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Sunday, November 30, 2003

【ヒラリー議員、バグダッド入り、ブッシュ政権批判】

クリントン前米大統領の妻、ヒラリー・クリントン米上院議員(民主党)が28日、同僚議員1人と共にバグダッドに到着した。ブッシュ大統領が27日に敢行した電撃訪問の後を受けたものだが、イラクの戦後統治は一刻も早く国連管理下に置くべきだと強調、米政府の政策の失敗を批判した。CNN.co.jp - USA

ブッシュ大統領の電撃的なイラク訪問は「あえて危険を冒してまでイラクに行かなければならないほど、国内の世論がアゲンストなのか?」という憶測を呼んだが、実はその前にヒラリーがアフガニスタンを訪問していてイラクを訪問する予定だったことを察知した現政権が、先手を打ったのではないか、という気がする。

それにしても、ヒラリーは民主党の次期大統領候補に成っていないのに、こういう活動をせっせとやっているところを見ると、やはりいずれニューヨークからワシントンへ行くという野望があるのかと思わせる。

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【米でネット課税可能に、禁止法の期限切れ確定】

インターネットの普及を促進するためネット接続に対する課税を禁じていた米連邦法の期限切れが確定した。-NIKKEI NET

“インターネットの普及を促進するためネット接続に対する課税を禁じていた米連邦法の期限切れが確定した。課税禁止を恒久化する法案が米議会を通らなかったため。上院は年明けに法案を再提出するが、難航は必至。財政難に苦しむ州や市などの地方政府が課税に動く可能性があり、ブロードバンド(高速大容量)通信普及の新たな足かせとなる恐れも出てきた。
 1998年に成立した同法は今年11月1日を期限とする時限立法。アメリカ・オンラインなどの接続業者を使ったネット接続利用者に対する地方政府の課税を全面禁止するとともに、ネットを通じた電子商取引に対する課税にも制限を設けた。”
今回失効したのはクリントン政権時に成立した時限立法。当時は「さすがアメリカだな。」と感心したものだったが、財政難を受けてさすがにネットだけは非課税という訳には行かなくなったのか。それだけネットの電子商取引のボリュームが大きくなってきたということだろう。電子決済系事業者の株価に対する影響がどうなるのか注目したい。

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Saturday, November 29, 2003

【米上院は25日(米国時間)、歴史的なスパム対策法案を可決した】

スパム発信者には200万ドルを上限に、メール1通ごとに罰金が課される-CNET Japan

世の中でスパムに悩まされている人はすごく多いだろう。その不躾な猛威について今更いうまでもないが、さすがスパム先進国のアメリカではスパム発信したら最高2億2千万円というペナルティーを科すという。あの手この手で送りつけてくるスパムは、逆にそのノイジーさゆえに発信元が特定しやすい。

ただし、この法律アメリカ国内の発信元に限られると思うので、果たして効果があるかと思うけれど、少なくとも“歴史的”という表現は大袈裟ではないだろう。つまり、この法律の施行の結果それ以外の通信についても影響が生じてくるからだ。インターネット上の言論の自由という観点からは議論を呼びそうな法律。

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Friday, November 28, 2003

【ブッシュ大統領 バグダッドでサンクスギビング】

ブッシュ大統領はアメリカの大統領としては初めてイラクを訪問した。-CNN.co.jp - USA

「感謝祭はテキサスの牧場で過ごす。」といっていた大統領、奥さんにすら秘密にしてイラクの兵士を訪問した。

“AP通信によると、大統領専用機は窓を閉めて明かりを消してバグダッド国際空港に到着。ブッシュ大統領は、イラク駐留米軍のサンチェス司令官、暫定占領当局(CPA)のブレマー代表とともに、同空港の食堂に集まった第1機甲師団と第82空挺師団の米兵600人の前に現れた。突然の登場に驚く米兵らを前に、ブッシュ大統領は「君たちが米国民を危険から守ってくれていることに感謝している」などと述べ、喝采を浴びた。”
とくかく超極秘の訪問で、CNNのキャスターも「ほんとうに驚いた。」とコメントしていたが、少しでも情報が事前に漏れた場合はキャンセルすることに成っていたらしい。

大統領が戦時中に敵国に駐留する米兵を慰問するのは初めてではない。泥沼化したベトナム戦争の時も、ジョンソン大統領が都合二回ベトナムを訪問しているが、しかしその後の戦況は好転せず、結局は撤退を余儀なくされた。今のイラクの現状を「ベトナムにそっくりだ。」という人もいる。

たまたまCNNのライブ中継を見ていたら、「君たちのお陰でアメリカでは国民がテロの危険にさらされることなく安全に暮らすことが出来るようになった。」「我々は勝つ!なぜなら我々は正義だからだ!」と例によって実に??なスピーチで兵士の労を労っていた。しかし、スピーチの最中には目元に涙を滲ませ、夕食では特大の七面鳥を甲斐甲斐しく自ら振る舞い給仕する姿が印象的。国内世論が逆風状態の中、好感度アップとなっただろうか?

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Thursday, November 27, 2003

【ベリチップ=獣の刻印?】

Mark of the Beast ID Verichip microchip called Digital Angel by Applied Digital

下記の記事中にあるリンク先のサイト。いや~改めて読むとスゴイッ!それにしても、ADS社のサービス名が『DIGITAL ANGEL』とは・・・あまりにそのものズバリで、これを開発している人たちの思い(狙い)がストレートに伝わってくる。

"U.N. meeting hears proposal for global human database, ID numbers, to register everyone…

Every person in the world would be fingerprinted and registered under a universal identification scheme to fight illegal immigration and people smuggling outlined at a United Nations meeting today.
The plan was put forward by Pascal Smet, the head of Belgium's independent asylum review board, at a roundtable meeting with ministers including Australian Immigration Minister Philip Ruddock this afternoon.

But he said the plan could be extended worldwide."


DAngel.gif
Revelation 13 :: New International Version (NIV)

November 27, 2003 in Religion, Science, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【埋め込みチップでキャッシュレス】

体内にチップを埋め込み、便利なキャッシュレス購入を-HOT WIRED

いずれこういう展開に成ると予想されていたサービスが遂に表舞台に出てきた。埋め込みチップ開発元のADS社には、ペット用のIDタグのサービスをやり始めた頃から注目していたけれど、2年ほど前からはこの展開系として“人間用”埋め込みチップが実用化されていたので、そうなるとその先には必ずこれを使った金融決済サービスがスタートするだろうと思っていた。

これは個人をモニターする方法としてはほぼ究極のユビキタス・モデル。便利なものには常にある種のDARK SIDE OF THE MOONがあるものだけど、この記事が指摘しているのは“ベリチップ=聖書に登場する「獣の刻印」”説だ。そうした観点からみたベリチップを扱った様々なサイトへのリンクも記事中にあるが、この議論は技術的な価値云々以前の重要な問題として避けることができないだろう。

“フロリダ州のある企業が、皮下に埋め込んだマイクロチップを使って買い物の代金が支払えるサービスを開発する計画を発表した。

 米アプライド・デジタル・ソリューションズ(ADS)社のスコット・シルバーマン最高経営責任者(CEO)は、同社の皮下埋め込み型マイクロチップ『ベリチップ』がクレジットカードに取って代わる可能性があると述べている。ベリチップ(写真)は無線信号を使ってスキャナーに識別番号を送信する。同社の計画によると、ベリチップのユーザーは買い物の際、クレジットカードやキャッシュカードを読み取り機に通すのではなく、特殊な読み取り機で自らの体をスキャンするようになるという。

 皮下に埋め込んだマイクロチップで支払いを行なうというADS社の計画は、『X-ファイル』の世界が現実になったかのような印象を与えるかもしれない。しかし、無線通信による識別技術『RFID』(Radio Frequency IDentification)を使った金銭のやりとりは、すでにいくつかの分野で一般的になっている。”

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Tuesday, November 25, 2003

【使用済みカートリッジ12個で新品を贈呈――米エプソン】

リサイクルを推進する上でこういうのは良い方法-HOT WIRED

アメリカ・エプソンがスタートしたサービス。プリンターのカートリッジだけでなく、こういう手法で使用済みの製品回収を進めるのは非常に良い。今でも一部のスーパーなどで牛乳パックの回収やバッテリーの回収などが実施されているけれど、分別ゴミですらまともに対応出来ない国民性を考えると、何らかのインセンティブを用意する以外に、リサイクル率を上げる方法はないだろうと思う。

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Friday, November 21, 2003

【マイケル・ジャクソン容疑者の顔写真】 

サンタ・バーバラの保安官事務所のウェブサイトにジャクソン容疑者が出頭した際に撮られた顔写真が掲載されている。
MJBusted.jpg
それにしても、何という“顔”だろうか・・・。

人を美醜で判断してはいけない、ということは充分に判ってはいるけれど、一方で「男は40過ぎたら自分の顔に責任を持て。」という格言(?)もあるくらい、人の顔にはある程度の年齢に成ると、その人の人生が写り込んでくる。

もう大人なんだから、彼が女性を好もうが男性を好もうが、あるいは両方好きでも知ったことではないのだが、やっぱり“小児同性愛”というのは社会的にはタブー。しかも、昨日の米ABCのニュース番組「ナイトライン」によると原告の少年はガンを患っているという。少年の最後の望みがジャクソンと会うことだったというのだ。「アルバムの発売をターゲットにした悪質な嫌がらせだ。」というジャクソン側の言い分に対して「民事での和解は望んでいない。」とのことで“金目当てではない”ことをアピールしている。

ところで本人は今年の春に放送されたインタビュー番組で『整形したのは鼻だけで、それも2回しかやっていない。鼻がつまる傾向があったので手術した。術後は通りが良くなって、さらにハイトーンの声が出せるようになったんだ。』と真顔で語っていたが、彼が整形マニアなのは誰でも知っている。そんな見え透いた嘘をついた彼が、いくら今度の訴えを“事実無根”と云っても素直に信じてもらえないだろう。

度重なる整形手術のせいで、既に彼の顔は“マスク”と化しているが、この写真からはその“マスク”でも隠し切れない恐怖が伝わってくる。彼が有罪かどうかはこれから長く続く裁判で明らかに成るのだろうけれど、このエピソードは彼にとって人生最悪の”スリラー”であることは間違いない。しかし、この“KING OF POP”逮捕のニュースが世界の国々に与えたメディアインパクトは正にグローバルでジャクソンの知名度の高さが再確認出来るものだった。数え切れないカメラの放列に囲まれて、ひょっとすると本人はこの状況をある意味楽しんでいるのかもしれない。でも僕には典型的なアメリカ製の“FREAK SHOW”にしか見えない。

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【イギリス国内の反戦運動関連レポート】

Guardian Unlimited | Special reports : the anti-war movement

ガーディアン紙によるイギリス国内の反戦運動に関する特集レポート。昨日のデモは主催者側の発表によると参加者は約20万人に上ったという。ブレア首相のことを“ブッシュのプードル”といってはばからないイギリス国民としては、「これ以上アメリカの道具にされるのを見過ごすことは出来ない。('I cannot stand by and watch as we are used as a tool by the US')」ということだろう。

「今世界を危険な状態に陥れているのはブッシュとブレアの二人だ。」という認識はそれほど間違っていない。イギリス国内の世論は圧倒的に反ブッシュ(必ずしも反米ではないという意味で)に成っているが、それも結局はブレア首相の選択が産んだ結果だ。歴史的な文脈を持たず、極めて非論理的かつ表層的な政治判断を続ける小泉総理に、この現状をよ~く見てもらいたいものだ。

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【反米ムードがビジネスに与える影響】

■アメリカでは反ブッシュの現状を目の当たりにしてビジネスへの影響が懸念されている。

CNNでロンドンの反戦デモを伝えた後、ヨーロッパでのアンチ・アメリカのトレンドが米国企業の業績に影響を与えるのではないかと真剣に心配していた。コメンテーターが「アメリカは国外でのパブリシティー戦略に深刻な問題をかかえている。」と語っていたが、その通り!イギリスの厳戒状態とイスタンブールの自爆攻撃を見て、アメリカに対する敵意をリアルに感じているようだ。やっと気が付いたか?

それにしても、アメリカン・ビジネスがヨーロッパでどういう状態かを表す指標として、『マクドナルド』と『コカコーラ』の売上推移(昨年同期より数パーセント上がっている)を上げて、「ヨーロッパで今アメリカは嫌われていますが、アメリカン製品や文化は相変わらず大人気です。」と妙なフォローをしていたのがおかしかった。今でもやっぱりMACとCOKEがアメリカ最大のブランドなんだと再認識。

でも残念ながら今の状態が直ぐに改善されるという可能性はほとんどないので、いずれ影響が出ることは必至だと思う。ドルがユーロや円に対してどこまで落ちるのか?ドル(アメリカ)に対する信頼(人気)が崩れれば、アメリカはもちろん世界経済にとっても深刻な事態と成る。ブッシュとブレアが進める対テロ戦争による中東の民主化は、事前に予想されたとおりの結果を生んで頓挫している。はたしてこの戦争にそれだけの価値があったかどうか、「歴史の判断を待つ」なんていっていたら手遅れになる気がする。

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Thursday, November 20, 2003

【トルコ・イスタンブールのイギリス大使館前で自爆テロ】

トルコで再び大規模な自爆テロ

今度は世界的な観光地として知られるイスタンブールで、イギリス領事館前やHSBC銀行ヘッドクォーターなど複数の拠点で大規模な自爆テロが起き、かなりの数の死傷者が出ているようだ。

ブッシュ大統領のイギリス訪問に対するアピールだろうか?昨日のスピーチで「我々の行動の結果、世界は以前よりも安全に成った。」とブッシュ大統領はイラク戦争を改めて擁護していたが、このテロで印象は逆に成ってしまうだろう。イギリス世論はイラク占領に対して今でも批判的だが、こうした事件が起きると厭戦感が増してアメリカにこれ以上コミットすることに躊躇さざるをえなくなる。残念ながら、テロリスト達による一連のアメリカ孤立化作戦は今のところ効果を上げているように思える。

トルコは先日一旦決定していたイラクへの派兵を反対する世論に配慮して中止した経緯がある。実際はイラク人にとってトルコは何度も戦った宿敵であり、むしろイラク側にトルコ軍の派兵に対する抵抗感が強かったからだともいわれているが、それにしてもトルコにとって極めて頭の痛い状況に成りつつある。

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【マイケル・ジャクソン逮捕 絶妙のタイミング】

マイケル・ジャクソン氏に逮捕状-毎日Interactive

マイケル逮捕のタイミングは、彼のベストアルバムのリリースと合わせたのではないか?という憶測が流れているけれど、僕はむしろブッシュ大統領の訪英にタイミングを合わせたのだろうと更に穿った想像をしてしまう。

反ブッシュ一色のイギリスではちょうど今日ロンドンでは10万人規模の反ブッシュ・デモが計画されているが、何もなければアメリカのメディアは間違いなくその様子を報道するはずだったけれど、マイケルの逮捕騒ぎで、その露出度は“確実に半減”(あるいはもっと)していると思うからだ。

もちろん真相は判らないけれど、今までもアメリカではそういうメディア操作は散々行われてきているから、そうだとしても何の不思議もない。

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Wednesday, November 19, 2003

【飛んで火に入る夏の虫-ブッシュ大統領、厳戒のイギリスへ】

Bush flies in to Fortress London- Guardian Unlimited: 大統領エアフォース・ワンに乗り、大規模な反ブッシュのデモが計画されているイギリスへ行く、の巻。

By the far the largest protest will be a demonstration against the Iraq war on Thursday, which has been organised by the umbrella Stop the War Coalition.

Expelled Labour MP George Galloway, playwright Harold Pinter and Tony Benn will tonight address a public rally organised by the group.

The prime minister, Tony Blair, today called on supporters of Mr Bush's visit to make their voices heard, after the Guardian published a poll showing that a majority were in favour of the president's arrival.

ロンドンは、ブッシュ大統領を歴史上最大級の厳戒警備で迎える。何せイギリス国内では、75%もの人は「ブッシュのイラク戦争以降、世界は前より悪くなった。」と考えており、60%の人がブッシュを「世界平和にとって危険な存在。」と感じているわけで、ロンドン市内では木曜日に10万人規模の反ブッシュデモが計画されている。

しかもこのラマダンの時期に、ブッシュとブレアというテロ組織にとっては申し分のない美味しいターゲットが2ショットで同席するのだから、ここでジハードが成功すれば一躍ヒーローだと思っている人間も多分居るだろう。

一方、迎えるホスト役のブレア首相も度重なる心労が原因で心臓を悪くして加療入院していたが、先日退院したばかりだ。ちっとも見つからない大量破壊兵器問題をきっかけに、イギリス政府によるイラクの調査報告情報操作に対する批判が高まり、その調査過程で自殺者まで出す始末。しかも、イラクの治安状態は悪化するばかりで、今まで緊密に協力体制を保っていたスペインも国連も、そして国際赤十字までも事実上撤退を決定し、ヨーロッパの他の国々は国連での論争に拍車をかけたように米英連合を批難している。ブレア首相としては、内憂外患を絵に書いたような状態だろう。これじゃ身体を壊すわけだ・・・。

ブッシュ大統領と一緒にイラクに攻撃をしかけたブレア首相としては、ヨーロッパとアメリカの橋渡しをすることで自らのポジションを確立しようとしたのに、その思惑は見事にはずれた。しかも、自分の足元から立ち上がった『イラク情報操作疑惑』の炎は、今やホワイトハウスまで飛び火して燃え広がり、ブッシュをも巻き込もうとしている。

ブレア首相としては弱り目に祟り目の最中の訪問だから気分が良いわけがない。しかも、街中が自分達を攻撃するデモ隊だらけ・・・。テロだって怖い。確かにイラク戦争は色んなことが予想外の展開だったろう。今までだったらバレなかった陰謀も、なぜか今回は予定より早くバレてしまい、収拾が付かなくなっている。

ブッシュとブレアは国際社会が求めるように、一日も早くイラクから占領軍を撤退させるのか、それとも先日発表した来年6月まで占領を継続するか、の選択を協議するのだろうか?来年の6月よりも前にイラク人に統治権を禅譲する条件をまとめるのか?それとも・・・・??想像は尽きないけれど、この英米首脳会談が歴史的な転換点と成り得るかどうか、ここは成り行きを注目しておきたい。


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Tuesday, November 18, 2003

【テロとの戦争に終わりは在るのか?】

■一体、どういう状態に成ればテロとの戦争は終わったといえるのだろうか?

ブッシュ大統領は、イラク戦争の大儀だった大量破壊兵器が未発見であることを尋ねられると『アメリカがイラクからサダム・フセインを取り除いたことで、世界(アメリカ)は前より安全になった。』というコメントで応じることが多い。本当にそうか?9.11で目覚めた彼の“対テロ戦争”は、今後一体どうなっていくのだろうか。

トルコ・イスタンブールのユダヤ教シナゴークが自動車爆弾で攻撃された15日以降、様々なアラブ系メディアを通じてアルカイダがテロの対象国として改めて日本を名指しした。アメリカに資金を提供し、軍隊を派遣するような国に対しての脅迫といえるこの動き。年内の自衛隊イラク派遣を対米公約してしまい、実施に向けて検討してきた小泉総理は来るべきものが来た、と思っただろうか。日本の名前はこれまでも、ビン・ラディンのテープなどで何度か名指しされていて今更驚きはしないけれど、今このタイミングで改めて日本をターゲットしてアピールしたのは、そこに明確な意図があるからだ。今までアルカイダが有言実行を果たしてきたことを考えると、「これは脅しだ。屈しては成らない。」と軽く捉えるべきではない。

政府としては現地調査の結果をふまえてという前提があるものの、このまますんなり年内に派遣することは難しい状況だろう。イラク問題をめぐるこれまでの小泉外交は今重要な分岐点に差し掛かっている。そもそもアメリカに対する支持表明や、イラクへの自衛隊派遣自体が国益に照らしてどうなのか、全てを今一度再検証するべきだろう。特別措置法などで憲法問題を場当たり的に対処して、今まで説明責任を果たしてこなかった部分について、これまで以上に慎重を期して対応しなければ、イラク派遣に対する国民の支持を得ることは難しいだろう。もしこのまま出せば、小泉政権にとっては政治的自殺行為になりかねない。

中近東地域の民主化を通じて、この地域の間接統治を目指しているアメリカと、そのスキームに相乗りしていくことに政治的メリットを見出している日本。しかし、歴史的に見てこの地域の民主化は結果的にパレスチナ問題におけるイスラエルの立場を強化し、パレスチナ地域の不安定化につながると見てよいし、また仮にイラクにはじまりサウジアラビアやクェートなどの王国を民主化することが出来たとしても、民主的な選挙で選ばれた政府が親米政権になるとは限らない。むしろ反米政権が生まれる可能性のほうが高いぐらい。

そうなると、中近東とこれまで親密で良好な関係を築き上げてきた日本としては、そんなに簡単にブッシュの戦場に付いていって良いのか?ということだ。そもそもこのテロとの戦争は25年ぐらいかかると計画されているそうだけれど、一体どういう状態になったら『Mission Completed』ではなく『War is Over』に成るのか、この戦争にはゴールはあるのだろうか?

むしろ9.11に始まったこの戦争はテロ行為を地域的なものからグローバルなものへ変質させてしまった。これは戦争を始めることを最優先の課題として、戦後処理の計画を持たずに戦争を開始したアメリカの行動の結果だといっても良いだろう。9.11とビン・ラディンの直接的な結びつきだって、果たして証明されたのか?アルカイダとフセインの関係は?大量破壊兵器は?と言い出せばきりがないほど、今度の戦争は最初からいかがわしい大儀しか持っていなかった。そのいかがわしさを指摘するよりも、むしろ一緒になって首を縦に振ってきた日本は、そうすることでこのグローバル・フロントの最前線に立ってしまったといってよい。その選択でよかったとはとてもいえない。

多発する外国人による凶悪な犯罪の発生を防げないこの日本で、テロリストだけはいつでも捕まえられるなんていうことはありえない。ということは、いくら小泉総理が「きちんと対処する。」といったところで安全になるわけでないことは、馬鹿でも判る。今回の選挙で与党に投票した人たちも実は7割方イラクへの派兵は反対だという。じゃあ何故投票の時にはそれを考えなかったのか、おそらく自衛隊が派遣されるからといって、自分には関係ないとでも思っていたのだろう。

日本は戦後ただの1人も戦闘行為で殺傷していない。これは取りも直さず、憲法第9条で戦争行為を放棄しているからだといってよい。自衛隊のイラク派遣というと、自衛隊員に犠牲者が出ることの可能性がメインに成って議論されているけれど、しかし逆に自衛隊が現地人を殺傷する可能性も高いわけだ。その場合中東地域と日本の関係はどうなるか?という可能性についての議論は尽くされていないのではないかと思う。

今まで非戦闘を貫いてきた日本が、世界でも稀に見るその特殊な立場を安易に放棄してよいのだろうか?時代の趨勢に応じて憲法を改正するということは判るけれども、その議論をせずにイラク派遣ありきで物事を進行する現在の日本政府を危惧してやまない。

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Sunday, November 16, 2003

【ブッシュ『世界平和の為には、再び戦争をやる!』】

Bush Says U.S. Would Wage War Again to Make World Safe-NT Times

ブッシュ大統領がイギリスメディアの代表として独占インタビューの相手に選んだのは、なんとタブロイド誌の“ The SUN”。

Sun beats the world
THE Sun scooped the world with its interview with Mr Bush — and it hasn’t gone down well with our rivals.

The President has given no one-on-one interviews this year with major US papers.

When asked why he chose The Sun, White House Press Secretary Scott McClellan told miffed reporters: “It has a large readership.”

厳格なプロテスタントとして知られるブッシュ大統領がヌード写真を多数掲載するタブロイド誌にインタビューさせること自体、アメリカ国内では適切でないのでは?と論評されているが、この新聞はメディア王ルパード・マードック氏が所有するイギリスで最も影響力の高い媒体といわれているので選ばれたのだろうけれど、、問題なのは掲載された『世界平和の為に必要であれば、アメリカはいつでもまた戦争する!』という彼の発言だ。

イギリス国内の世論調査によると、60%がブッシュを「世界平和にとって脅威」と考え、37%がブッシュを「Stupid」であると評価していて、かなり不人気な大統領。大衆紙で自分の決意をアピールするつもりだったのかもしれないけど、これじゃかえって『やっぱりただの戦争好きじゃん!』と思われてしまうかもしれない。


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Saturday, November 15, 2003

【イラク民主化のロードマップ】

アメリカが来年の6月でイラク占領統治を終了するというロードマップを提示した。

被害が拡大するばかりで、なかなか出口が見えないイラク情勢に対して、フランスやドイツなどからアメリカに対する批判の声は高く、早急にイラク人に統治を任せるべきだという意見が出されてきた。今やアメリカがイギリスと共同で行っているイラク統治は破綻しており、被害の拡大や負担費用の問題に対する国内世論も大きく変化していて、是が非でも国際的協力を得なければ来年の大統領選挙に大きな影響を与える状態に成っている。そんな中で、イラク復興のイニシアティブを来年の6月にはイラク人に引き渡すという新しいポリシーを発表したわけだ。これで何とか国際協調の流れをつくりたいということだろう。

がしかし、実質的に国連はほとんど撤退しているし、イラク開戦前にいち早くアメリカ・イギリス支持を表明したスペインも“一時的な撤退”を決めているし、国際赤十字も先日のテロ攻撃以来活動を制限せざるを得ないイラクで、世界の自由主義先進国からより一層のサポート得るのは簡単ではないだろう。巨額の資金提供と自衛隊の早期派遣を対米公約にしている日本ですら、国内世論はイラクへ関わることに否定的な世論が大勢であり、アメリカ国内ですら民主党などから「それでも遅すぎる」という声もある。そもそも占領政策上、来年6月までどのようなプロセスを踏むのかも現時点では明確ではないし、この予定された期間が適切なのかどうかについてもまだ予断を許さない。

しかも、仮に順調にイラクにイラク人による民主的な政権が誕生したとしても、その政権が反米政権にならないという保証は何もないのだ。アメリカ政府としては、既に民主化を進めるターゲットとして、次はサウジアラビアを想定しているようだが、アフガニスタンやイラクの現状を見る限りアメリカのやり方は決して評価されてはおらず、中東の民主化=アメリカによる間接統治と成るかどうかは極めて疑わしい。

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Thursday, November 13, 2003

【9.11の諜報情報が調査対象に】

■9.11以前にブッシュ大統領に報告されていたCIAのデイリー・レポートが調査されることになった。-NY TIMES

Panel Reaches Deal on Access to 9/11
Papers By PHILIP SHENON

WASHINGTON, Nov. 12 — The commission investigating the Sept. 11 attacks said on Wednesday that it had reached agreement with the White House to give the panel access to copies of the daily intelligence briefings sent to President Bush's desk shortly before the attacks.

The accord was reached after months of talks over the reports, known as the President's Daily Brief, which the Central Intelligence Agency presents to Mr. Bush and his senior aides every morning. The bipartisan commission had threatened to subpoena the reports.

ブッシュ大統領は9.11のテロ情報を早くから知っていたのではないか?あるいはレポートされていたのに無視したのでは?それとも読まなかった(読めなかった)のではないか?などなど、様々な疑惑は状況から見ると否定できない。ということもあって、アメリカではこの件に関して正式に調査機関が当時CIAからホワイトハウスに提出されていたデイリー・レポートを開示するよう求めていたが、ついにこれが認められたようだ。

事件発生直後に「これはテロによる攻撃だ。」と断定し、数時間後には“顔写真付き”で容疑者のリストを公表したホワイトハウスに対して、どうも手際が良すぎるという印象をもっていた人はアメリカ国内にも大勢居る。そしてまた、それとは別にイラクの危険性を過度に評価して攻撃の大儀をでっち上げたのでは?という疑惑もある。

今のところ、ホワイトハウスの思惑に反して、9.11とイラクの関係を証明する証拠は全く出てきていないので、これはそれぞれ独立した案件なのだけど、その両方にCIAなどの諜報機関とホワイトハウスが関与しているわけで、仮に情報操作が明らかになれば、いよいよブッシュ再選に赤信号が・・・・ということになるのだろう。

とはいっても対象がアメリカにとって最高レベルの機密情報だけに、調査委員会のアクセスについてはかなりの制限が付けられているようだし、またその調査結果がストレートに公開されるとはとても思えない。しかし2001年8月のCIAレポートにはアルカイダが民間機をハイジャックしてアメリカ国内で大規模なテロ攻撃を計画している、という記述があったことは既に公表されているので、この調査でさらにその詳細が明らかになる可能性はある。

既にアメリカによる『テロに対する戦争』の片棒を担がされている日本としては、この調査の行方を注視すべきだろう。

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【本当にイラクへ自衛隊を派遣するのか?】

自爆テロでイタリア人18人とイラク人8人死亡-CNN

“イラクの治安維持活動などに参加するイタリアの政府当局者によると、イラク南部ナシリアにあるイタリア軍警察本部前で12日午前11時(日本時間午後5時)前、自爆テロとみられる大きな爆発があり、イタリア軍警官、兵士ら少なくとも18人が死亡した。イラクの病院関係者によると、イラク人8人も死亡した。イラク内では最近、外国駐留軍や国際機関などへの攻撃が頻発しているが、イタリア軍が狙われたのは初めて。”
ちなみに、イタリアが派遣していたのは軍隊ではなくて宮廷警護隊を先祖に持つ特殊警察だった。何となく、警察を母体にする日本の自衛隊と似ていなくもない。しかしイタリア人が戦闘行為に巻き込まれて犠牲になった死傷者数で言うと、第二次世界大戦後最大規模ということで、このニュースはイタリア国内で相当な衝撃を持って受け止められている。

日本では選挙中も自衛隊や関係者間で粛々と準備が進められていた自衛隊のイラク派遣。福田官庁長官は、今まで年内に派遣の方針を強調していたが、この事態を受けて「可能性としてはいつでも(派遣の)可能性がある。」と態度を一変させた。小泉氏は前の国会でこの問題について野党から批判されると「非戦闘地域がどこかと言われても、私にわかるわけがない。しかし、よく調査した上で戦闘地域には派遣しない。」と大声を上げていたが、現地の占領責任者であるブレナー氏からは「イラクは全土が戦闘地域。」、CIAからは「今後さらに状況は悪化する見込み。」というレポートが出ている。この事件は、そうした最中に起きたのだ。

明日訪日するラムズフェルド米国務長官は一昨日の記者会見で「アメリカとしては日本政府に自衛隊の派遣を要請したことはない。派遣するかしないかの判断はあくまでイラク復興事業に参加する各国政府の主体的な判断に任せている。」と今更何をと思うようなコメントをしていたが、おそらくこれは議席を減らした小泉自民党へのリップサービス。実態は派遣に向けて時期や派遣先の地域などについて細かい調整に来るのだろうと思われる。

総選挙では、与党が絶対過半数を確保して今までの政策を継続することになったが、しかし、来年の参議院議員選までに、万が一不幸にも自衛隊員に死傷者が出るような事態になれば、与党の支持率は激減することは確実だ。それでもアメリカ追従外交をあくまでも貫こうとするならば、結局はアメリカの意向に沿って自衛隊を派遣せざるを得ないのだろう。

今回連立与党に投票した国民一人一人、そして投票せずに現状を黙認した一人一人には、イラクに派遣される自衛隊員の命に対する重い責任がある、ということだ。

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Wednesday, November 12, 2003

【松井の落選で論争を呼ぶ新人賞の定義】

■松井がメジャー新人賞に落選した。このことをきっかけに、アメリカでは“新人賞”の定義を巡って論争が起きている。

既に報じられている通り、松井の得票はわずか4票およばず、受賞を逃した。

“大リーグは10日、最優秀新人賞(新人王)を発表、ア・リーグはロイヤルズのアンヘル・ベロア遊撃手(25)が選出された。ヤンキースの松井秀喜外野手(29)は小差で及ばず、95年の野茂英雄投手(ドジャース)、00年の佐々木主浩投手、01年のイチロー外野手(ともにマリナーズ)に続く日本選手4人目の受賞はならなかった。”
松井は受賞したベロア選手を上回る成績を上げていたのだが、今回は9月以来関係者間で議論されていた『松井に新人の資格があるのか?』という声が影響したとも言われる。これまで、日本のプロ野球で活躍した大ベテランの野茂や佐々木、イチローは新人賞を獲っているのに、何故今回に限って松井に物言いがついたのだろうか?肯定的な見方をすれば、日本のプロ野球のレベルの高さが認められた、ということもあるかもしれない。
“AP電は松井に票を入れなかった2人の記者の談話を報じている。レッドソックス担当の記者は「松井は伝統的な意味合いでの新人ではない。大リーグは新人の定義を見直すべきだ」。ツインズ担当の記者は「松井の経験を加味しないことは、日本のリーグを侮辱することになると思う」と日本の野球を評価した。”
しかし、一方で大リーグにおける新人の定義はあくまで『大リーグ1年生』ということなので、そうだとすればやはり『何故だ?』という人も出てくる。中でも声が大きいのはヤンキーズのオーナーのスタインブレナー氏だ。
“同オーナーのやり玉にあがっているのは、3選手連記の投票にいずれも松井の名前を入れなかった記者2人。「見当違いの記者2人は新人の資格をでっち上げ、賞を獲得すべき候補者を不適格者とした」。記者のうちの一人が「松井は賞の精神から言ってルーキーではない」と語っていることにもかみつき「賞の精神だと? 新人王はジャッキー・ロビンソン賞とも言うんじゃないのか」。ロビンソン氏は黒人リーグでプレー後、ドジャースで活躍し、47年に最初の新人王に輝いた。同オーナーは、松井もロビンソンと同様、大リーグ入り前にプロリーグでプレーしていても新人と見なせ、と訴える。”
ということはつまり、日本のプロ野球はかつての黒人リーグと同じという意味?なんて余計なツッコミ入れる人は誰も居ない。

November 12, 2003 in Sports | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, November 11, 2003

【アマゾンの書籍全文検索サービスについて】

CNET Japan - アマゾンの実験に需要サイドからのイノベーションを考える

さっき放送した僕の番組、J-WAVE "JAM THE WORLD"のコーナーでも紹介したAMAZON.COMの全文検索サービス『サーチ・インサイド・ザ・ブック』について、CNETのBLOGコンテンツ『梅田望夫・英語で読むITトレンド』に面白い記事がポストされている。

出版元や著作権者など「サプライ・サイド」から見ると、本が売れなくなるんじゃないか?とか、いわゆる“デジタル万引き”を増長する結果になるのではないか?なんていうネガティブな見方があるものの、ユーザー・サイドから見れば、これは究極の検索サービスであると個人的には思っていたのだが、梅田氏は正にユーザー側(需要サイド)から見たITトレンドの実相について考察している。

大変面白い内容なので、関心のある人は是非御一読を。

ところで、僕としては一日も早く日本のアマゾンでもこのサービスを導入してもらいたいのだが・・。売上が低迷している出版/書店業界からは相当な反発が出そう。なんせ音楽の領域でも小売店組合などの既得権益団体の圧力で未だにまともなダウンロード・サービスが展開できない日本だからね。出版業界はどうなんだろう?

November 11, 2003 in Books, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Monday, November 10, 2003

【「戦争のヒロイン」軍を批判】

asahi.com : 「戦争のヒロイン」リンチさん、軍の操作を批判

アメリカ人以外は誰もが胡散臭いと思っていたジェシカ・リンチさんの救出劇はやっぱりヤラセだったというお話。しかも本人が執筆した本と11月11日放送のABCのインタビューで真相を語ったという。帰国後もあっちこっちへ引っ張りダコで、自分の意志とは関係なく、戦場のヒロインに祭り上げられていたわけだから、一番辛かったのは本人だろう。それにしても、ずいぶん勇気のいる話だ。

あの救出劇は、実は米軍の広報担当を委託されていた広告代理店により、事前に周到な準備が進められていたというのはかなり早い段階で判っていたのだが、アメリカではそうした話は全くされず、イラク攻撃中も5月1日の作戦完了宣言以降も、米軍の成果を演出する重要な一コマとして何度も繰り返し放送されていた。

イラク占領に対する国内でも批判が高まるなかで真相を暴露したリンチさん。むしろこの告白で本当のアメリカン・ヒロインに成ったといえるのではないだろうか。
lynch1.bmp
帰国後パープルハート勲章を授与されるリンチさん:

November 10, 2003 in Politics, Television | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Sunday, November 09, 2003

"Mr.Koizumi, shame on you!"

■昨日リリースされた増田俊男氏のコメントはいつにも増して辛らつだ。

“小泉純一郎氏についての評判は「歴代総理の中で最低!」。ほとんどのVIPは口を揃えて、" He is a crazy guy!"(気違いだ!)である。理由を聞くと、「彼ほどのアメリカ一辺倒は見たことが無い!」(オーストラリアの銀行家)、「日本はなくなったの?」(日系ハワイ州議員)、「"Mr.Koizumi, shame on you!"(小泉さん、恥を知れ!)と言いたい!」(フランスの画家)。驚いたことに、私だけでなく彼らはみんな「小泉構造改革はブッシュの命令を実行するための施策」だということを知っていた。アメリカが小泉構造改革を支持する理由をどこかの新聞で詳しく解説していたそうだ。「ブッシュの下男」を日本国民がこんなに支持するとは!あきれかえっている。”

確かに選挙戦のスポットコマーシャルや街頭演説に見られる小泉氏の厚顔無恥な発言にはゲンナリするけれど、それでもキャーキャーいわれタレント並の人気(安部氏も同様)で今回の選挙も善戦するのだろうか?日本国民は辱められることで喜んでしまうマゾ体質に成ってしまったのか。まあ、これはある意味で治世者にとっては都合の良い愚民政治の一つの完成形かもしれない。

はたして投票率がどうなるのか、そして無党派層の浮動票がどれだけ動くのか、今日の選挙結果は興味がつきない。

November 9, 2003 in Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【ブッシュ政権の嘘を追及する書籍の出版ラッシュ】

AlterNet: Lies, Lies, and More Lies

2004年の大統領選挙を控えて、アメリカの出版トレンドが大きな変化を見せている。イラクでは占領軍をターゲットにして連日平均30回程度の攻撃が続いている。未だに発見されていない大量破壊兵器の問題に加えて、5月1日の作戦終了宣言以降の死傷者の増大と膨大な占領経費を巡って、ブッシュ政権に対する批判はあらゆる階層から吹き出ている。

そんな状況を背景に、そもそもイラクの脅威そのものがでっち上げられたものだという証言や証拠が内部の関係者からも次々にリークされはじめた。そして9.11以降、イラク攻撃の前後は“Patriot Act”一色に染まっていたメディアにも、現政権の政策に対する批判やバッシングを堂々と行うコンテンツが大量にリリースされている。

もちろん、来年の大統領選挙でブッシュに再選されてはたまらない、という選挙がらみの思惑もあるのだろうけれど、それにしても半年前は想像も出来なかったような状況だ。『アホでマヌケなアメリカ白人/マイケル・ムーア』のように既に日本語訳が出版されているものもあるが、こうした最新の書籍も早くリリースされたらと思う。

いずれにしても、このままではブッシュの再選はとても微妙な感じだ。日本の総選挙は明日。今のところ自民党が単独過半数を取るのは確実視されているけれど、ブッシュと一蓮托生を決め込んでいる小泉にこそ、こうした本を読んでもらいたいものだ。


November 9, 2003 in Books | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Saturday, November 08, 2003

I link, therefore I am

Guardian Unlimited | Online | I link, therefore I am

City of Bits appeared in 1994, as the net was reaching the mainstream, E-Topia in 1999 at the height of dotcom excess. Shot through with post-dotcom sobriety, Me++ describes the move from virtual reality - the old 90s idea of the net as a separate, alternative realm - to "augmented reality" (AR), in which ubiquitous computing and mobile wireless networks are used to reconnect us to the real world.

Mitchell muses on how AR will change our sense of our selves. Me++ is "a play on C++, the popular programming language. Among programmers, + means incremented or extended, so Me++ suggests the computationally extended self." He suggests we should no longer think of ourselves as "fixed, discrete individuals", but as nodes in a network. "I am part of the networks and the networks are part of me. I am visible to Google. I link, therefore I am."

MITの建築計画部の学部長であり、メディア・アート・アンド・サイエンスのヘッドでもあるWilliam Mitchell教授による、メディア文化論。ユビキタス・コンピューティングがもたらす情報コミュニケーション・テクノロジーと都市との関係における変容を、90年代にもてはやされたVirtual Reality的な文脈から切り離して、人と実社会を新しい形でつなぐ"Augumented Reality (AR)"=“拡張現実”としてとらえた考察。

MIT Pressから「Me++」というタイトルでリリースされるそうだが、これはポピュラーなコンピューター言語である「C++」になぞらえて、“ネットワークによって拡張された自己”という意味。「我々は既に固定した独立の存在ではなく、ネットワークのノードのようにネットワークの一部であり、かつまたネットワークは自分の一部であると考えるべきだ。」としている。

それにしてもこのフレーズ、“I link, therefore I am”は超~Coolだ。

November 8, 2003 in Books, Web Culture, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack