【ジャネット事件のディープ・インパクト】
Sunday, February 15, 2004
■まさかここまで影響が広がるとは誰も思っていなかったのでは・・・。
おととい、CNNでアメリカ連邦通信委員会(FCC)の公聴会の模様を放送していたので見ていたら、何だかものすごい剣幕のやり取りになっていて驚いた。何でも今回の騒動がきっかけでCBSは数十億円の罰金を払うことになるかも知れないという。
米上下両院でジャネットの件に関して本日公聴会が開かれ、FCC(連邦通信委員会。アメリカの政府機関の一部)では、およそ9000万人がハーフタイムショウでジャネット・ジャクソンの胸の露出をテレビで見て、さらに20万人がこの件に関してクレームをFCCに対して起こした事を重大に受け止め、FCC会長は「スーパーボールのハーフタイムショウは最高クラスのエンターテーメントであるはずなのに、(今回の件は)NFLの品格を損なわせ、ゴールデンタイムで放送された番組史上、もっとも最悪で下品な例」と評した。FCCはわいせつや下品な番組放送への罰則強化の方針を約束し、これを受けて放映したCBSに罰金の支払命令が出される可能性が強くなったが、さらに厳しい罰金を従来の10倍の27万5000ドル(約3000万円)とする法案の審議にも入っている。(関連;米放送業界「わいせつ語」取り締まりに厳しい罰金CBSは全国ネットなので、各局トータルで支払うと億から数十億円単位の罰金に)
大体“品格”とか“わいせつ”という定義しようのないバリューをどうやって決めるんだろう。そこまでする必要があるのか、他にやること幾らでもあるだろうと思うんだけど、どうもアメリカ政府はこの機に乗じてメディア規制を強化しようとしているような・・・。大統領選挙も控えていることだしね。
参考リンク: 「下品な放送に歯止めを――米政府、取り締まり強化に動く」(HOTWIRED)
それ以外にも、「ボディーピアスが流行の兆し」とか「ブリトニーのPVが深夜枠指定に」なったりとか、ジャネットの胸の社会的インパクトは正にディープだ。詳しくは、僕も愛読している「ABC(アメリカン・バカ・コメディー)振興会」の記事が充実しているので是非チェックしてみてください。
■参考リンク: 【ジャネット・ジャクソン スーパーボールでスーパー・ブーイング】
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