは民族浄化をはじめとするイラクの暗い歴史に幕を下ろすものだ。イラク人は法の基において平等であることが証明された。フセインの犯罪に関わっていなかった者は罪に問われることは無い。ドアは開かれている。われわれは、過ぎ去った過去を清算して一致団結しなればならない。」と国民に語りかけた。

これは多分に内戦を仕掛けるスンニ派やバース党の残党に向けたメッセージだろうと思われる。

これがイラクの法治国家への道につながるかどうかは、はっきりいって難しいだろうけれど、イラク国内の全ての宗派がこの判決を正当なものとして受け入れるかどうかに掛かっている。

しかし実際に死刑が執行された場合、その反動で宗派間の争いが一時的に激化する可能性のほうが高いと懸念する報道もある。

BAGHDAD, Iraq (CNN) -- The Iraqi High Tribunal in Baghdad on Sunday sentenced a combative Saddam Hussein and two other defendants to death by hanging for a brutal crackdown in 1982 in the Shiite town of Dujail.

Despite a curfew, Iraqis in Baghdad spilled out into the streets to celebrate the verdict. But protests were held in Saddam Hussein's hometown of Tikrit.

The appeal process has now been set in motion. (Watch what's next for Hussein -- 3:13 Video)

Within 10 days, the court will forward the cases of Hussein and three other defendants to the appellate chamber of the Iraqi High Tribunal. Appeals of death penalties and life sentences are automatic.

Within 20 days after the appeals are made, the prosecution and the defense must submit their documents to the appellate chamber.

A court official told The Associated Press the appeals process was likely to take three to four weeks once the formal paperwork was submitted.

However, there is no time limit for the appellate court to rule on the appeal.

Once the court does reach a decision, if the sentences are upheld, they must be carried out in 30 days.

Iraqis, not the coalition, would carry out the executions. (Full story)

"The Saddam Hussein era is in the past now, as was the era of Hitler and Mussolini," said Iraqi Prime Minister Nuri al-Maliki, calling Hussein the worst ruler ever in Iraq.

"We want an Iraq where all Iraqis are equal before the law," he said. "The policy of discrimination and persecution is over." (Watch al-Maliki call Hussein 'worst ruler' in Iraq's history -- 3:06)

Barhim Salih, the Kurdish deputy prime minister of Iraq, called this a "historic day."

Many Iraqis wanted "swift" and "summary" justice, Salih told CNN, but Iraq "abided by the legality of the process."

The Iraqi Islamic Party -- the country's most powerful Sunni political group -- indicated that while justice was served, the present government urgently needs to grapple with widespread injustices now.

Sunnis were predominant in Hussein's government and have lost much of their clout since he was toppled. They have been dominant in the insurgency, and critical of the Shiite-led government for not dealing strongly with Shiite death squads.

The group said Iraqis have the right to ask whether crimes being committed today are not unlike the crimes under the Saddam Hussein regime. The group mentioned sectarian killings and displacement and the imprisoning of innocents.

White House spokesman Tony Snow praised the Dujail trial verdict, including Hussein's sentence of death by hanging for crimes against humanity.

"It demonstrates that you've got an independent Iraqi judiciary and that they were applying their own laws," Snow said.

World reaction to the verdict was mixed.(Full story)

Along with Hussein, his half brother and former intelligence chief Barzan Hassan, and former chief judge of the Revolutionary Court Awad Bandar also were sentenced to death.

Taha Yassin Ramadan, a former vice president of Iraq, was sentenced to life in prison.

Mohammed Azzawi Ali, a former Dujail Baath Party official, was acquitted because of insufficient evidence against him, the court said.

The three others -- Abdullah Kadhem Ruwaid, Ali Dayem Ali, and Misher Abdullah Ruwaid -- were sentenced to 15 years each.

The Dujail case stemmed from a crackdown against townspeople after a 1982 assassination attempt against Hussein in the town. The crackdown involved the ordered executions of 148 males. According to court documents, the military, political and security apparatus in Iraq and Dujail killed, arrested, detained and tortured men, women and children in the town. Homes were demolished and orchards were razed.

Sunday's 50-minute court session was dramatic. Hussein entered with a Quran in hand, as he had in the past. He began shouting "Allahu Akhbar" -- God is great -- as the verdict and sentencing was read. (Watch Hussein shout protests during sentencing -- 4:05 Video)

He also argued with the chief judge and shouted, "Damn you and your court." As the judge ordered him taken away, Hussein said to one of the guards, "Don't push me, boy."

During the trial proceedings a few months ago, Hussein said that if he received a death sentence, he would prefer to be executed by a firing squad.

However, at a press conference later, chief prosecutor Jaafar Moussaoui said the law stipulates that a firing squad is normally the sentence issued by military courts. This court deals with crimes against humanity, genocide and war crimes, and calls for death by hanging, he said.

Curfew in Sunni areas

Before Sunday's verdicts were announced, a curfew was imposed in Baghdad and two provinces -- Diyala and Salaheddin -- with large Sunni populations. Predominantly Shiite and Kurdish provinces were not under curfew.

About 2,000 protesters in Saddam Hussein's hometown of Tikrit on Sunday defied the curfew and demonstrated in support of the former leader.

The numbers of demonstrators grew after the sentence was announced. A complete movement ban -- both people and vehicles -- was imposed on Sunday in the provinces of Baghdad, Diyala and Salaheddin, where Tikrit is located.

The Baghdad International Airport also shut down until further notice.

This verdicts come nearly three years after U.S.-led forces plucked Hussein out of hiding and just a few days before U.S. midterm elections, with the Iraqi war at center stage.

Hussein is also in the middle of another trial involving the 1988 Anfal campaign, the government offensive in the country's Kurdish region. Hussein is charged in that case with genocide.

CNN's Jomana Karadsheh and Aneesh Raman contributed to this report.

SADDAMU HUSSEIN ON TRIAL (CNN.COM)

November 5, 2006 in IRAQ, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Thursday, November 02, 2006

【一昨日のJAM ゲストはイーライセンスの三野明洋さん】

一昨日放送したJAM THE WORLDのゲストに、イーライセンスの三野社長を迎えて、日本の放送業界における新しい著作権管理の仕組みについてお話を伺った。

イーライセンスは、2001年10月に著作権管理事業法が施行されたことを受けて、民間団体としては初めて著作権管理業務をスタートした会社だ。

著作権管理というと、戦後60年間ずっとJASRAC(日本音楽著作権管理協会)が独占的に行ってきた。これは何故かというと、少し前まで著作権管理業務とは仲介業務法に基づき文科省が管轄する認可事業であり、JASRAC以外のものは触ることすら出来ない事業領域だったのだ。

以下はイーライセンスのHPからの引用:

 これまで日本の音楽著作権を管理する団体は、JASRAC(日本音楽著作権管理協会)しかありませんでした。しかし、2001年10月に新しい法律(著作権等管理事業法)が施行され、JASRAC以外でも著作権管理を行えるようになりました。その流れの中、民間初の著作権管理事業者として立ち上がったのが、我々e-Licenseです。

 以前は、著作権管理をJASRAC一社で行っていた為、権利者(作家・音楽出版者)は楽曲が出来上がると必然的にJASRACへ登録していましたが、これからは権利者自身が著作権管理事業者を選択することが出来るようになったのです。

アメリカの場合は、BMIASCAPという管理団体があって、それぞれが著作権使用料の徴収分配についてサービスの優劣を競い合っている。

たまたま僕は自分が関わっていた「INTERIORS」というバンドのレコードを、日本ではアルファ・レコードのYENレーベルからリリースし、一方で自分でディールをアレンジしてアメリカのWINDHAM HILLというレーベルからもリリースしていた関係で、当時WINDHAM HILLのディストリビューターだったBMGの推薦でALMO IRVINGという出版社を通じてBMIに楽曲の管理委託をしていた。

JASRACに登録しながら、なおかつBMIにも管理を委託したというのは前例がないと、当時JASRACからクレームがあったのを記憶している。

まぁそれはそれとして、当時僕が一番驚いたのは、BMIが作成したステートメントがJASRACのものとは比べ物にならないくらい詳細だったことだ。

たとえば、アメリカのどの都市でどの曲がラジオで何回オンエアされた。一回につき使用料はいくらなので合計いくら、みたいな情報が載っていて、これを見るだけで自分の楽曲がどういう地域で人気があるのかが一目瞭然だった。

一方でJASRACのステートメントは、ラジオ、テレビ、オルゴール(オルゴール!?)などのカテゴリーは全て一緒くたに成っているから、内訳がどうなっているのかなんて分かるわけが無い。まるでブラックボックスなのだ。

イーライセンスはこうした日本の著作権管理業界、といってもJASRACが一社しかない時点では業界というのも変だけど、ようするに寡占状態で全く競争原理が働いていない領域に従来とは異なるビジネス・スキームを持ち込んで、戦後初めて権利者に対して選択肢を与えた、という存在だ。

今回番組でイーライセンスを取り上げた理由は、このイーライセンスが新たに放送業界における著作権管理に乗り出したこと、そしてその管理モデルが従来のJASRACとどう違うのかを伺おうという趣旨だった。

従来放送局はJASRACと“ブランケット方式”といわれる包括契約を交わして、年間の楽曲使用料をまとめてJASRACに払っていた。JASRACは放送局から支払われた使用料を、年間何度か行われる独自調査の結果とレコードの販売実績に基づいて権利者に分配しているが、イーライセンスが提唱しているのは、放送局がイーライセンスの楽曲を使用するごとに、一回につきいくら、という形で放送局に支払ってもらう、というものだ。

イーライセンスの使用料規程

実はこれ、かなり画期的なことなのだ。

今までも放送局は番組でどの曲を使用したかについて、詳細なレポートをJASRACに提出していた。本来であればそのデータに基づいて分配金を算出してくれれば何の問題もないのだが、JASRACの場合、放送で使用されているのにも関わらず、使用料が権利者に支払われない、ということが多々あったわけだ。

これは結局、包括契約に基づいて支払われた使用料を“独自調査”によって分配していることからおきる現象で、この独自調査の実態は基本的にブラックボックスなのだ。

出荷枚数が明確で算定がしやすいCDやDVDに比べて、どの曲がいつ何回放送されたかという実態は、実は把握されていないのだ。

だから権利者が「自分の曲がさんざん放送されているのに、使用料が支払われていないぞ!」とクレームすると、何故かお金が振り込まれる、なんてこともおきるわけで、だったら最初からちゃんと払えよ、と云いたくなる。

実際にあるアーティスト(70~80年代に一世を風靡したポップ・グループ)は、自分達の曲が毎日のようにオンエアされているのに楽曲使用料が全く払われないことに腹を立て、ファンクラブを総動員して全国のラジオ放送をモニターし、アーティストのどの楽曲がどの放送局でいつ放送されたか、という情報をもってJASRACに迫り、結果的にまともな使用料を支払わせることに成功したという事例もある。

イーライセンスは、この問題を解消するために、簡単にいうと著作権使用料の徴収~分配の仕組みを「明朗会計」にしましょう、というアピールをしているわけだ。

これはこれで一石を投じるという意味では、大変意義深い。

今のところ、イーライセンスが放送に関して管理委託されている楽曲はエイベックスのアーティストを中心に1万数千曲というレベルなので、カタログの数から言うと果たしてどれほどの影響があるのか未知数だけれど、対抗軸としてイーライセンスのような管理事業者がJASRACの牙城に食い込もうという意気込みは充分に評価できる。

放送局にしてみれば、JASRACに包括で支払っているのに、別途イーライセンス管理楽曲分を支払う(実際はJASRACに支払う分からイーライセンス管理分を差し引くということなんだけど)ということに対する抵抗感はあるだろうから、もしかするとイーライセンスが管理する楽曲については積極的には使用しない、という事態を引き起こす懸念も否めない。

三野さんも、この問題をテーマにして放送に出演するのは初めてということで、非常に熱心にお話をされていたし、また放送直後にはエイベックスからJ-WAVEのエイベックス担当者に、「番組内容について詳細に報告してくれ。」という要請があったというから、業界関係者は三野さんの発言に注目していたはず。

個人的には、イーライセンスの活動は評価できるし応援もしたいけれど、はたして徴収能力はどうなのか?とか、本当に(今のカタログ数で)競争原理が働くほどの影響力があるのか?という点については疑問も残る。

しかし、いずれ全ての放送媒体はデジタル化され、したがって実態を把握しづらい(とはいっても、日本にはアメリカのように何千というステーションがあるわけではないので、JASRACがトップオフしている手数料をもってすれば、人海戦術でも何でも使って全放送局の番組をモニターするなんて簡単だろうと思うのだが・・・)といわれる放送使用楽曲データもシステマティックにリポートされるようになるはずだから、これまでの包括契約方式からイーライセンス方式に優位性が生まれるのではないかという期待はある。

November 2, 2006 in Business, Media, Music | Permalink | Comments (2) | TrackBack

Wednesday, November 01, 2006

【CNET IE 7 vs. FIREFOX 2 ガチンコ勝負の行方は・・・】

CNETの特集記事から。ほぼ5年ぶりの本格的なアップグレードとなるIE 7と、2005年11月にリリースされたFIREFOX 1.5のアップグレード版の2.0を徹底比較するというもの。

■Internet Explorer 7 vs. Firefox 2 (CNET)

ちなみに2004年には92%とほぼIE寡占状態だったIEは、今年の9月の時点で82%までシェアを落とし、一方FIREFOXは同時期に12.5%にシェアを拡大。この2年でIEが10%を失う結果になっている。

機能的には圧倒的に先行していたFIREFOXを思いっきり意識したと思われるIE 7と、正規版がリリースされたFIREFOX 2を、CNET編集部が誇るブラウザーオタク(?)3人が、「インスタレーション」、「外観とコミュニティー機能」、「タブ・ブラウジング」、「COOLな新機能」、「セキュリティーとパフォーマンス」の5つのカテゴリーでガチンコ比較を実施。

果たして軍配はどっち

According to information from NetApplications.com, in October 2004 Internet Explorer had 92 percent of the market; in September 2005 that dropped to 86 percent; and as of September 2006 Internet Explorer's market share dropped to 82 percent, with Firefox's rising to 12.5 percent. In two years Microsoft ceded 10 percent of its audience to its competition.

So how do the latest versions of each browser compare? For this prizefight, we looked at Microsoft Internet Explorer 7, Microsoft's first new Internet browser since 2001, and Mozilla Firefox 2, Mozilla's update of its popular Firefox 1.5 browser released in November 2005. I've already had my two cents' in the above reviews, so I've turned over this prizefight to my colleagues at CNET who specifically cover the Web services beat.

November 1, 2006 in Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【北朝鮮 六カ国協議にカムバック】

中国の外務相がWEBに掲載したステートメントによると、今日北京で中国、北朝鮮、アメリカそれぞれの代表が会談し、六カ国協議を再開することに合意したそうだ。

■China: N. Korea agrees to return to 6-party nuke talks (CNN.COM)

Chief envoys to the negotiations from China, North Korea and the United States held an informal meeting in Beijing on Tuesday and agreed to resume the six-nation talks, the Chinese Foreign Ministry said in a statement posted on its Web site.

"The three parties agreed to resume the six-party talks at the earliest convenient time," the statement said.

これはソフトランディングに向けた動きなのだろうか?とりあえず北朝鮮の目的は核開発の放棄というカードをちらつかせながら、深刻な飢餓状態が予測されているこの冬を乗り切るための“人道的支援”を取り付けようということじゃないか。

ちなみに中国は先月実質的に北朝鮮への原油供給をストップしていたというから、このプレッシャーが効いたのかもしれないが、何らかのお土産がなければ北朝鮮が協議の再開に合意するはずはないから、今日の三者間会談ではアメリカがある程度の譲歩をした可能性はある。

さらにアメリカとしては、最近共和党内部からも「北朝鮮と直接対話して問題を解決すべきだ」という批判の声が上がっていたので、六カ国協議の座長であり、北朝鮮とアメリカの間の唯一の調整役(というか北朝鮮の実質的宗主国)である中国に花を持たせつつ、一方で来週行われる中間選挙に向けて“外交努力をした”という国内向けのポーズを作ったのかもしれない。

中国も韓国もそして日本も、本音はやはり北朝鮮の崩壊や暴発は避けたいところだから、しばらくの間は北朝鮮に核放棄を迫りつつ、人道支援という形で現状を維持したまま延命措置を図る、というのが落としどころでは?

日本はこの動きを歓迎するものの、核兵器保有の可能性を持ったままの協議への復帰には反対している。麻生外務大臣は「協議の再開は北朝鮮が核兵器を保有しないという条件付だ。」と明言している。

日本はここでイニシアティブを取る為に云うべきことは云う、というところでしょう。

While Japan welcomed the prospect of a new round of talks, it "does not intend to accept North Korea's return to the talks on the premise that it possess nuclear weapons," public broadcaster NHK quoted Foreign Minister Taro Aso as saying.

A resumption of talks "is conditional on North Korea not possessing nuclear weapons," Aso was quoted as saying.

November 1, 2006 in Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack