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Thursday, December 25, 2003

【アメリカの肉は安全か?】

■食肉大国の狂牛病 一昨日、アメリカ初のBSE=狂牛病発生の第一報を聞いて、2年前に読んだある本を思い出した。

地層のようになっている書籍の山の中からようやく発掘したその本は、『早く肉をやめないか?』(三五館)というとてもダイレクトなタイトル。サブタイトルは“狂牛病と台所革命”で船瀬俊介という人が書いている。そう、あのヒット作「買ってはいけない」(共著)の代表著作者だ。

この本は2001年秋に日本で狂牛病が発覚するまさに直前に出版されたもので、その後の展開をみると実に予言的な内容に成っている。

さて、僕が思い出したのは、「そういえばあの本にアメリカの狂牛病事情のことが載ってた」ことなんだけど、問題の記述は111ページから始まる第4章「アメリカの肉は安全か?」に含まれている。参考まで一部を以下に引用しよう。

アルツハイマーと誤診された狂牛病患者

■アメリカも数千頭が狂牛病汚染

  2001年1月25日、アメリカの獣医団体は「狂牛病は既にアメリカに広まっている可能性がある」と衝撃的な警告を発した。アメリカの獣医たちは「緊急の対策が必要」と警鐘を乱打している。   ところがアメリカ政府は「米大陸では、狂牛病が広まる危険性はない」と疑惑を打ち消すのに躍起。この1月30日の“安全宣言”も、しかしFDA(アメリカ食品医薬品局)が行った発表の詳細を知ると、背筋がウスラ寒くなってくる。

  「・・・・狂牛病感染の原因となる骨紛配合飼料を食べさせられた恐れのある牛が数千頭、国内にいることを確認した」というものだからだ(ロイター発)。ただし「それが原因で、人々が狂牛病に感染する危険性はない。」としている。

  これはアメリカ国内でも狂牛病に感染した恐れのある牛が数千頭いる--と政府機関が正式に認めたわけで、ショッキングだ。つづく「人間への感染の恐れナシ」は、何の根拠もなく、ただアメリカ国民の「不安を打ち消す」ためのコメントでしかない。その証拠に、テキサス州の家畜飼料に使用禁止の餌原料が配合されていた事実を同局は発表。またFDAは、テキサス州で狂牛病感染の恐れのある牛を隔離処置している。

  では、他の州はどうか?世界最大の畜産大国で、感染ゼロを立証できるはずもなく、アメリカ政府は狂牛病の拡大防止のため農業団体と協議を開始した。米マクドナルドの最高責任者(CEO)は「狂牛病パニックは、ヨーロッパだけの問題。それ以外の国々の売上には無関係」と強気の発言をしたが、それもむなしく響く。

■400万人超のアルツハイマー痴呆症

  アメリカに環境問題で活動的な市民団体がある。“アース・アイランド”という。この団体が発行している機関紙が「アース・アイランド・ジャーナル」だ。同誌は「すでに、アメリカにも狂牛病が蔓延している」と主張する。その根拠として「アメリカ国内にも288箇所ものレンダリング・プラント(廃牛をミンチにして肉骨紛を製造する工場)が存在、稼動している」と事実を指摘する。そして「これら死骸処理工場は、毎年1250万トンもの動物の死体を処理している」という。

  同団体が「すでに狂牛病が発生している」とする根拠の一つが、アルツハイマー病の多発だ。アルツハイマーはエイズに次ぐアメリカの悲劇といえる。アメリカ国内のアルツハイマー患者は、なんと400万人を超える。

  ところが、その症状はヤコブ病にきわめて酷似している。「震え」「記憶障害」「運動失調」・・・など。アルツハイマー患者も、やはり脳が崩壊していく症状を見せるが、狂牛病にソックリだ。脳の大きさや重量が半分まで縮んで痴呆症は重症化し、衰弱死していく。「アメリカ国内では、ヤコブ病が年配者を中心に多発しているのに、それがアルツハイマー病に症状が似ているので、アルツハイマーと誤診された例が相当数にのぼる」というアース・アイランドの主張は的を射ていると思う。

ということで、続きは実際に本を読んでもらったほうが良いと思うけど、この本に書かれているとおりに、アメリカでは今狂牛病の発生を受けて「アメリカの牛は安全です。」と一生懸命にアピールして国民の不安を打ち消そうと躍起だ。

そもそも、生産効率を最大限にする為に死んだ牛を餌にして牛に食べさせるという自然の摂理に全く反する“神をも怖れぬ”行為が狂牛病の原因とされているけれど、クリスマスの時期にこの問題が明らかになったこと自体、何かカルマめいている。

今まで狂牛病と無縁とされていただけに、突然各国から米国産牛肉を輸入禁止にされたことに対して逆切れしている感じもするが、アメリカでは消費者団体が非常に活動的なので、今後市民団体などが独自に実態を調査したり、政府に真相究明を求める動きが必ず出てくるのではないかと思うのだが、どうだろうか?

もしもこの本に書かれていることが本当だとしたら・・・、88年のイギリスにはじまって、その後ヨーロッパ、そして日本へも広がったパニックが再燃するかもしれない。実は僕、無類の肉好きだけに、このニュースの行方がとても気に成るのだ。

December 25, 2003 in Books, Ecology, Food and Drink, Politics | Permalink

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