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Saturday, December 06, 2003

【武蔵 惜しくもK-1チャンピオンを逃す】

■武蔵 vs.ボヤンスキー: K-1の真骨頂。 日本人が初のファイナリストに!

すごいバウトだった。K-1の試合で7万人を飲み込んだ東京ドームがこれほどの熱狂に包まれたことがあっただろうか?日本人初のファイナリストとしてリングに登場した武蔵。ポヤンスキーという超新星を相手にしたその戦いは、おそらく格闘技の歴史に残るマイルストーンと成るだろう。

あと一歩で試合に敗れた武蔵がリングで号泣していたのは勿論悔しさからだろう。しかし一方の勝者であるボヤンスキーが喜びの涙に咽ぶ姿を見ると、そこには今や野球もサッカーも、そして同じ格闘技のプライドさえも霞んでしまう、ある種の生理的なカタルシスがあったのではないか。

このところ石井館長の脱税スキャンダルでゴタゴタしていたK-1は、それでもボブ・サップの登場でメディア・バリューは間違いなく上がっていた。しかし、そのリングにはかつてのアンディ・フグが居た頃の息を呑むような緊張感はなく、派手な演出とソツなく戦う選手たちによるバトルで、ともすると興行的な匂いが強いものなっていた気がする。

海外から次々に参戦する選手達による戦いはそれなりに面白いものがあった。その中には来年サップ戦が決まったマイク・タイソンも含まれるが、単純な「どっちが勝つんだろう?」という興味を持つことは出来た。しかし、それらの試合の多くは結果が出てもそれほど大きな感銘を受けるようなものには成っていない、いわば予定調和的な印象が強かった。それは長きに渡る日本人チャンピオンの不在と、真のスターの不在(ボブ・サップ的な意味でなく)が招いたマンネリを打開しようという努力の結果だったかもしれないが、個人的にはどこか違和感のあるものだった。

デビュー以来頂点に立つことを期待されながら、圧倒的なパワーとアグレッシブさに欠け、時には凡庸な試合を重ねてきた武蔵のような日本人選手にも責任があったといっていい。観ているほうもこれまで何度も期待を裏切られ、応援の気持半ば、また今日もいつものような結果に成るだろうぐらいの気持でしか持てなくなっていた。

しかし、今日のトーナメントにはこれまでとは違う、何か新しい次元を感じさせる胎動があった。決勝戦の試合中に中継のアナウンサーが何度も「がんばれ武蔵!がんばれニッポン!」と叫んでいたが、K-1の試合で今だかつて叫ばれたことがないこのフレーズが、今日の試合の全てを表していた。そしてこのことは日本産まれのK-1が、グローバルなスポーツ・イベントとして新しい高みに登ったことの紛れもない証明でもある。いやホント、お見逸れしました武蔵さん!スッゲー良い試合だったよ。

December 6, 2003 in Sports | Permalink

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