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Friday, January 09, 2004

【めちゃユルイ アメリカの牛肉検査体制】

日本農業新聞の記事によると(オンライン版には掲載されていないので以下に再録)、アメリカでは消費者団体やメディアなどでアメリカ政府のBSE検査体制について厳しい批判の声が高まっているようだ。

<シアトルタイムズ1月3日付けの記事からの引用として:日本農業新聞1月4日付>

米国では3500万頭の屠畜される牛に対して2万頭しか検査していない。小さな国のベルギーではその20倍を検査している。日本では年齢を問わず食卓に上るすべての牛をチェックしている。

今回感染牛が発見されたワシントン州では2002年に調査が実施された245箇所で、ただひとつのサンプルも採られていない。すべて書類チェックだけだった。

米国では97年に肉骨紛を飼料として与えること禁止する措置が採られたが、2002年に米国議会の調査機関が行った飼料関連施設約1万ヶ所の検査で違反が364件見つかった。

<米国産牛タン 問われる全頭検査:日本農業新聞1月9日付>

日本で消費される牛タンのうち米国産が2400万頭分に及んでいることが、8日農水省の調べで明らかになった。

日本は米国から年間25万トンの牛肉のほか、3600トンの牛タンを輸入している。これは、牛2400万頭分に当る。米国で屠畜される牛は3500万頭で、その3分の2に相当する牛タンを買い集めていることになる。そのため、日本政府が輸入再開の条件とする全頭検査は、米国で屠畜される牛ほとんどを対象にしないかぎり安全・安心は確保できないことになる。

米国での牛1頭あたりのBSE一次検査の費用は、検査キット代だけで約3000円。2400万頭分の牛タンを確保する為には700億円以上の検査費が必要になる計算。

牛丼の吉野家は、牛の脇腹のばら肉を年間約3万トン輸入している。このばら肉は牛1頭あたり12~18キロしかとれない。吉野家が必要とする牛肉を確保するには、170~250万頭を検査する必要がある。これだけでも、日本の牛の年間屠畜数約124万頭の2倍にあたる。

一方で、BSE感染牛がカナダ産であることが確認されたり、7日にワシントンに到着した中川正一経済産業相とベネマン農務長官とが会談しBSE問題で協議したことなどを受けて、アメリカ国内では早くも輸出再開に対する期待が高まってシカゴ・マーカンタイル先物市場(CME)に上場されている生牛先物が連日続伸している。はっきりいってこれはヌカヨロコビ。アメリカ産の牛肉が安全であるという科学的根拠は今のところ全くないんだから、日本政府はここで安易に妥協せず、同じように禁輸措置をとっている他の国々と連携してアメリカに対して強い姿勢で臨んで欲しい。でないと好物の牛タンが食えなくなる・・・(涙)。

January 9, 2004 in Ecology, Economy, Food and Drink, Politics | Permalink

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