Monday, July 11, 2016

今夜のJOTARO NONAKA SHOW

このあと23時50分からCrimsonFMで放送する「JNS」。今週のゲストは、話題の本「VRビジネスの衝撃ー仮想世界が巨大マネーを生む」の著者で、デジタルハリウッド大学院准教授、 Tokyo VR Startups株式会社​の取締役でもある新 清士さん。

著書の「VRビジネスの衝撃」で描かれていたVRの現在・過去・未来について、縦横無尽に繰り広げたインタビュー・セッションのEpisode#1をお届けします。

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(制作協力:城西国際大学メディア学部)

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Wednesday, November 12, 2008

【アメリカは変わるのか?】

発売されたばかりのニューズウィーク日本版(2008年11・19号)が面白い。

 オバマ新大統領の笑顔をセンターにした表紙には、堂々と「アメリカが変わる」の大きなコピーが踊る。

「失われた8年からオバマの時代へ」というタイトルの記事では、「これほどの歴史的瞬間を、過去になぞらえて考察しても見当違いになりかねない。かつて奴隷制を憲法で公認していた国が、黒人が投票権を含む基本的な人権を認められなかった時代を直接知る人々が生きているうちに、アフリカ系アメリカ人を大統領に選んだのだ。11月4日に有権者が選んだ変化の衝撃度は、どんなに誇張しても足りない。」と総括している。

さらに「知性無き政治の幕が下りる」と題された記事では、ブッシュ大統領のしけた表情の写真のキャプションに「恥辱の時代:8年間、筋の通った英語もろくに話せない人物が大統領を務めていた」と強烈だ。

それ以外の記事も、表紙に「完全密着大統領選700日 激闘の舞台裏」と謳うだけあって相当濃い~。

日本のマスメディアが断片的に伝える情報よりも、今回の大統領選の経緯と、オバマ選出がアメリカ国民に与えたインパクトの大きさ、そして期待値の高さがよく分かる。

一方で、発表されたばかりの「ブッシュ大統領の不支持率」を見ても、その超不人気ぶりは顕著。なんせ過去60年で最も不人気な大統領なんだそうで。

■ブッシュ大統領が不支持率で記録達成、ニクソン大統領抜く (CNN.CO.JP)

ワシントン(CNN) 米ブッシュ大統領の不支持率が76%と過去最悪になったことが、CNNとオピニオン・リサーチが10日に発表した世論調査で分かった。ウォーターゲート事件で辞任した故ニクソン元大統領の不支持率66%を抜き、支持率調査が導入された過去60年来で最も不人気な大統領になった。

「不支持率が70%を超えた大統領はほかに1人もいなかったが、ブッシュ大統領は今年、これを3度も達成した」とCNNの調査責任者キーティング・ホランド氏は解説する。

同じ調査で「米国はうまくいっている」と答えた人はわずか16%で過去最低となり、「悪くなっている」との回答が過去最高の83%に増えた。同調査では過去34年間同じ質問をしているが、うまくいっているとの回答が20%を切ったのは初めてだという。

一方、バラク・オバマ次期大統領については回答者の3分の2が当選後の行動を評価。4分の3が、同氏は優れた大統領になるだろうと期待を表明した。

対するオバマ次期大統領は、来年1月20日に行われる就任式のチケットが大人気。

■大統領就任式チケットがネットで高値、1枚200万 (CNN.CO.JP)

ワシントン(CNN) 来年1月20日に米首都ワシントンで開かれるバラク・オバマ次期大統領の宣誓就任式チケットがネットで売買され、1枚2万ドル(約200万円)以上の高値が付いている。

就任式の入場券は本来、地元議員を通じて無料で配布されるが、今回は需要急騰を受け、チケット販売サイトが取り扱いを始めた。ワシントン中心部にある公園ナショナル・モールの立見席でさえ、数千ドルの値段が付いている。

これに対し就任式主催者側は、チケットの有料販売は式典の精神に反すると反発している。チケットはこれまでに25万枚を印刷し、安全な場所に保管。配布するのは就任式直前になってからだという。チケット情報などを記した就任式案内サイト(http://inaugural.senate.gov/)も開設された。

販売業者はチケットを議員や議会関係者から入手すると説明しているが、注文を受け付けた枚数を確保できる保証はない。販売サイトには、入手できなかった場合は全額返金するとの断り書きがある。

元々販売するものじゃないみたいだし、第一セキュリティ上も転売を認めるのは具合悪いだろう。

それにしても、オバマ氏の「CHANGE」に対する期待値は、いくらなんでも高すぎるような気がする。

大統領が変わったぐらいで、アメリカが本当に変われるのか?

ニューズウィークによると「オバマは近年の大統領のなかで、政治的な要職に就いた経験が最も少ない。新政権の発足当初は、おそらく失敗を連発するだろう。金融危機やイランの核開発計画など、新大統領が直面する課題も極め付きの難問ばかりだ。」と客観的な予測をしている。

それでも「もしかしたら・・・」と思わせるほど、オバマ新大統領の誕生はアメリカにとって特別なことなのだろう。

November 12, 2008 in Books, Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Friday, December 08, 2006

【IRAQ STUDY GROUP REPORTがリリースされた】

AMAZONでも大人気らしい。(CNN.COM)

これでイラクからの撤退を2008年までに完了するというシナリオが規定路線になるのだろうか?

ブッシュがオヤジの「助け舟」をどう受けとめるのか、そしてまた操るのか、大変興味深いところだけど、

“内戦”にしろ“撤退”にしろ、誰かに言ってもらわないと自分から「もう撤退します~」とはなかなか云えない状況なんだろう。

 

 

United States Institute of Peace (USIP)

IRAQ STUDY GROUP (ISG)

Iraq Study Group Report (pdf)

December 8, 2006 in Books, IRAQ, Politics | Permalink | Comments (1) | TrackBack

Sunday, October 29, 2006

【ドイツのシュレイダー前首相がブッシュ大統領を批判】

■ブッシュ大統領の信心深さに懸念…独前首相の回想録 (YOMIURI ONLINE

 前首相は、ブッシュ大統領について、「会談するたびに大統領に信心深さを感じた」としながらも、「政治的決断は神との対話の結果である、とする立場には問題がある。他者からの批判などによって修正ができなくなるからだ」などとして、疑念を呈している。「国家と宗教の分離は大きな文明的な進歩。アメリカのキリスト教原理主義は(国家と宗教を分離しない)イスラム教国家と同様の傾向を持っている」などと記し、宗教の影響を受ける現在のアメリカ社会のあり方にも警鐘を鳴らしている。

ブッシュ大統領の信仰が9.11以降のテロとの戦争、そしてアメリカの中東政策に大きな影響を与えていると懸念しているのはシュレイダーさんだけじゃないが、国の代表として直接関わっていた人物の発言だけに重要だ。

■【聖書の預言を実行するブッシュ大統領】 (viewz

■ブッシュの「聖戦」―宗教、ビジネス、闇のネットワーク (amazon.co.jp

なぜブッシュはイラクにこだわるのか?フランス「フィガロ」誌のジャーナリストが綿密な取材と資料に基づいて“ネオコン”“キリスト教原理主義”“イスラエル極右勢力”“軍需産業”の生態と相関関係を生々しく描出した緊急レポート。

Christian Zionism: An Egregious Threat to US- Middle East Understanding (Palestine Chronicle

Christian Zionism, a belief that paradise for Christians can only be achieved once Jews are in control of the Holy Land, is gathering strength in the United States and forging alliances that are giving increasingly weird shape to American policy toward the Middle East.  The nature of the movement and its detrimental impact on policy was the subject of the 22nd Capitol Hill public hearing presented by the Council for the National Interest yesterday.

A new Zogby International poll commissioned by the CNI Foundation shows that 31 percent of those surveyed in the national poll strongly believe or somewhat believe in the ideas behind Christian Zionism, defined as "the belief that Jews must have all of the promised land, including all of Jerusalem, to facilitate the second coming of the messiah."   Other polls bear similar messages, that 53% of Americans believe that Israel was given by God to the Jews (Pew), and that 59% of the American public believes the prophecies contained in the Book of Revelations will come true (CNN/Time.)

Poll: One-third of American voters believe in Christian Zionism (CNI)

Poll: Forty percent of American voters believe the Israel Lobby has been a key factor in going to war in Iraq and now confronting Iran (CNI)

October 29, 2006 in Books, Politics, Religion | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, September 05, 2006

【横尾忠則さんに会った】

■JAM THE WORLDのゲストに横尾忠則さんが登場

Yokoo2006_08_01もうかなり前の事に成るけれど・・・。8月1日に放送したJAM THE WORLDのゲストに出演していただいた横尾忠則さんにお目にかかった時のこと。

放送当日はスケジュールが合わなかったので、7月28日に成城にある横尾さんの事務所での事前収録ということに成った。

今回のインタビューのキッカケはというと、一つはカルチェ現代美術財団の主催で今年3月から5月にかけてパリで開催された「TADANORI YOKOO展」が大好評だったということと、もう一つは横尾さんがデザインを手がけたサンタナの『ロータスの伝説』の22面体ジャケットギネスブックに認定されたというニュースで、久しぶりに横尾さんのことが気になったからなんだけど・・・。

久しぶりに、とはいうものの実は横尾さんとは直接の面識は無かった。しかし、YMO散開直後の細野晴臣さんと二人でFRIENDS OF EARTHをスタートしたばかりの頃、良く細野さんから横尾さんのUFOや宇宙人との遭遇エピソードを聞かされていたので、妙に身近に感じていたのだ。

もちろんそれ以前から横尾さんの作品は書籍、ポスター、レコード・ジャケット等々、あらゆるメディアで目にしていたし、前述のサンタナのアルバム『ロータスの伝説』に続いて横尾さんが手がけた『アミーゴ』、さらにマイルス・デイビスの伝説的ライブ・アルバム『アガルタ』などの作品により、横尾さんのデザインはそこに収められた音楽と渾然一体となって鮮明に記憶に残っている。

「神々しさ」と「禍々しさ」。「聖なるもの」と「邪なるもの」。「ミクロ」と「マクロ」という相対的なモチーフ。そして、「現在」、「過去」、「未来」という異なる次元が同じ平面状に混在・羅列・共存するという、ある種縁日的な横尾さんの作品は、そうした非常にアジア的混沌に満ちていながら、何故か日本的な静寂と郷愁を帯びている。

グラフィック・デザイナーとしては世界的な知名度はあるものの、今回のパリでの個展は彼が「画家転向」を宣言した80年代以降の作品を中心にしたもので、実は現代芸術家としてはほぼ無名。今回がヨーロッパにおける画家としての実質的なデビューに近いものだったそうだ。

それだけに、400点ある作品から選んだというボリューム感のあるコレクションは、パリやヨーロッパの現代美術界に相当なインパクトを与えたらしく、「こんな素晴らしいアーティストが日本に居たとは!」とか、「彼の画は現代美術が失ったものを全て併せ持っている。」とか、まぁとにかく大絶賛だったらしい。

そんな訳で、個人的には実にミーハーな興味も含めて横尾さんとのインタビューは大変興味深いものとなった。

それにしても横尾さん、前月の6月27日に70歳の誕生日を迎えたとは思えない若々しさ!はっきりいって年齢不詳なのだ。

“病気自慢”というと語弊があるけれど、昔から様々な病気を乗り越えてきたという横尾さんは、その病気遍歴をまとめたエッセー集『病の神様』という本を出していて、これも何故だか人気(御本人談)で、最近の取材はこの本のことが多いのだそうだが、御本人の若々しさを目の当たりにすると、やはりその秘訣を訊きたくなるのだろう。

というわけで御多分に漏れず、僕も横尾さんにその秘訣を是非伺いたいと思ったわけだが、しかしその理由はどうしたって彼の生き方そのものにあるに違いないわけで、その意味において横尾さんが作品を作るときに心がけていることを訊いてみたんだけど、特に印象に残ったコメントがいくつかあった。

「絵画というのは、何処で止めるのかというのが重要。」

「たとえば線を描いていて、それをどこで止めるのか・・・。キャンバスの何処かで止めるか、それともフレームの外まではみ出させるか・・・。」

「それを決めるときに、自分はどうしてそう思うのか?を自分に問いかける。」

「他人に見られたとき、そっちの方が綺麗と思われるだろうからそこで止めるのか、それとも本当にそこで自分が止めたいと思うから止めたのか・・・。」

「その感覚が本当に自分の中から出てきたものかどうか、自分が自分に対して完全に正直でなければいけない。」

「そして、それが自分にとって“道楽”に成っているかどうかということが大事で、結局画を描くこと自体が“道楽”でなければ何処かで無理をしていることになる。」

つまり、無理すると病気に成るし余計に老けるし・・・ということでしょうか?ほんと、横尾さんの絵と同じで非常に分かりやすい。

一方で、『ロータス』の復刻版について訊いてみると、「あれは何となく恥ずかしいというか・・・。だって僕はもうそこには居ないし、今の自分とは全然違うものなので、気恥ずかしさのほうが強い。」ということだった。

実は当日、僕は中学生時代に買ったオリジナルの『ロータス』にサインをもらおうと持参していたのだが、ここで満を持して、もう何度もジャケット広げたもんだから端がボロボロに磨り減ったそのLPを差し出すと、「いやー、そんなにボロボロになるまで聴いてくれたなんて、ありがたいですね~!」ということで、とっても喜んでいただいた。作戦成功!

とりあえずその勢いで、『ロータス』にサインをゲット!ついでにもう一枚『アミーゴ』にもサインしてもらった。LUCKY ME!

というわけで、謹んで我が家のお宝コレクションに加えさせていただきました。横尾さん、どうもありがとうございました!

■参考リンク: 紙ジャケ制作日記~“ロータス”への道 (HIGH-HOPES)

September 5, 2006 in Art, Books, Media, Music | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, March 07, 2006

【EUによる巨大デジタル・ライブラリー】

■2010年までに少なくとも600万点を公開予定(ITmedia NEWS

ヨーロッパのあらゆる書籍や文献、映画、写真などをデジタル化して公開しようという壮大な構想が発表された。

 欧州委員会は3月2日、欧州の書籍や文献をインターネットで公開する欧州デジタルライブラリ構想に基づき、向こう5年で600万冊を公開する計画だと発表した。

 2006年末までにEU域内の国立図書館から全面的な協力を取り付け、翌年以降は公文書館や博物館にも拡大。欧州デジタルライブラリで2008年までに書籍、映画、写真など200万点を、2010年までには最低でも600万点の公開を計画している。

 欧州委員会では書籍のデジタル化推進のため、欧州全土にわたるデジタル化センターのネットワークに資金を拠出。デジタルライブラリに絡む知的財産権保護の問題にも対応するとしている。

 この構想は2005年9月に発表され、図書館や出版社、著作権者などから反響を募っていた。欧州委員会によれば、「欧州の文化遺産にアクセスし、インターネットで利用できる機会が広がる」として概ね歓迎の声が寄せられたという。

Google Videoもそうだけど、地球規模で知の資産を共有化しようという動きが活性化しているように見える。同様の取り組みにアメリカ議会図書館の「WORLD DIGITAL LIBRARY計画」があるけれど、Googleはこのプロジェクトに300万ドルを寄付するという。

Googleが出版業界の反発をものともせずにスタートした書籍検索プロジェクト「Google Print」で著作権が消滅した書籍の全文検索サービスをリリースしたのがキッカケに成ったのか、マイクロソフトが大英図書館の蔵書のデジタル化を支援したり、Yahoo!も同様の取り組み「Open Content Allicance (OCA)」を設立したり、とにかくメジャープレイヤー達が群雄割拠して覇権を競っている。

著作権という大きな壁があるにせよ、いわゆるパブリック・ドメインをどこまで拡張することが出来るのかがポイントになると思うけれど、こういうトレンドを肯定的に捉えると、かつて80年代にピーター・ラッセル博士が提唱した「Global Brain」の誕生が現実味を帯びてきた気がする。

March 7, 2006 in Books, Economy, Film, Media, Television, Web Culture | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Saturday, February 25, 2006

【インフルエンザさまさま】

■インフルエンザに罹ってしまった・・・

今だから言えることなんだけど、実は不覚にも生まれて初めて本格的にインフルエンザに罹ってしまい、といってもお陰様でもう完治したんだけどね。

キッカケは2月8日のこと。今年は例年にも増して風邪が流行っているってことで、普段人混みに出るときはに必ず常備しているユニチャームの「超立体マスク」をしていたんだけど、その日に限ってマスクをせずに東横線で自由が丘から渋谷に向かっていたのだが、昼過ぎということもあって比較的空いていたその車内で、ちょうど目の前のシルバーシートに座ってたお婆さんが突然堰を切ったようにハゲシク咳き込み始め・・・。

瞬時になんか軽くヤバイ感じがしたので、とっさに回避行動(というか2メートルぐらい車内を移動しただけ)を取ったんだけど、ど~もその後から鼻の奥がムズムズし始めて、渋谷で打ち合わせをしている最中に今度は喉の奥に違和感を感じ始めて「軽くヤバイ感じ」は「確実にヤバイ」という確信に至った。

打ち合わせが終わると早々に等々力に取って返してイソジンで念入りにウガイを敢行するも違和感はなくならない。「あのクソババアのせいだ・・・。」と東横線で乗り合わせた老婦人の顔が脳裏に浮かぶ。

念のためにと思って、戸棚の奥にしまってあったパブロンを飲んでから、大事を取って夜更かしせずに大人しく就寝したのだが、翌朝目が覚めると久々にアノ風邪を引いてしまった時の自覚症状のオンパレード。鼻水は出るは喉は痛いは身体の節々はバキバキと悲鳴を上げるはという状況で、しかたなくまたパブロンを飲むも全く症状は改善しない。

それどころか、普段はせいぜい36℃ぐらいしかない体温が、5時間ぐらいの間にミルミル39℃から40℃近くまで上がっていくではないかッ!株じゃないんだからこんなに急に上がっても嬉しくも何ともない。

身体は燃え上がるように熱いのに寒気で震えが止まらない。ベッドで一人ウンウンうなりながら「これってもしかしてインフルエンザかも?」という不安がよぎったが、根っからの病院嫌いなので「もう少し様子を見よう」と蛮勇を奮って更にベッドにしがみ付く。

しかし翌朝、「これはもうパブロンどころではない。」と観念してタクシーで近くの小倉病院に駆け込んだ。もう熱でフラフラして待合室のベンチに座っているのも辛い。

で、やっと先生に診てもらったんだけど、早々にインフルエンザの検査に回されて待つこと約15分。再び診察室に呼ばれると先生がマスク越しに「あ~野中さんインフルエンザA型、出ちゃいましたね。」「これ、タミフル出しときますからね。あの有名なやつ。テレビで観てるでしょう?とにかく五日間のみ続けてください。」

「まあ飲み始めてから2~3日で熱は下がってきますけど、その後も排菌しますからゼッタイに人と会わないように。」(“排菌”という言葉を聞いたのは初めてのことで、最初は何を言っているのか分からなかった。)

「エ~先生!それって一切外出禁止ってことですか?」と聞くと、「まあそうですね。もちろん家の中でも誰とも接触しないでください。他人にうつしちゃったら滅茶苦茶怨まれますよ~。」なんていうではないか。

ちょうどタミフルを飲み終わる五日後の夜にはJAMの生放送があるので、日程的にはギリギリな感じだったが、もうとにかく観念して治療に専念するしかないと決心して自室に篭ることにした。セルフ隔離である。

薬局でタミフルもらって「これがあの話題のタミフルか・・」なんてちょっと嬉しかったりして?もう頭は完全に熱でバカに成っている。

ところがタミフル飲んでも解熱剤飲んでも一向に熱は下がらない。食欲はゼロ。とにかく異様に汗をかくので枕元にはアップルジュースを2リットル。あっという間に飲みきってしまう。

悪寒と体中の痛さは相変わらず。冗談抜きに一呼吸一呼吸が苦しくて、七転八倒とはこの事かと実感。こりゃ体力ない人はゼッタイ死ぬ。マジで軽い臨死体験。(ちなみにホントの臨死体験は小学校5年生の時に交通事故で経験済み)

まあしかし、地獄の二日間を過ぎると医者の言ってた通りにストンと熱が下がってホッとした。でもまだ平熱というわけにはいかず、体力も相当消耗してしまったのでひたすらベッドで耐えるのみだったんだけど、お陰で溜まっていた本を一気に読破できた。

でも今回久しぶりに病気らしい病気で思ったのは、月並みだけどホントに健康で居る事の大切さだ。そんなこともあって、新聞の広告欄で見かけた「病気にならない生き方」って本を早速アマゾンで取り寄せて読んでみた。

書いてあることは、実は大昔ボストンに居た頃にはまった「マクロビオティック」で勧めている食養と全く同じだったんだけど、しばらくぶりにそういう視点から改めて振り返ってみると、最近の自分の食生活とかライフスタイルとか、結構身体に悪いことだらけで反省しきり。

で気がついてみたらタバコが吸えなくなっていた。もうそろそろ止めようかなとは思っていたんだけど、インフルエンザのお陰でちょっと得したのは、約一週間の断食断酒禁煙で、結果的に短期間で強烈にデトックス出来たせいか無理なく禁煙できたことと、あと3キロぐらいダイエットできたことかな。

そういう意味では、「インフルエンザさまさま」なのであった。

February 25, 2006 in Books, Current Affairs, Science | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, January 11, 2006

【「日本の戦争力」がヒット中の小川和久さんがゲスト】

Jam20060110ogawa ■昨日放送したJAM THE WORLDは、国際政治・軍事アナリストの小川和久さんがゲスト

小川さんは昨年11月29日にも一度御出演いただいたので、今回が二回目の登場。

実は前回の放送が個人的には相当面白かったので、もっと話を伺いたいということもあって、今回は年の初めにありがちだけど、今年の日本外交が抱える二大テーマについて語ったいただいた。

おりしも、小川さんの新刊『日本の戦争力』がベストセラーに入っていて、そういう意味でもタイムリー。

小川さんに挙げていただいたテーマは、「アメリカ軍の再編」と「アジア外交」の二つ。詳細については、本を参照してもらった方が良いと思うけど、とにかく危機管理に関しては小泉総理の直属アドバイザーという小川さん、発言内容がとってもリアルだ。

御本人は結構リラックスして非常にフランクな語り口なのに、その内容は想定外の過激さで、僕もインタビューしながらそのギリギリ感を楽しませていただいた。

前回も、「小泉さんはブッシュのポチじゃなくて、ポチのふりをして上手く立ち回っている。」という、一般的には“目からウロコ”のコメントがあったけど、今回も「アメリカにとって日本はいわば“都合の良い女”みたいなもの。」だとか、「アメリカが唯一のスーパーパワーで居られるのは日本があるから。米軍にとって日本列島は戦略的に最も重要な拠点に成っているから、日本との同盟関係が無ければ、地球の半分近くをカバーできなくなり、スーパーパワーの座を保てなくなる。だから、日米安保を堅持したいと切望しているのは、むしろアメリカの方。」「物心両面で世界で一番アメリカをサポートしてる日本の貢献度を、当の日本人が知らな過ぎるから変な議論が起きる。もっと現実を理解すれば、日米同盟に対する国民の見方も変わるはず。」etc.etc.いずれのコメントも非常にわかりやすい。

イラク戦争の開戦時にも、小泉総理からどうしたら良いか問われて「アメリカやイギリスが云っている大量破壊兵器の存在を確認する手段を日本は持っていないのだから、この理由だけでイラク攻撃を支持するのはやめたほうが良い。」とアドバイスしたそうだけれど、昨今の状況を鑑みるとこのアドバイスは正に的を得ていたわけだ。

あと面白かったのは、「ポスト小泉は誰になると思うか?」という質問に対して、「僕は結局御本人が再登板ということになるんじゃないかと思うんだけどね・・・。」とこれもリアルなコメント。僕も、先日行われた小泉総理の年頭会見での「トップリーダーが国民の支持を得るということは極めて大事。」という発言は、暗に自分のことを言っているのでは?と思っていたので、やっぱりそうかも知れないと納得。

しかし一方で、「彼ももう64だし、とにかく総理大臣というのは激務だから、自分が男性として現役の内に自由に成りたいという気持ちもあるかもしれない。」という艶っぽいジョークも飛び出した。これも結構リアルです。

January 11, 2006 in Books, IRAQ, Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Friday, October 14, 2005

【ベートーベンのオリジナル楽譜が発見された!】

Lost Beethoven manuscript found (The Courier

Storyscore まさに“世紀の大発見”。正確には再発見というべきなんだろうけれど、1890年にベルリンのオークションに掛けられて以来失われていた幻の楽譜。しかもベートーベンの自筆によるオリジナル・スコアが発掘された。

楽譜が発見されたのは、7月。フィラデルフィアの郊外にある神学校のアーカイブで、Herther Carboという司書が膨大なサイズのカタログを整理していた際に見つかった。彼女によると「それはただ棚の上に乗ってたんですから。ほんとショック状態でした。」という。

そりゃそうだろう・・・。

12月にはサザビーズがこの楽譜『Grosse Fuge』をオークションにかける予定。楽譜担当トップのステファン・ローズ氏によると「この楽譜の存在は1890年発行のカタログにほんのわずか記述されていることから知られてはいたが、それ以来一度も見つからず、ベートーベン研究家に解説されたことも無かった。」という。80ページにおよぶこの大作は「歴史上現れた、最も長く、そして最も重要な楽譜。」であり「驚くべき発見!」なのだそうだ。

サザビーズの専門家は、170万ドルから260万ドルの間で競り落とされるのではないかと予測しているらしいけど、僕はもっと高値が付くんじゃないかと思う・・・どうだろう?

楽譜はブラウンとブラックのインクで書かれ、ところどころに鉛筆や赤のクレヨンなどで注釈を何度も書き加えられており、彼が何度も修正を加えたために紙がこすれて透き通ってしまっていることから、彼の仕事ぶりが伝わってくるという。

音楽の盛り上がりとともにノート自体も大きくなっている様子などから、「彼の情熱と苦労が手に取るように分かる。」そうだ。

う~ん、見てみたい。

そしてもちろん、演奏を聴いてみたい。

誰が買うにしても、115年間も仕舞い込んどくのだけはやめてくれ!

October 14, 2005 in Art, Books, Business, Current Affairs, Music, Religion | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Saturday, July 17, 2004

【嗚呼・・青山ブックセンターが閉店】

abcclosed■青山ブックセンター閉店 破産申し立て受け (Yahoo!ニュース

ガ~ン!スンゲ~ショック!あの青山ブックセンターが閉店しちゃったんだって(涙)。しかもいきなり全店舗かよ(絶句)!

今までどれほどお世話に成ったことか・・・。本棚に並んでるアノ本も、この写真集も、気が付くとほとんどABCで買ったものばかり。六本木のWAVEが閉店したときも途方に暮れたけど、これから一体どこに本を買いに行けばよいのだ?

まあ、銀座のイエナとか青山のオン・サンデーズあたりが残っているとはいえ(と思ってたらddさんからのコメントでイエナも既に閉店していることを知ってダブル・ショック!何ヶ月か前に行った時洋書置いてあるのは変わってなかったんでテッキリまだ続いていると思ってた・・・)、ABCみたいな良質の本屋さんが無くなってしまうのはどういうもんだろう。都市生活者にとって文化的なダメージは相当大きいと思う。単に不況のせいにして良いのだろうか?ほんとに哀しいニュースだ。(それにしても突然のことで閉店セールも無かったみたい。やってたら在庫一掃に協力したのに。)

 芸術書を中心にした特色ある品ぞろえで知られる東京の書店、青山ブックセンター(本店・東京都渋谷区神宮前、磯貝栄治社長)が16日午後、本店や六本木店、自由が丘店など7店舗すべてを閉鎖した。
 関係者によると同日、債権者である取次店から東京地裁に破産の申し立てがあり、閉店を決めたという。
 民間の信用調査会社によると、同センターは1980年に六本木店を開店したのを皮切りに、青山、広尾、新宿などに書店を相次いで開店した。アート、写真、デザイン関係の書籍を中心にした品ぞろえに定評があり、深夜営業やインターネット上のオンライン書店など活発な事業を展開した。
 しかし、長引く不況でハードカバーなど高額書籍の売れ行きが鈍るなど業績が悪化。昨年3月には六本木の2店のうち、1店舗を閉店。今年4月にはオンライン書店も閉鎖した。(共同通信)

July 17, 2004 in Books, Current Affairs | Permalink | Comments (2) | TrackBack

Tuesday, June 08, 2004

【“ダ・ヴィンチ・コード”を読んだ】

■週末を利用して、前から読みたいと思っていた“ダ・ヴィンチ・コード”を読んだ。

このところ、読む本といったらノン・フィクションか仕事用の資料ばかりという状態だったのでいわゆる小説を読むのはすごく久しぶり。おかげでしばらく使ってなかった部分の脳細胞が活性化されたような気がする。

この本については、昨年の11月にABCで特番やるというニュースをWEBで見つけて以来、是非読みたいと思っていた。結論からいうと、かなり面白い。アメリカで2003年3月に出版されて以来、2004年5月まで57週連続ベストテン入りしたというのもうなずける。

作品のテーマに成っているのは、失われた聖杯とレオナルド・ダヴィンチの関係なんだけど、個人的にテンプル騎士団をはじめとする秘密結社とか、陰謀史とか錬金術とか象徴哲学とかユダヤ教、カバラ、数秘術なんかに興味があって、一時はそんな本ばっかり読んでたこともあったので、これ読んでいるといちいちピンと来る・・・。書かれている事自体はこれまでも色々なところで語られていたことなんだけど、それらの情報を一つのサスペンス・ドラマとして織り上げているとことが素晴らしい!

ストーリー展開も非常に映画的な感じで、既にロン・ハワード監督で映画化が決まっているという。まあ、インディージョーンズみたいな冒険活劇にならなきゃ良いけど・・・。

著者のダン・ブラウンにとっては2000年に出版した「天使と悪魔」に続くシリーズ2作目にあたるそうだけど、この作品で大ブレーク。ちなみにこの「天使と悪魔」はなんとヴァチカンとイルミナティがテーマだそうだ。う~ん、これも面白そう!

June 8, 2004 in Books | Permalink | Comments (3) | TrackBack

Tuesday, April 27, 2004

【話題の新刊本“PLAN of ATTACK”をプレビュー】

■イラク戦争開戦に至る裏側を描いた話題の新刊本『攻撃計画(PLAN of ATTACK)』のアウトラインがワシントンポストのウェブサイトに掲載されていた。

planofattack著者のボブ・ウッドワード氏はこのところ連日テレビのインタビューに登場している。彼はウォーターゲート事件のリポートでリチャード・ニクソン大統領を辞任に追い込んだジャーナリストとして知られているが、彼の前著『ブッシュの戦争(BUSH at WAR)』に増して、今度の作品はタイミング的にも、内容的にもセンセーショナルなもののようだ。

早く読みたい、あるいは今すぐに内容を知りたいという読者の気持を察してか、ワシントンポストでは独占でこの本のアウトラインを掲載している。

もちろん全文英語だけれど、彼の文章はとても読みやすいし、関係者に対する徹底的なインタビュー(ブッシュ大統領に関しては3時間半程度)を行って描かれているだけあって、「まるでその場に居るような」臨場感があって読み物としても面白い。

興味深いのは、意外なことにこの本をブッシュ陣営が「推薦図書」としていること。こうした暴露本は、これまで前オニール財務長官やクラーク前大統領補佐官などの“身内”が出版してきたが、その都度ホワイトハウスは著書の内容だけでなく、著者の個人的な資質を攻撃して反論してきたが、あまり良い結果を生んでいないということから、今回はむしろ推薦することで、ブッシュ大統領の実像をアピールするという戦略を取っているようだ。

An administration official said Bush aides had learned from their failure to squelch critical books by ignoring or attacking them. So, the aides decided that not only would they not attack Woodward's book, they would promote it. They concluded that the book -- with index entries that included "Bush, George W.: absence of doubt in . . . optimism of . . . patience of . . . reluctance to go to war of . . . as strong leader" -- largely portrayed him the way they liked to portray him.
もちろん、本の内容はブッシュにとって好意的なものばかりでなく、むしろ「ブッシュ政権は戦争の大儀をでっち上げてイラク復興事業の利権と中東支配の為にイラク侵攻を決定した。」という反ブッシュ陣営の主張を裏付ける部分も多いのだが、その為ケリー民主党候補をはじめとして、反ブッシュ陣営もこの本を推薦して自分達の主張の傍証としている。

大統領選挙に向けて双方が自分達のアピールに引用するこの本。とても奇妙な感じがするけれど、“真実は一つだけではない“と考えると、それだけウッドワードの筆力がこの戦争の複雑な実相を多面的且つ客観的に捉えていて素晴らしいということだろう。

April 27, 2004 in Books, Media, Politics | Permalink | Comments (1) | TrackBack

Wednesday, March 31, 2004

【祝! 週刊文春出版禁止を取り消し】

■東京高裁が週刊文春出版禁止を取り消したそうだ。(NIKKEI NET

とりあえず良かった!というか、当然でしょ!これは・・・。

 前外相、田中真紀子衆院議員の長女の私生活に関する記事を掲載した週刊文春の出版禁止問題で、出版禁止の仮処分を認めた東京地裁決定に対する抗告審で、東京高裁(根本真裁判長)は31日、文芸春秋側の抗告を認め出版禁止の仮処分命令を取り消す決定をした。15日ぶりに出版禁止の状態は解けた。

 同問題を巡る司法判断は3回目で、高裁と地裁での判断が分かれた格好。長女側が最高裁に特別抗告する可能性も大きく、問題が決着するまでにはまだ時間がかかりそう。また抗告した際、決定の効力停止も申し立て、認められれば再び出版禁止状態に戻ることになる。

 文春は出版予定だった約77万部のうち、仮処分命令が送達された時点で未出荷だった3万部の出荷を見合わせた。ただ3万部のうち一部は、記事を切除するなどして販売した。

 関係者によると、24日に開かれた抗告審の審尋では、文春側は主に「長女は前外相の後継者となる可能性があり、私人ではない」と強調。長女側は「プライバシー権の侵害」などと主張していた。

ちょうど今週刊文春の4月1日号の「徹底検証 田中真紀子長女記事 小誌はなぜ報じたか」を読んでいたんだけど、これもなかなか気合が入っていて良い。

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Wednesday, March 24, 2004

【祝! DAYS JAPAN 創刊】

■23日に放送したJAM THE WORLDのゲストに、先週創刊されたばかりの『DAYS JAPAN』の編集長、広河隆一さんをお招きした。

創刊された日は、ちょうどイラク戦争の一周年というタイミング。フォトジャーナル誌として「世界を視る、権力を監視する写真中心の月刊誌」を標榜するDAYS JAPANの表紙には、“人々の意志が戦争を止める日が必ず来る”という希望に満ちたコピーが掲げられている。

おりしもスペインでの列車同時多発テロの発生を受けてヨーロッパ各国ではイラク戦争に対する批判が再燃し、先週末には世界の大都市で数万から数十万という空前の規模で反イラク戦争のデモンストレーションが行われたばかり。そして、この混沌とした状況に追い討ちをかけるようにイスラエルによるハマスの指導者ヤシン師の暗殺という歴史的な出来事が中東情勢を一層不透明なものにしている。

そんなタイミングでお目にかかった広河氏は、自らもフォトジャーナリストとして1960年代から中東問題に関わってこられた経歴を持ち、その実体験を基にした取材活動や執筆活動は正に本来の意味でのジャーナリスティックなものだといえる。

スタジオに来られた広河氏は、どちらかというと物静かで寡黙な感じの人物。何故今この雑誌を創刊することに成ったのか、という問いに対して、「今は残念ながら本当の意味でのフォトジャーナリズムと呼べる媒体がない。そのため、本来伝えられるべき情報が伝わっていない。そんな状態でともすると想像力の欠如から人々は今起きていることに対して無批判に成ってしまっている。」「テレビで報道されるのは巡洋艦からミサイルが発射されたり、バグダッドに向かって侵攻する戦車の車列の映像。しかし、その向こう側では実際に何が起きているのかを知ることができる情報は全く抜け落ちている。DAYS JAPANは一枚の写真から、本当はあの映像の向こう側では何が起きているのか、人々に想像する、あるいは判断する材料を提供したいと思って創刊した。」と語っていた。

僕は最初にこの雑誌の創刊を知ったとき、かつてフォトジャーナル誌の旗手的存在だったアメリカのLIFE誌を思い出した。まさにアメリカの、そして世界の歴史を素晴らしい写真によって記録したLIFE誌は残念ながら今はもうないけれど、ほとんどのメディアが巨大資本によって束ねられている現在、独立系のメディアとして今改めてフォトジャーナリズムを世に問うという意義は高いと思う。

広河さんにとってフォトジャーナリズムとは何か?という素朴な問いに対して、「フォトジャーナリストとは、フォトグラファーである以前に、ジャーナリストである必要がある。欧米では大学でジャーナリズムの一環でフォトジャーナリズムを教えているけれど、日本では写真学校のカリキュラムとして教えている。これは本末転倒。」「どんな写真を撮るのか、ではなく、何の為に、どのような視点を表す為に撮るのか、ということが重要で、その為には目の前にある出来事の本質を捉えるためのジャーナリスティックな能力が不可欠だと思います。」と応えてくれた。僕は思わず納得してしまった。写真家としての力量、それはもちろん重要なんだけど、それよりも重要なのは結局“人間力”ということだろうか。

ところで、このDAYS JAPANは大手出版社からではなく、有志による手作りという全くの独立メディア、いわゆる“インディー系”の出版形態をとっている。実際には、これまで都合5回ほど創刊を断念しなければならないような局面があったとのこと。広河氏にとっても自分で編集したり出版したりというのは初めての経験だそうだ。「とにかく人から金を借りてやる、ということだけは避けたかった。」という広河さんは、暗中模索する中で、限界はあるけれども自分達だけでコントロールできる範囲で最大限の努力をされたのだそうだ。

扱うテーマが硬派なだけに、出版不況といわれる昨今大変な御苦労があっただろうことは容易に想像できる。無事に創刊できたことは喜ばしいが、これからが大変だともおっしゃっていた。現在の発行部数は約2万部とのこと。定期購読者数は5000人とのことで、これから継続していく為には定期購読者が増えることが不可欠だという。

「まずは2万5000部が目標。実は2万5000部を超えると、作品を提供してくれた写真家に対する使用料の額がいきなり上がってしまうので大変なんだけど、そうなったら更に頑張るしかないと思っている。」とのこと。番組中にリスナーから「コンビニに置いてないのか?」という質問があったんだけど、コンビニに置けるような雑誌は部数が40万部以上とかないと無理なんだそうだ。

正直なところ、大変だろうなと思う。しかし、その志の高さには心から敬服する。広河さんは「この雑誌を買ってくれた人と一緒に育てていきたい。」とおっしゃっていた。僕は1人でも多くの人にこの雑誌の存在を知ってもらいたくてゲストにお招きしたんだけど、興味のある人は是非定期購読するなり、あるいは近くの書店で注文するなりしてて実際に手にとって御覧になっていただきたい。

March 24, 2004 in Books, Media | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, March 23, 2004

【ブッシュ政権 身内の反乱 Part4】

■今度はブッシュ政権の中枢でテロ対策のトップを努めていたリチャード・クラーク氏が、ホワイトハウスで9.11の前後に何が起きていたのかを今日アメリカで発売される新刊本『Against All Enemies』で詳細に暴露した。

自らを“War President”と呼ぶブッシュ大統領。イラク戦争一周年を華々しく祝うつもりが、占領政策の失敗で言い訳の言葉もそろそろ底をついた感じだけど、ここでまた身内から痛烈な一打が浴びせられた。しかも今度の身内は、ロナルド・レーガン、パパブッシュ、ビル・クリントンと歴代の大統領の補佐官を勤め、ブッシュ現政権でも二年間に渡り国家安全のスペシャリストとして仕事をしてきた側近による告発だ。

アメリカでは(そしておそらく日本でも)多くの人がアメリカがイラクを攻撃したのはイラクが何らかの形で9.11同時多発テロと関係があったからだと思っていた。つまりアメリカは「イラクは大量破壊兵器を保有していてアルカイダも支援していて核開発もやっていて9.11のようなテロを明日にもアメリカに仕掛ける可能性があるチョー危険な国だから今すぐに攻撃する必要がある!」という理由で他の安保理メンバー国の反対を押し切ってイラク侵攻を実行に移したのだ。

しかしこのクラーク氏の本によると、(また既に報じられているとおり)ブッシュは大統領就任直後からイラク攻撃を計画し、9.11を絶好の口実として活用したのだという。

まだリリースされたばかりなので、内容は下記のWashington Postの記事からの抜粋を参照するしかないけれど、相当にナマナマしいもののようだ。

9.11の翌日、ホワイトハウスの作戦室で1人うろうろしていたブッシュは、クラーク氏を見つけるや否や彼と数名のスタッフを部屋に引き込み、「全てをさかのぼって洗いなおせ。全てをだ。そしてサダムがこれ(9.11)をやったかどうか確認しろ。」と命じたという。

On the evening of Sept. 12, 2001, according to a newly published memoir, President Bush wandered alone around the Situation Room in a White House emptied by the previous day's calamitous events.

Spotting Richard A. Clarke, his counterterrorism coordinator, Bush pulled him and a small group of aides into the dark paneled room.

"Go back over everything, everything," Bush said, according to Clarke's account. "See if Saddam did this."

対テロ対策担当のトップとして、クラーク氏は「しかし大統領、9.11はアルカイダがやったのです。」と応えると、ブッシュは「分かった分かった、・・・だがサダムが関与していたかどうか確認しろ。とにかく探すんだ。どんな些細なものでも良い。」と命令し、さらにクラーク氏がアルカイダとサダム・フセインとのそのような関連はCIAもFBIもホワイトハウスのスタッフも発見していないことを告げると、ブッシュはつっけんどんに「イラク、サダムを調べろ。」と言い捨てて部屋を出たという。
"But Mr. President, al Qaeda did this," Clarke replied.

"I know, I know, but . . . see if Saddam was involved. Just look. I want to know any shred."

Reminded that the CIA, FBI and White House staffs had sought and found no such link before, Clarke said, Bush spoke "testily." As he left the room, Bush said a third time, "Look into Iraq, Saddam."

クラーク氏によると、ブッシュは「アルカイダに関する我々の事前警告を何度も無視して9.11を防ぐことに失敗しただけでなく、テロ発生後に至極当たり前の措置をとったことによって政治的な支持を獲得し(確かに9.11直後ブッシュの支持率は90%まで急騰した)。」、問題の焦点を(アルカイダから)サダム・フセインに急激にシフトすることによって「不必要なメリットの無いイラク戦争を引き起こし、かえってイスラム原理主義者や過激なテロリストによる活動を世界規模に拡散する結果を招いた。」と書いている。
The president, he said, "failed to act prior to September 11 on the threat from al Qaeda despite repeated warnings and then harvested a political windfall for taking obvious yet insufficient steps after the attacks." The rapid shift of focus to Saddam Hussein, Clarke writes, "launched an unnecessary and costly war in Iraq that strengthened the fundamentalist, radical Islamic terrorist movement worldwide."
さらに、クラーク氏はこの戦争の動機は2002年の中間選挙にあったとし、「この(イラクの)危機は作り上げられたもので、ブッシュの政治顧問であるカール・ローブは共和党議員に対して“この戦争を選挙に利用しろ”とアドバイスしていた。」と批判している。
Among the motives for the war, Clarke argues, were the politics of the 2002 midterm election. "The crisis was manufactured, and Bush political adviser Karl Rove was telling Republicans to 'run on the war,' " Clarke writes.
そしてその“でっち上げ”の中心に居たのがラムズフェルドとウォルフォウィッツで、「彼等はこの国家的悲劇をイラク侵攻という自分達の目的を達成する為に利用したのだ。」と書いている。

9.11以降の報復攻撃に関する協議の際に、「ラムズフェルドはアフガニスタンには(アルカイダがタリバン勢力にかくまわれている場所であるにも関わらず)目ぼしい攻撃目標が無い。この際、イラクを攻撃してはどうか。」と提案したという。

"I realized with almost a sharp physical pain that [Defense Secretary Donald H.] Rumsfeld and Wolfowitz were going to try to take advantage of this national tragedy to promote their agenda about Iraq," he writes.

In discussions of military strikes, "Secretary Rumsfeld complained that there were no decent targets for bombing in Afghanistan" -- where al Qaeda was based under protection of the Taliban -- "and that we should consider bombing Iraq."

こうしたエピソードは、オニール前財務長官や、デビッド・ケイ前イラク査察団団長、さらにはテネットCIA長官などによる内部告発で暴露された情報を裏付けるものだ。

クラーク氏は「ジョージ・ブッシュの対テロ戦争がユニークなのは、(アルカイダの隠れているアフガニスタンに対する攻撃に加えて)、本来反米的なテロ活動には関与していなかったイラクという国を侵略することにより、同盟国やアラブ・イスラム教国の中で親米となり得る国々を遠ざけ、我々が投獄したり撃ち殺したりしきれないほどの数多くのテロリストを生み出してしまったことだ。」としている。

"What was unique about George Bush's reaction" was the additional choice to invade "not a country that had been engaging in anti-U.S. terrorism but one that had not been, Iraq." In so doing, he estranged allies, enraged potential friends in the Arab and Islamic worlds, and produced "more terrorists than we jail or shoot."
そしてさらに「あれはまるでオサマ・ビン・ラディンがどこかの高山にこもってジョージ・ブッシュに『イラクを侵略しろ~。おまえはイラクを侵略しなければならない~。』と遠隔操作でマインド・コントロールしていたかのようだ。」と実に含みのあることを言っている。
"It was as if Osama bin Laden, hidden in some high mountain redoubt, were engaging in long-range mind control of George Bush, chanting 'invade Iraq, you must invade Iraq,' " Clarke writes.
ちなみにクラーク氏は自分のボスのあまりにもデタラメなやり方に呆れて13ヶ月前に辞職したという。無理もない・・・。むしろ敢えてこうした著書を出すことで、彼なりに愛国心を表現したのだろう。

そういえば、我が国のボスは未だに「大量破壊兵器は今でも私はあると思っている。」らしいし、だから当然「イラク戦争は正しい戦争だったと思っている。」と言い切っている。どこまでいっても信念の人ということでしょうか。忠犬ハチ公も真っ青だ。きっと誰よりもブッシュ(御主人様)の再選を願っているに違いない・・・。それともひょっとしたら彼もオサマのマインド・コントロールに??嗚呼、合掌

March 23, 2004 in Books, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Thursday, March 18, 2004

【週刊文春の出版差し止めはテストでは?】

■今回の週刊文春の出版差し止めは、ひょっとしたらケース・スタディなんじゃないか?

全くの個人的な意見だけどね。今回の出版差し止め仮処分には、何だかとても不穏なものを感じる。プライバシー保護という観点からの判断だとはいうけれど・・・。このニュースの第一報を報じた朝日新聞の記事によると「週刊誌の発売前日に出版禁止の仮処分を命じられるのは異例だ。」という。

一方で、出版社の文芸春秋は「今回の販売差し止めの仮処分決定は、わずか一人の裁判官が短時間のうちに行ったもので、暴挙というほかなく、とうてい承服できない。」ということで、早々仮処分に対する保全異議を申し立て、認められなければ東京高裁に保全抗告を申し立てる方針とのこと。

僕はどう考えても出版差し止めは行き過ぎだと思うんだけど、それはこの記事がどうのこうのということではなくて(実際に報道する必要があるニュースとは思えない)、“たった一人の裁判官の判断で出版直前にこの仮処分が決定できた”という部分。こんなことがまかり通ってしまうと、本当に大切な局面で重要な報道が出来なくなる可能性がある。本来のジャーナリズムが持っている“権力を監視する”という機能を奪い取ってしまいかねない。そうなればシビリアン・コントロールなんて絵に描いた餅だ。

そういう意味では、プライバシーの保護というのはあくまでタテマエで、本当の狙いは今回のような処分を下した場合、メディアや一般大衆はどういう反応をするのかを調べるためのケース・スタディなのではないか、と僕は疑っているんだけど・・・。

“言論統制”や“官製報道”という言葉がフラッシュバックする。メディアや言論人はここで適切な対応をしないと、将来後悔する事に成るような気がして成らない。

March 18, 2004 in Books, Media, Politics | Permalink | Comments (2) | TrackBack

Saturday, January 31, 2004

【世界的なコメット・ハンター 木内鶴彦さんに会った】

■夕べは久しぶりに友人のピースな映像作家、中野裕之監督と夕食を共にしたんだけど、その席でアマチュア天文家の木内鶴彦さんを紹介された。

“アマチュア”という言葉で侮ってはいけない。木内さんはこれまで一生に一度あるかないかといわれる新彗星の発見を何回も達成して世界的にも有名な天文家なのだ。(90年3月16日チェルニス・木内・中村彗星発見。同年7月16日土屋・木内彗星発見。91年1月7日メトカーフ・ブルーイントン彗星再発見。92年9月27日スウィフト・タットル彗星再発見。)

実は昨年、中野監督から木内さんの著書「生き方は星空が教えてくれる」をもらって読ませてもらったのだけど、これがとても面白かった。彼は彗星を発見する過程で脳内に3D状態の宇宙マップを視覚化出来るようになったのだが、生死をさまよう大病を患った際に「臨死体験」を経験し、その結果アカーシック・レコードにアクセス。宇宙の起源に遡って過去・現在・未来の広範囲な情報をブラウジングしてきたという。

それだけならニューエイジ系のチャネラー達が語る内容と大して変わらないのだけど、木内さんがすごいのは、アカーシック・レコードから得た知識に基づいて、非常に還元性の高い不思議な活性水を作ったり、太陽エネルギーを利用した究極のゴミ処理システムを発明したりして、そのどれもがきちんとした国内外の大学や公的機関で効果の高さが検証されているというところだ。

木内さんの中で天文学と地球環境問題がシームレスにリンクしていることが、僕にとってはとても新鮮で、なんだかすごく話がはずんで気が付いたらあっというまに深夜に成っていた。たまたま僕も地球環境に関わる仕事をやっている関係で、それなりの知識は持っているつもりだけど、木内さんの発明は本当に革新的で、環境問題に対する抜本的なソリューションになり得ると思う。

日本にもこんなスゴイ人が居るんだな~と、素直に感動した一夜でした。紹介してくれた中野監督に感謝!

January 31, 2004 in Books, Ecology, Science | Permalink | Comments (2) | TrackBack

Monday, January 26, 2004

【小泉総理 『バカの壁』を読む】

■テレビ朝日の世論調査によると、国民の55%は自衛隊のイラク派遣を支持するものの、75%は小泉総理の説明は充分ではなかった、と考えているという。

記者から、この“説明不足”について聞かれた小泉総理は、「う~ん、『バカの壁』、読んだんですけどね・・・。難しいよね、話せば分かるように話すっていうのは・・・。」とノタマワッテいらっしゃいました。

これを解説すると・・・。
「国民は“バカ”だから、いくら僕が説明してもわからない。」とおっしゃりたいのだろうと拝察いたします。

それとも、いならぶ記者諸君のマイクの放列が『バカの壁』に見えたのでしょうか?

そういえば、国民の代理人として貴重な会見の機会を与えられている聡明なる記者諸君からは、何の突っ込みもなかったようです。

きっと、小泉総理の発言に深く賛同して「ダヨネ~(死語)!」と思われたのでせう。

それにしても、説明不足で理由が良く分からないのに、どうして自衛隊の派遣に賛成できるのでせうか??

そこのところ、どうしても分からないのは、やはり僕もバカだからでせうか??

小泉先生、いったい僕達はどこまでバカなのでせう?

そこのところ、バカにも分かるようにバカみたいにヤサシク、教えていただけませんでせうか?

それともセンセイ、ひょっとしてほんとうはあなたもどうしてこのせんそうがおきたのかりゆうがおわかりにならないのではないでしゅか・・・?

まあ、冗談はこのぐらいにして・・・・。

『バカの壁』の核心は、「人間は同じ辞書を持っていないと相互に理解することは不可能だ。」という極めてドラスティックな現実だ。言葉は悪いが、色覚異常の人に「赤い色」を説明することは出来ないように、人間は共通の受容体を持っていない限り、どうあがいても現実の認識を共有することは出来ない。

後天的であれ先天的であれ、人間は生まれ育った環境でこの「認識のセッティング」=「知覚の辞書」を手に入れることになる。現実の解釈はそのセッティングに依存する以上、人間の数だけ解釈が存在するといっても過言ではない。

その意味で、小泉氏が思わず口走った『バカの壁』の引用は、自ら国民と共通の辞書を持っていないことを吐露したことに他ならないし、それを認めることで自己肯定をしようという試みなのだろうと思う。

養老氏がいみじくも『バカ』という言葉を使ってこの現実をカリカチュアしたのは、単にポピュリズムを狙っただけではなく(そういう側面もあるかもしれないけれど)、この情報過多の時代において、相変わらず人間は理解不能の問題に対しては如何にしても無能である現実を慙愧の念を持って切り捨てているのではないかと僕は思う。

小泉氏が実際に『バカの壁』を読んだかどうかは分からない。ひょっとしたら帯のコピーを見ただけかもしれない。しかし、これまでも度々古典を引いて状況を断定するおそらく読書家である彼の手法を考えると、『バカの壁』を読んで、「我が意を得たり!」と歓喜した可能性は高い。

だからといって、こういう状況下で自らの説明不足を『バカの壁』になぞらえるなんて、よっぽど神経を疑う。

そう、『バカの壁』は双方向なのだ。

January 26, 2004 in Books, Media, Politics, Television | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Friday, January 16, 2004

【JACK-INがリアルに実現しそうだ】

脳とコンピューターを直結するインターフェースが現実に-HOTWIRED

もうだいぶ前にJAM THE WORLDの放送で、当時HOTWIREDに掲載されたこの記事の内容を紹介したことがあるんだけど、その後も研究は着々と進んでいたみたい。何故か火星探査機よりもよっぽどビックリな話。

 煩わしいキーボードやジョイスティックなんて放り出して、自分の脳を直接コンピューターにつなげられたらいいのに、と思っている人は多い――とくに、キーボードやジョイスティックが使えない人はそうだろう。

 マサチューセッツ州フォックスバロにある株式未公開企業、サイバーキネティックス社が考案した「ブレイン=コンピューター・インターフェース」(BCI)はこの夢を実現してくれるもので、数ヵ月後には四肢麻痺患者5人を対象に臨床試験が行なわれるかもしれない。

 『ブレインゲート』(BrainGate)というこのシステムを使えば、四肢が全く動かない人でも、思考する際に生じる脳内信号だけを利用して、コンピューターやロボットを操作することはもちろん、将来的には、麻痺した筋肉に信号を送る経路を新たに確保して、自分の筋肉まで動かせるようになる可能性がある。臨床試験がうまくいけば、2007年までに製品化もあり得る。

ウイリアム・ギブソンも思わず唸るこの技術、彼にとってデビュー作と成った1986年のサイバーパンクの傑作『ニューロマンサー』で描かれていたように、人間がコンピューターに直接JACK-INしてネットにDIVE-INする時代が思ったより早く来るのかもしれない。企画書とか書類を書いているときに、いつも「考えたことそのままタイプしてくれるソフトがあれば・・・。」なんて思う自分としては、一日も早く実現してもらいたい技術。ちょっと怖いが。

そういえば、『ニューロマンサー』では日本(それもCHIBA CITY!)が退廃した近未来都市として描かれていたけれど、ある意味でそっちのビジョンもリアルかもね。

January 16, 2004 in Books, Science | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Thursday, January 15, 2004

【ブッシュ大統領 嘘の上塗り】

■米政府高官がオニール前財務長官の発言を肯定したという記事がリリースされた。

Official Confirms Bush Plotting Iraq Invasion Pre-9/11, Despite President's Denial (MISLEADER)

オニール前財務長官が著書「THE PRICE OF LOYALTY」でブッシュ大統領が就任直後にイラク攻撃を指示していたと暴露して話題になっているけれど、ブッシュ本人は12日(月)にこの真偽を問われて「いや、サダム・フセインに対する私の政権の政策は前クリントン政権と同じで、フセイン政権の交代を目指していたに過ぎない。」と否定。またラムズフェルド国防長官も「オニールがどの会議に出ていたか知らんが、現政権がイラク侵略を就任直後から計画していたなんて全くのデタラメだ。」と否定していた。

On Monday, when Bush was asked whether the charges were true, he said, "No, the stated policy of my administration towards Saddam Hussein was very clear. Like the previous administration, we were for regime change." One White House official added, "It's laughable to suggest that the administration was planning an invasion of Iraq that shortly after coming to office."
ところが、ABCニュースによると「ブッシュ政権は9.11の遥か前から地上軍によるイラク侵攻の可能性を検討していた。」とのことで、またオニール前財務長官と問題の国家安全保障会議に同席していた政府高官(匿名)が「ブッシュ大統領の命令はクリントン政権が武力以外の方法でフセイン政権の交代を目指していたレベルを超えるものだった。」と語り、ブッシュが否定したオニールの発言が事実だったことを肯定したという。ブッシュはこの件に関して二重に嘘をついたことになる。
But according to a new ABC News report, "President Bush ordered the Pentagon to explore the possibility of a ground invasion of Iraq well before the United States was attacked on September 11th." The story quoted a White House official who attended the same National Security Council meetings as O'Neill. That official said the president's order "went beyond the Clinton administration's halfhearted attempts to overthrow Hussein without force."

さらに、オニール前財務長官とこの政府高官の発言は約1年前の2003年1月27日に発行されたPhiladelphia Daily Newsの記事と符合する。その記事によると「実際には既に1997年頃からラムズフェルド国防長官とディック・チェイニー副大統領によってイラク侵攻が計画されていた。」とのこと。

This report - and O'Neill's charge - are consistent with earlier reporting noting that "invading Iraq was not a new idea for the Bush team" after September 11th. While Bush regularly invoked the terrorist attacks as the reason for war in Iraq, the Philadelphia Daily News reported that "in reality, Secretary of Defense Donald Rumsfeld, Vice President Dick Cheney, and Deputy Secretary of Defense Paul Wolfowitz had begun making the case for an American invasion of Iraq as early as 1997 - nearly four years before the September 11th attacks and three years before President Bush took office."
確かに以前から、ラムズフェルド、チェイニー、ウォルフォウィッチなどネオコン勢力は元々民主党政権であるクリントン政権時代にイラク侵攻を進言していた(原文はこちら)が、クリントン大統領に拒否されたため実現しなかった。しかし彼等が現ブッシュ政権に入り込んだ直後から満を持してこの計画(ブッシュ・ドクトリン)を実行に移したのだ、という見方はあった。今回のオニール氏と新たに登場した政府高官の発言はこのシナリオを裏付けるものになる。どうやら“ブッシュ一家”の「鉄の結束」は既に崩壊しているようだ。

January 15, 2004 in Books, Media, Politics, Television | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, January 14, 2004

【2050年までに全生物種の4分の1が絶滅】

国際調査報告「地球温暖化で2050年までに全生物種の4分の1が絶滅」-HOTWIRED

「エェ~!?」というのが正直な感想だろう。地球温暖化というと、1972年に出版されたローマ・クラブの「成長の限界」を思い出す。この本は、その衝撃的な内容故にその後の地球環境問題を巡る研究の出発点ともいわれ、未だに重版されている。

オーレイオ・ペッチェイ氏を中心とする民間団体であるローマクラブは、ドイツのフォルクスワーゲン基金の財政援助のもと、若手研究グループに地球の限界に関する研究を委託した。研究メンバーはコンピュータモデルを駆使して環境、工業生産、人口などの相互関連を通じて地球全体の将来像をシュミレーションすることに成功した。そのレポートでは、人口増加と経済活動が地球の収容能力を上回ることを示し、資源の枯渇と生態系の悪化を予測した。これらの研究成果は、「成長の限界」というタイトルでローマクラブに報告され、ローマクラブから世界に向けて発表されて大反響を呼んだ。
最新の研究データは残念ながら「成長の限界」で予見されていた悲観的な予測がそれほど外れてはいなかったことを証明しているのだろうか?
 この研究は、南アフリカ、ブラジル、ヨーロッパ、オーストラリア、メキシコ、コスタリカに生息する植物、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類の1103種が地球温暖化から受ける影響を調査したもの。コンピューター・シミュレーションの結果、気候変動に適応できるかもしれない生物種もいるものの、多くの生物種が温暖化の影響で絶滅することが判明したのだ。

 今回の論文の筆頭執筆者であるイギリスのリーズ大学のクリス・トーマス教授(保全生物学)は、自動車や工場から排出される温室効果ガスによって、地上の温度は1000万年前――現存する生物種の大半がまだ出現していなかったころ――よりも高くなる可能性があると述べる。研究者たちによると、地球温暖化がもたらす被害は、恐竜が6500万年前に地上から姿を消したときに匹敵する恐れがあるという。
「あぁ~、ますます“第三の選択”が現実味を帯びてくた・・・。」そんなダウナー気分のところへ、ブッシュ大統領が新宇宙計画を今日正式に発表するという。人類を2030年までに火星に運ぼうというこの計画の全貌がもうすぐ明らかになる。もし火星に移住するのがブッシュみたいな人間ばかりだったら、またぞろ火星で戦争起こして破滅するのではないか、ブッシュの話を聞く前からさらにディプレスな想像でブルーに成ってしまう。

January 14, 2004 in Books, Ecology, Politics, Science | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【ブッシュの嘘 身内が暴露】

■今日アメリカで発売されるオニール前財務長官の本が欧米のメディアで話題に成っている。

本のタイトルは「THE PRICE OF LOYALTY」という。日本語に訳すと“忠誠の代償”とでもいうのかな。著者はピューリッツァー賞を獲った事もあるRON SUSKIND氏。この本の取材でインタビューに応えたオニール前財務長官は、ブッシュ政権発足時に財務長官に就任し、23ヶ月間勤めたが、ブッシュの減税政策に反対したり、イラク戦争の経費が1000億ドルにも登るとリークしたため2002年末に更迭された人物。

このオニール氏、出版に先立ってTIMEとかNEWSWEEKなどの雑誌や、CBSなどのテレビに出演してブッシュを激しく批判している。曰く、ブッシュは「イラク戦をブッシュ政権発足直後から検討していた。」と暴露し、また「国家安全保障会議で、なぜイラクを侵略すべきなのか、だれも疑問を呈さないのに驚いた」「大統領は、イラク戦争を実行する方法を探し出せ、と言っていた」などと証言しているという。

また、オニール氏はタイム誌のインタビューで「在職中の23カ月間、大量破壊兵器の証拠とみなせる物を何も見たことがなかった。人々が口にする疑惑や主張はあったが、私にとっては本物の証拠とそれ以外のものには違いがある」と語っている。

さらに、ブッシュはひどい経済音痴で、彼が大統領に経済状況のブリーフィングをしても「ブッシュ大統領はただ聞いているだけ。まるで私の独り芝居だった。」 「協議の際、顔色からも大統領が何を考えているのか全く読みとれなかった。」し、さらに「政権には自由な意見の交流や開かれた議論がなかった」「閣議の席の大統領は、耳が聞こえない人たちの中に目が見えない人が1人いるようなものだった」「大統領が何を考えているのか、周囲は直感で推し量るしかなかった」と述べているという。

なんだかこの部分はわが国の総理大臣にも相通じるものがあるけれど(だから二人は仲が良いのか?)、問題はあれほど騒いでいたイラクの大量破壊兵器=“戦争の大儀”は、最初から単なる口実で、ブッシュは就任直後から、つまり9.11同時多発テロが起きる以前からパパブッシュの宿敵サダムを政権からひきずり下ろすことを最優先課題にしていた、という部分。

他国の政権を転覆する為に口実をでっち上げて国連を利用した、ともいえるこの事実の暴露は、単なる噂や誹謗中傷のたぐいではなく、政府内の機密文章というれっきとした物的証拠に裏付けられている、とも報じられている。ホワイトハウスは、このオニール氏の発言に対して、「彼は更迭されたことを根に持って腹いせにこんな発言をしている。」とか「元々そういう嫌味な性格の持ち主だ。」とかいって反論しているけれど説得力はあまりない。しかも今のところ、本が出版される前とあって指摘された内容そのものに対する反論はしていない。

しかし、勿論ただ黙っているわけじゃなくて、CBSの番組でも放送されたこの内部資料は機密文章であるにも関わらず、オニール氏が財務省を辞めるときに持ち出した疑いがある、ということで早速調査に着手したそうだ。

11月の大統領選挙でブッシュの再選はほぼ確実と云われている中で、この元閣僚という身内からの痛烈な批難は政権にとってかなりのダメージになりそう。オニール氏もここまでやるからには相当な決心(命がけ?)があったのだろうと想像される。果たしてこのバトルの行方はどうなるのか?少なくとも反ブッシュ勢力にとっては強力な援軍だ。「ほらみろ、やっぱりブッシュは嘘をついていた。」と激しく攻撃するだろう。おそらくブッシュ再選にとって大きな障害となるに違いないが、本の売れ行きを見れば一般レベルでの関心度が計れるだろう。まあ、ジェシカ・リンチの告白本よりは売れるんじゃないだろうか・・・?

January 14, 2004 in Books, Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Thursday, January 08, 2004

【世界を視る。権力を監視する!! “DAYS JAPAN”が創刊】

■かつて講談社から『DAYS JAPAN』という雑誌が発行されていたのを覚えているだろうか?その雑誌に関わっていた人たちが新たに、その名も『DAYS JAPAN』というタイトルでフォトマガジンを3月に創刊するというニュース。

何だか期待できそう。こういう動きは素直に応援したい。僕も早速購読予約してしまいました。ちなみに参考まで、上記のサイトからこの雑誌の“マニフェスト”を引用します。

発刊の呼びかけ                      9・11 事件の後、人々の間でメディア不信が広がっています。 私たちが知らなければならなかった情報の多くが、私たちの元には届きませんでした。 メディアの流した情報が、戦争への道を促した場合もありました。 時代は危険な方向に突き進んでいます。 メディアを私たちの手に取り戻しませんか。 私たちがどの方向に向かっているかを知るためにも、私たちは世界で何が起きているかを知る必要があります。 そこで次のような雑誌の発刊を考えました。

■ フォトジャーナリズムを中心にした雑誌。

■ 「権力の監視」というジャーナリズム本来の役割をになう雑誌。

■ 「現場主義」と「調査報道」の雑誌。

■ 世界の最高水準の「ドキュメンタリー写真」を掲載する雑誌。

■ 「人間の命と尊厳」「自然の環境」を守る雑誌。

■ 「差別、抑圧、飢餓、男性の女性に対する暴力」などに取り組む雑誌。
 
 DAYS JAPAN という誌名は、かつて講談社より出版されていて、廃刊になった雑誌にちなんだものです。昔この雑誌にかかわっていた人間が中心になって、かつての雑誌の志を復活させたいという声のもとに、新雑誌発刊を考えました。

というか、とにかく“権力を監視する!!”っていうのはシビリアン・コントロールの基本であります。イマドキこういうことを正面切って言うことがどれだけシリアスなことか?実際にメディアの現場に居るものにしか分からない勇気のあることです。あとは有言実行あるのみ!

January 8, 2004 in Books, Current Affairs, Media, Politics | Permalink | Comments (2) | TrackBack

Thursday, December 25, 2003

【アメリカの肉は安全か?】

■食肉大国の狂牛病 一昨日、アメリカ初のBSE=狂牛病発生の第一報を聞いて、2年前に読んだある本を思い出した。

地層のようになっている書籍の山の中からようやく発掘したその本は、『早く肉をやめないか?』(三五館)というとてもダイレクトなタイトル。サブタイトルは“狂牛病と台所革命”で船瀬俊介という人が書いている。そう、あのヒット作「買ってはいけない」(共著)の代表著作者だ。

この本は2001年秋に日本で狂牛病が発覚するまさに直前に出版されたもので、その後の展開をみると実に予言的な内容に成っている。

さて、僕が思い出したのは、「そういえばあの本にアメリカの狂牛病事情のことが載ってた」ことなんだけど、問題の記述は111ページから始まる第4章「アメリカの肉は安全か?」に含まれている。参考まで一部を以下に引用しよう。

アルツハイマーと誤診された狂牛病患者

■アメリカも数千頭が狂牛病汚染

  2001年1月25日、アメリカの獣医団体は「狂牛病は既にアメリカに広まっている可能性がある」と衝撃的な警告を発した。アメリカの獣医たちは「緊急の対策が必要」と警鐘を乱打している。   ところがアメリカ政府は「米大陸では、狂牛病が広まる危険性はない」と疑惑を打ち消すのに躍起。この1月30日の“安全宣言”も、しかしFDA(アメリカ食品医薬品局)が行った発表の詳細を知ると、背筋がウスラ寒くなってくる。

  「・・・・狂牛病感染の原因となる骨紛配合飼料を食べさせられた恐れのある牛が数千頭、国内にいることを確認した」というものだからだ(ロイター発)。ただし「それが原因で、人々が狂牛病に感染する危険性はない。」としている。

  これはアメリカ国内でも狂牛病に感染した恐れのある牛が数千頭いる--と政府機関が正式に認めたわけで、ショッキングだ。つづく「人間への感染の恐れナシ」は、何の根拠もなく、ただアメリカ国民の「不安を打ち消す」ためのコメントでしかない。その証拠に、テキサス州の家畜飼料に使用禁止の餌原料が配合されていた事実を同局は発表。またFDAは、テキサス州で狂牛病感染の恐れのある牛を隔離処置している。

  では、他の州はどうか?世界最大の畜産大国で、感染ゼロを立証できるはずもなく、アメリカ政府は狂牛病の拡大防止のため農業団体と協議を開始した。米マクドナルドの最高責任者(CEO)は「狂牛病パニックは、ヨーロッパだけの問題。それ以外の国々の売上には無関係」と強気の発言をしたが、それもむなしく響く。

■400万人超のアルツハイマー痴呆症

  アメリカに環境問題で活動的な市民団体がある。“アース・アイランド”という。この団体が発行している機関紙が「アース・アイランド・ジャーナル」だ。同誌は「すでに、アメリカにも狂牛病が蔓延している」と主張する。その根拠として「アメリカ国内にも288箇所ものレンダリング・プラント(廃牛をミンチにして肉骨紛を製造する工場)が存在、稼動している」と事実を指摘する。そして「これら死骸処理工場は、毎年1250万トンもの動物の死体を処理している」という。

  同団体が「すでに狂牛病が発生している」とする根拠の一つが、アルツハイマー病の多発だ。アルツハイマーはエイズに次ぐアメリカの悲劇といえる。アメリカ国内のアルツハイマー患者は、なんと400万人を超える。

  ところが、その症状はヤコブ病にきわめて酷似している。「震え」「記憶障害」「運動失調」・・・など。アルツハイマー患者も、やはり脳が崩壊していく症状を見せるが、狂牛病にソックリだ。脳の大きさや重量が半分まで縮んで痴呆症は重症化し、衰弱死していく。「アメリカ国内では、ヤコブ病が年配者を中心に多発しているのに、それがアルツハイマー病に症状が似ているので、アルツハイマーと誤診された例が相当数にのぼる」というアース・アイランドの主張は的を射ていると思う。

ということで、続きは実際に本を読んでもらったほうが良いと思うけど、この本に書かれているとおりに、アメリカでは今狂牛病の発生を受けて「アメリカの牛は安全です。」と一生懸命にアピールして国民の不安を打ち消そうと躍起だ。

そもそも、生産効率を最大限にする為に死んだ牛を餌にして牛に食べさせるという自然の摂理に全く反する“神をも怖れぬ”行為が狂牛病の原因とされているけれど、クリスマスの時期にこの問題が明らかになったこと自体、何かカルマめいている。

今まで狂牛病と無縁とされていただけに、突然各国から米国産牛肉を輸入禁止にされたことに対して逆切れしている感じもするが、アメリカでは消費者団体が非常に活動的なので、今後市民団体などが独自に実態を調査したり、政府に真相究明を求める動きが必ず出てくるのではないかと思うのだが、どうだろうか?

もしもこの本に書かれていることが本当だとしたら・・・、88年のイギリスにはじまって、その後ヨーロッパ、そして日本へも広がったパニックが再燃するかもしれない。実は僕、無類の肉好きだけに、このニュースの行方がとても気に成るのだ。

December 25, 2003 in Books, Ecology, Food and Drink, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack