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Wednesday, December 31, 2003

【アメリカ “へたり牛”の全面禁止って?】

アメリカ農務省がBSEの追加対策を発表-SANKEI WEB

アメリカ牛肉のBSE感染発覚を受けて農務省があわてて対策を発表した。

米農務省のベネマン長官は30日、米国初の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認された問題で(1)「へたり牛」(ダウナーカウ)の食用全面禁止(2)抽出検査の結果が判明する前の販売禁止(3)牛の生産履歴などを迅速に把握するための家畜識別番号(ID)制度の導入-などの追加的な安全対策を発表した。
 また米国のBSE対策について客観的な評価を下してもらうため、専門家で構成する国際的な委員会を設置する方針も明らかにした。
この“へたり牛”って、つまり歩行困難な牛のこと。ということは、今まで他の国ではとっくに出荷禁止になっているこの見るからに不健康な牛を、アメリカでは今まで堂々と食用にしていたということだ。アメリカから大量に牛肉を輸入している我々もこの“ダウナーカウ”を知らずに食べてきたことになる。実にダウナーな話だ。

約1億頭もの牛が飼われている畜産大国アメリカで、食用にされている牛は約3500万頭。そのうち検査されているのは約2万頭。たったの0.05%!まるで視聴率調査みたいな話。歩行不能なほど不健康な牛でさえ、これまではフリーパスだったことを農務省はカミングアウトしたことになる。世界中であれほど狂牛病が問題になった97年以降、アメリカは肉骨紛を禁止する以外、ろくな対策をとっていなかったわけだ。

禁輸措置をとった日本などの国に対して、「禁輸は科学的根拠が無い。直ちに解除すべきだ。」なんて強引な要求を突きつけてきているアメリカは、この安全対策を発表したことで返って今までの処理方法がいかにずさんだったかを証明したようなものだ。安全性に科学的根拠がないのはどっちかは明白でしょ。

ちなみに、台湾は早々に向こう8年間は安全確保のため禁輸措置をとる方針であることを発表している。日本はどうするんだろう。「牛肉のトレーサビリティー法」では、輸入牛肉は対象になっていないが、これを修正するよう閉会中審査で野党が改正案を提出する動きもある。日本の生産農家には厳しい安全基準を求めているのだから、輸出国側にも同等の措置を求めるのは当たり前のこと。今度こそ、“NO!といえる日本”に徹してもらいたいと思う。さすがにアメリカも輸入禁止にしたからって爆弾落とすぞとはいえないでしょ。わからないけど・・・。

December 31, 2003 in Economy, Food and Drink, Politics | Permalink

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Tracked on May 12, 2005 6:28:57 PM

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