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Friday, August 15, 2008

【イラクで儲けてるのは米軍の下請業者だ】

■Report: U.S. using contractors in Iraq at unprecedented rate (cnn.com)

WASHINGTON (CNN) -- The United States spent $85 billion on contracts in Iraq and other countries in the first four years of the war and is relying on contract employees at a greater rate than in any other war, according to a government report released Tuesday.

■米軍契約業者への支払い額、近年の軍事作戦で最高額 イラク (cnn.co.jp)

ワシントン(CNN) 米連邦議会の諮問機関、議会予算局(CBO)は12日、2003年に踏み切ったイラク軍事作戦の最初の4年間で米政府が契約業者に支払った金額は約850億ドル(約9兆3千億円)に達し、湾岸戦争やバルカン紛争など近年の軍事作戦と比べ最高額になっているとの報告書を出した。

イラク戦費の約五分の一を占めている水準としている。これまでの戦費は4350億ドル。850億ドルは03年から07年までの支出額で、うち7割がイラク内で支払われ、残り3割がクウェート、バーレーン、カタール、サウジアラビアなどの周辺国で使われている。

契約業者の国籍を見ると、約4割がイラク人、2割が米国人となっている。これまでの契約業者への支払いペースが続けば、08年末までには1千億ドル以上に膨れる可能性があるとしている。

同報告書によると、湾岸戦争など以前の軍事作戦で米兵士が処理していた業務が、イラク戦争で大幅に契約業者に委ねられているのが特色となっている。これら業務は米兵の食事、掃除、米、イラク両政府関係者の護衛などが含まれる。

ラムズフェルド前国防長官は契約業者への委託が増えたことについて、海外派遣で米軍兵力が不足し、戦闘任務に従事させる兵士数を確保することが反映していると指摘していた。ただ、契約業者への過多支出、汚職などの問題が表面化し、米政府は管理不足で批判を浴びたこともある。

アメリカの裏番長=チェイニー“副”大統領がCEOやってたHalliburtonを筆頭に、戦地でのケータリングや掃除洗濯、要人警護まで、「民間でやれる事は民間で」という小泉がパクッた政策そのままに、イラク戦争の下請け業者がどれだけ儲けていたことか・・・一目瞭然。

ところでこのCNNの記事、アメリカ版の記事に比べて日本版(上記に全文引用)では、何故か原文の後半部分にあるこうした戦争の下請け企業の腐敗や不当請求、さらには政府高官と結びついた汚職などなど、戦争下請け業者が抱える問題を指摘した部分がゴッソリ削られている。何でだ???

But the United States' dependence on contracting companies has also led to questions about corruption and overcharging of the government.

Major companies, such as Halliburton and its former subsidiary KBR, have been found guilty of bilking tens of millions of dollars from the government because of a lack of oversight or political favoritism.

それにしても、2007年にイラクに投入されたアメリカ政府に雇用された下請け民間人の数は約19万人(!)で、なんと当時駐留していた米兵より4~5万人も多かったというから驚いちゃうよ。

U.S.-funded contracts employed an estimated 190,000 contractors in Iraq in 2007, about 40,000 to 50,000 more than the number of U.S. troops in the country.

「イラクは5ヶ月で片付く」と嘯いていたラムズフェルドによれば、消耗品である「兵士が足らないから」というのが民間企業に戦闘以外の業務を外注する理由だそうだ。

アメリカで徴兵制度が復活しない限り、兵士の不足は解消できるわけが無い。

うかうかしてると、その内我が自衛隊はアメリカ軍の下請け業者にされちゃうかも・・・?

August 15, 2008 in Business, IRAN, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Thursday, August 14, 2008

【冷戦再び:グルジアを巡る米ロの代理戦争勃発か?】

■Russia to U.S. : Choose us or Georgia (cnn.com)

オリンピックなんかそっちのけで盛り上がるグルジア情勢。UNHCRによると、戦禍を受けて国内外に避難した人々は昨日時点で10万人に及ぶという

フランスのサルコジ主導の停戦に向けた調停も結局は不調に終わったようだ。

ライスは「ロシアは戦闘を今すぐにお止めなさいッ!」と気勢を上げているけれど、プーチンが応じる気配は皆無。

アメリカはグルジアの軍備増強をサポートし、旧ソビエト連邦から離脱した「民主国家のお手本」として持ち上げてきたわけだから、今回の「人道支援」を目的とした米軍の派遣は特に驚くことでもない。

当初、「もしかしたら、ロシア軍部の冒険主義者による暴走では?」とも噂された今回のグルジア侵攻。北京から舞い戻ったプーチンが激しくアメリカを非難するスピーチから受けた印象は、何故かいつもの冷静さを欠いていて、傍目には動揺しているようにすら見えた。

「ロシアを選ぶか、グルジアを選ぶか、アメリカはハッキリしろ~!」というロシア外相のコメントに対して、アメリカはアッサリと「グルジアを全面的に支援します~!」と応えた訳だけど、米軍はイラク戦争で疲弊しきっているから迫力に欠ける。

とはいうものの、ここは昔取った杵柄、お互い阿吽の呼吸で「冷戦構造」の記憶を呼び覚まそうとしているのかもしれない。

プーチンとしては、西側に擦り寄っている旧ソビエト連邦の周辺国に対する見せしめ効果も狙っているだろうし、イラン攻撃の機会を逸したかに見えるブッシュも、ドサクサにまぎれてイスラエルにイランを攻撃させるという可能性もあるし、とにかくアメリカの景気を良くするには戦争やるしかないもんね・・・。

August 14, 2008 in Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack