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Friday, December 19, 2003

【マイケル・ムーアのメッセージ “サダムはフランケンシュタイン”】

Michael Moore.com : We Finally Got Our Frankenstein... and He Was In a Spider Hole! -- by Michael Moore

アカデミー賞受賞作品『ボーリング・フォー・コロンバイン』や著作『アホでマヌケなアメリカ白人』で銃社会アメリカの抱える深刻な問題を痛烈に批判したマイケル・ムーア。

最新作『おい、ブッシュ、世界を返せ!』で9.11とその後の展開をテーマに、タテマエは民主主義と“自由・博愛・平等”を標榜しながら、実際は世界の紛争(地政学的不均衡)に積極的に加担してビジネスとしての戦争をひたすら続けるアメリカの病理をレポートしている。

その彼が12月14日のサダム・フセイン拘束を受けてメッセージをリリースした。 この中で、彼はサダム・フセインを“怪物フランケンシュタイン”に例え、そしてアメリカをこの怪物を産み出したフランケンシュタイン博士に見立てて、イラクで起きている一連の出来事が実はアメリカによる自作自演のものだということを判りやすく指摘している。

Saddam was our good friend and ally. We supported his regime. It wasn’t the first time we had helped a murderer. We liked playing Dr. Frankenstein. We created a lot of monsters -- the Shah of Iran, Somoza of Nicaragua, Pinochet of Chile -- and then we expressed ignorance or shock when they ran amok and massacred people.

We liked Saddam because he was willing to fight the Ayatollah. So we made sure that he got billions of dollars to purchase weapons. Weapons of mass destruction. That's right, he had them. We should know -- we gave them to him!

We allowed and encouraged American corporations to do business with Saddam in the 1980s. That's how he got chemical and biological agents so he could use them in chemical and biological weapons.

Here's the list of some of the stuff we sent him (according to a 1994 U.S. Senate report): * Bacillus Anthracis, cause of anthrax. * Clostridium Botulinum, a source of botulinum toxin. * Histoplasma Capsulatam, cause of a disease attacking lungs, brain, spinal cord, and heart. * Brucella Melitensis, a bacteria that can damage major organs. * Clostridium Perfringens, a highly toxic bacteria causing systemic illness. * Clostridium tetani, a highly toxigenic substance.

And here are some of the American corporations who helped to prop Saddam up by doing business with him: AT&T, Bechtel, Caterpillar, Dow Chemical, Dupont, Kodak, Hewlett-Packard, and IBM (for a full list of companies and descriptions of how they helped Saddam, click here)

この中で、ムーアは1980年代のレーガン政権時代に、イスラム原理革命でもある(つまり反米的な)イラン革命の指導者であるアヤトラ・ホメイニ師に対する強力な抵抗措置としてフセインと手を結び、彼が自国民や周辺国に対して拷問や虐殺などの犯罪行為をやっていることを知りながら、彼に対する資金や武器弾薬提供の提供を行ってきた事実を振り返っている。

その象徴として、当時特使としてバクダッドを訪問しフセインと握手していたのが今のペンタゴンのトップであるラムズフェルドであることを上げて、アメリカこそがフセインという怪物を作り上げたのだということを証明する。

最近作の『おい、ブッシュ・・』では、未だに居所すらわからないオサマ・ビン・ラディンと他でもないブッシュ・ファミリーが実は資本提携を含めた明確なビジネス・パートナーである事実を列挙して、9.11もやはりアメリカの自作自演(あるいは自業自得)の出来事であったことを描いているが、コロンビアのノリエガ将軍もパパ・ブッシュがレーガン政権時のCIA長官だった頃に支援したビジネス・パートナーだったし、イランのシャーもニカラグアのソモザも、チリのピノチョトも・・・第三世界の強権的な独裁者達はほとんどアメリカがその時代時代の自国ニーズにあわせて作り上げてきた(=フランケンシュタイン)、というレトリックを提示している。

そういう自らが作り出した怪物たちが結局は手におえなくなって、自分の手で滅ぼさなければならなくなった(時には軍隊を使って)というのも実に象徴的な話。

歴史は繰り返すというけれど、近代アメリカの独善的な一国主義こそがテロの連鎖を産み出していること、そしてそれが不幸にして今正に繰り返されていることを、さらに日本と日本人は自衛隊を派遣することでその連鎖に荷担することになるんだ、という歴史的認識を小泉さんは持っているだろうか?

今度床屋でパーマをかける時にでもこのムーアの最新作をお読みいただきたい。ひょっとしたら、いつかブッシュに文句いう時にネタ帳として役立つかも・・・。

December 19, 2003 in Current Affairs, IRAN, Politics | Permalink

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