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Wednesday, January 14, 2009

【世界を敵にまわすイスラエル】

まだクリスマス気分が残る昨年の12月27日にスタートしたイスラエルのガザ空爆は、年明けの1月3日には地上戦に突入し、戦闘は18日目に入って今も続いている。

ガザの死者はまもなく1000人の大台に達する勢いで、単純に計算するとイスラエルの犠牲者一人に対して100倍の死者が発生していることになる。

年末年始を通じてCNNやBBCなどでは現地から生中継していて、その映像からどうしても目が離せない。

ただでさえ金融危機で世界中が滅入っているのに、このガザへの攻撃で正月気分どころじゃなかった。

仕事の関係でユダヤ人の友人知人も多いし、頻繁にイスラエルと連絡する機会があるので、とても他人事には思えない。

それにしても、何故ここまでやらなければならないのか?何故イスラエル国民の90%以上の人々が今回のガザ攻撃を支持しているのか、僕にはどうしても理解できないし、理解しようとしても、結局当事者ではない限り不可能なことかもしれない。

しかし、一つ確かなのは、イスラエルは最早国際社会からどんなに非難されても、今回の「ハマスとの全面戦争」を貫徹するつもりらしいということだ。

いつも購読している田中宇さんのニュースレターの最新版「ガザ戦争で逆転する善悪」にあるコメントが、今起きていることをとても上手く表しているように思う。

 イスラエル人は、ゲットーやナチスの強制収容所からの解放を目指して戦ってきたはずなのだが、今のイスラエルは「ナチスと戦う人々」から「ナチスそのもの」へと、「正義」から「悪」へと転換してしまっている。

 ワルシャワのゲットーから脱出してイスラエルを建国した人々は、もともと住んでいたパレスチナ人をガザに押し込め、ガザにゲットーを作ってしまった。

 パレスチナ人をガザに閉じ込めるイスラエルは、以前はアパルトヘイト(黒人隔離政策)をやっていた南アフリカにたとえられていたが、今ではその「悪さ」はナチス級に格上げされつつある。

 今回のガザ侵攻によって、イスラエルがガザに対して行っている行為は「アパルトヘイト並みの悪」から「ホロコースト並みの極悪」へと「昇格」した。

 すでにイスラエルは今回のガザ戦争によってナチス並みの「極悪者」になりつつある。イスラエルの「被害者としての強み」は「加害者としての弱み」によって打ち消される傾向が強まる。

なんという歴史の皮肉か、第二次世界大戦終結のドサクサに紛れて、英米勢力によって作られた人口国家「イスラエル」は、“ホロコーストの犠牲者”という、誰もが否定しようのない被害者の立場から、自国の利益(2月の総選挙)のためなら、他者のいかなる犠牲も厭わない独善的な加害者へと変貌してしまった。

例えガザでの戦闘が終結したとしても、国際社会そして中東の周辺国に燃え広がった敵意と憎悪の炎は消え去ることはないだろう。

6000年前にまで遡って歴史を学んでいるはずのユダヤの民は、一体そこから何を学んだというのか・・・。

再び世界を敵にまわして孤立する道は、かつて通ってきたユダヤ排斥の道に通じる。

しかしそれ以上に危険なのは、このまま事態がエスカレートして中東大戦争へ発展することだが、もしかしたら、ハルマゲドンの到来を信じる一部の狂信的な勢力にとっては、長年待ち続けてきた聖書の預言が文字通り実現する日が近づいている、ということなのかもしれない。

January 14, 2009 in Politics, Religion | Permalink

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