国際通貨基金(IMF)は7日、「世界経済見通し」のうち、原油価格についての分析結果などを発表し、30年時点でも現在のドル価値で評価して1バレル=39~56ドルの高い水準が続いているという推計を示した。中国を中心に途上国の需要が急増する一方、生産の増加には限界があるとみられるためだ。
IMFは、世界の1日当たりの原油消費量が04年の8200万バレルから30年には1億4000万バレルに急増すると予測。特に中国では、自動車が02年の2100万台から30年には3億9000万台に激増するなどの結果、原油消費も04年の1日当たり650万バレルから1900万バレルに増えるとしている。
これに対して生産面は、石油輸出国機構(OPEC)に加盟していない国の既存の油田の埋蔵量に限界がある一方、OPEC諸国は利益を最大化するために需要増ほどには供給力を強化しないと予想している。
子供の頃から言われてきた、「石油は後何年で無くなる?」という問題。当時からあと40年くらいで無くなると言われ続け、現在でも約40年は、もつことになっている。今後、需給バランスによって価格が上がる傾向になり、しかも需要に追いつくような供給力は、非OPEC諸国には期待できない。資源を持つOPEC諸国の発言力が政治的にも経済的にも増すことが予想される。
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