« January 2007 | Main | March 2007 »

Wednesday, February 28, 2007

【キリスト一家の墓発見?!】

ジェームス・キャメロンが監督したJESUSの墓の発見に関するドキュメンタリーが話題に成っている。

■Archaeologists, scholars dispute Jesus documentary (CNN.COM)

JERUSALEM (AP) -- Filmmakers and researchers on Monday unveiled two ancient stone boxes they said may have once contained the remains of Jesus and Mary Magdalene, but several scholars derided the claims made in a new documentary as unfounded and contradictory to basic Christian beliefs.

"The Lost Tomb of Jesus," produced by Oscar-winning director James Cameron and scheduled to air March 4 on the Discovery Channel, argues that 10 small caskets discovered in 1980 in a Jerusalem suburb may have held the bones of Jesus and his family.

One of the caskets even bears the title, "Judah, son of Jesus," hinting that Jesus may have had a son, according to the film. (Watch why it could be any Mary, Jesus and Joseph in those boxes Video)

しかも発見された棺の一つには、“JESUSの息子JUDAH”という碑銘が記されているという。

もし本当だとすると、これはDAVINCI CODEどころの話ではない。

3月4日にDISCOVERY CHANNELで放送される予定のこの番組は、当然のことながら、放送される前からその真偽を巡って考古学者や宗教学者を巻き込んだ論争を呼んでいる。

CNNのLARRY KING LIVEでこの論争が放送された際に、発見された棺の映像が流されたのだけれど、率直な印象としては「妙に新しい」という感じ。

考古学的な裏づけが無いという批判にどう応えるのか、そのあたりが問題に成るとは思うけれど、時代的に古いことが証明されても、もしかしたら当時の見世物用に作られた小道具だったりして・・・。

番組の製作者は「この新たなる発見について、学術的にもオープンに検証されることを期待する。」といっているが、成り行きを注目したい。

[CNN.CO.JP] エルサレム──米映画監督ジェームズ・キャメロン氏は26日、キリストとその復活に立ち会ったマグダラのマリアの骨が納められていたとみられる棺2基を公開したが、考古学者や宗教学者らはただちに疑問を表明した。

キャメロン氏が製作を手がけたドキュメンタリー番組「The Lost Tomb of Jesus」(失われたキリストの墓)は来月4日、米ディスカバリー・チャンネルで放送される。同氏はこれに先駆けて記者会見を開き、1980年にエルサレム南方郊外にある墓所で発見された棺10基の中に、キリスト一家の骨を納めたものがあった可能性を指摘した。

同番組は、「キリストの息子」と称する棺も発見されていることから、キリストに子どもがいた可能性があるとしている。また、同番組のディレクターは、棺の1つにマグダラのマリアを意味する古代語が刻まれていたと述べた。キャメロン氏は米NBC「トゥデイ」で、棺をめぐる同番組の結論を統計学者の大半が支持したと述べた。

キリスト教はエルサレム旧市街の聖墳墓教会を復活前のキリストの墓所跡としており、棺が発見されたエルサレム南方からは離れている。英BBCは1996年、同じ題材でドキュメンタリー番組を製作したが、最初に現場を調査した考古学者は「考古学の基準に裏付けられていない、金もうけ目的の番組」と批判した。考古学者はキャメロン氏らの主張についても、棺に刻まれた名前が当時ユダヤ人の間で一般的だったと反論した。

墓所を発見した考古学者3人の1人は26日、キャメロン氏らの番組内容に疑問を表明する一方、「可能性は受け入れる」とコメントした。しかし、エルサレムのキリスト教指導者らは反発を表明。番組で取材を受けた聖書研究家の大学教授は、結論に重要性がないと述べた。教授は「キリスト教徒がこれを受け入れるとは思わない。ただ、懐疑的な人々は一般的に、多くの人々が信じる話にけちをつけてみたいもの。可能性を1から10までの基準で評価するなら(番組内容は)おそらく1─1.5だろう」と語り、棺の古代語が正しく解読されたか不明だと指摘した。

50年近くイスラエル人と研究活動に携わってきたウィリアム・デンバー米アリゾナ大学名誉教授は、棺の存在が専門家の間で以前から知られていたことを明らかにしたうえで、「無視され続けてきた事実は何かを語る。これが多くの人々を誤り導かなければ面白いのだが」とコメントした。

米ニューヨークへの棺移送で責任者となったイスラエル当局者は、発送当時に人骨が入っていなかったと述べるとともに、「棺の発送で合意したからと言って、キャメロン氏の主張に賛成しているわけではない」と明言した。

February 28, 2007 | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, February 21, 2007

【イラン攻撃とチェイニーの来日】

たまたま重なっただけなのか、昨日報道された二つのニュースに何らかのつながりを感じる。

■US 'Iran attack plans' revealed (BBC NEWS

US contingency plans for air strikes on Iran extend beyond nuclear sites and include most of the country's military infrastructure, the BBC has learned.

It is understood that any such attack - if ordered - would target Iranian air bases, naval bases, missile facilities and command-and-control centres.

 BBCによると、外交筋などの話として、米軍がすでにイラン空爆の緊急計画を策定し、標的の中には核関連施設に加え、軍関連施設の大半も含まれると伝えた。

 米政府高官は現状では、イラン空爆の可能性を否定しているが、同放送によると、中部ナタンツのウラン濃縮施設に対しては、B2ステルス爆撃機が地中貫通爆弾「バンカーバスター」を投じ、地下25メートルに建設された施設を爆破する計画もあるという。

 同放送によると、米中央軍司令部(米フロリダ州)の高官が標的を選定。標的のリストの中には、ナタンツの施設のほか、中部イスファハン、中西部アラク、南部ブシェールの核関連施設が含まれる。このほか、イランの空軍基地、海軍基地、ミサイル施設、司令部など軍関連施設の大半も標的になっているという。イランはこれまで、核開発を平和利用と位置付けているが、米軍は空爆する条件として、イランが核兵器を開発していることが確認された場合や、イラク駐留米軍に対する攻撃で多数の犠牲者が生じ、イランの関与が明確になった場合を想定しているという。(YOMIURI ONLINE

アメリカがイランを攻撃するという“噂”は、イラク攻撃の直後からあったし、2005年の1月には、あのアブグレイブ収容所での虐待の実態をスクープしたセイモア・ハーシュ氏が雑誌NEW YORKERで「ブッシュ大統領のイラン攻撃計画」をすっぱ抜いて注目されたこともあった。(viewz

おりしも昨年12月に国連安保理で、イランに対してウラン濃縮の停止を求める制裁決議が採択されていて、その期限が2月21日(つまり今日)だった訳だけど、IAEAが昨日安保理に提出した報告書によるとイランがこの求めに応じる様子は無い。(東京新聞

それどころか、イランのアフマディネジャド大統領は「話し合いの用意はあるが、我が国の核開発はあくまで平和利用を目的としている。我が国固有の権利であるウラン濃縮を停止するつもりはない。」と強気だ。(BBC NEWS

BBCの報道によると、「攻撃が行われるとすれば、(1)イランの核兵器開発が実証された場合、(2)ハマスやヒズボラ、そしてイラク国内のシーア派武装勢力などに対する武器供与などの事実が確認された場合。」の2点を挙げている。

おまけに、昨年の中間選挙の大敗で「イラク戦争」の失策を批判され、増派についても議会から反対されているブッシュ政権としては、いずれイラクから撤退しなければならなくなるのではと思われる。

しかし、アメリカは「中東の民主化=原油利権の確保とドル市場の拡大」を止めるわけにはいかないし、仮に撤退すれば、イランにとってはしてやったりという事に成る。

アメリカとしては、イラクからの撤退という最悪の事態を迎える前に、イランを叩いてしまう必要があるのだ。(田中宇の国際ニュース

ということは、例え状況証拠ではあっても、少なくとも(1)に関して安保理の制裁決議に違反するということでアメリカが先制攻撃する可能性は否定できない。

そんなところに、ディック・チェイニー副大統領の来日。チェイニーはいうまでもなく、ネオコンの中心的存在としてイラク戦争を推進した黒幕であり、ある意味で「真のアメリカ大統領」といっても良い存在だ。

副大統領に就任するまでは、テキサス州ダラスに本社がある油田関連サービス会社「ハリバートン」の会長兼最高経営責任者だったチェイニー氏に対しては、このハリバートンに利権を誘導するために戦争を推進しているのではないかとの批判が絶えない。

そのチェイニーがこのタイミングで来日するのに、日本側は「何をしに来るのか良く分からない。」といっているらしいけれど、アメリカの政府高官によると「アフガニスタン・イラクでのテロとの戦争に対して一層の協力を求めるとともに、日本と長きに渡って友好関係にあるイランに対するアメリカの厳しい姿勢を説明する。」ことが目的だという。

もしかしたら、今回BBCが報道した「イランへの攻撃計画」を説明しに来るのではないか?そんな風に思えるのだが・・・。

それにしても、今回の来日では久間防衛相側の要請にも係らず、「日程が一杯で会えません。」と面談を断ったらしいから、防衛庁から防衛省に格上げされた勢いで、「イラク戦争は間違いだった。」とか「米軍の再編成は再考する必要がある。」なんていう、“反米発言”を繰り返した久間防衛相に対するアメリカ政府の不快感を表明するのも、目的の一つなのだろう。

ちなみに、個人的にはこの発言、拍手喝采なんだけど、日本政府としてはイラク攻撃をいち早く支持表明してきたわけだから、内閣不一致の不規則発言であることは間違いないし、外交上は失言そのものだから国益には反する。

先の6カ国協議の結果といい、アメリカで俄かに噴出している「従軍慰安婦問題」といい、アメリカの安倍政権に対する“お仕置き”は始まったばかりだ。

February 21, 2007 in IRAN, IRAQ | Permalink | Comments (0) | TrackBack