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Friday, March 19, 2004

【バグダッドの爆弾テロと日本の報道】

■3月17日に起きたバグダッドの中心部で起きた爆弾テロ事件。日本のマスメディアの反応には首を傾げざるを得ない。

日本時間の18日午前2時に第一報が入ったとき、僕はちょうどいつものようにケーブルでCNNを観ていた。今までになく大きな爆発が一般市街地で起きたということで、CNNは発生直後に通常番組から現地の生中継に切り替えてまだ炎が燃え上がる現場から特派員が生々しい状況を伝えていた。これはABCやNBCも、そしてアルジャジーラも同様の対応。アルジャジーラの映像はカメラ数が多いためか豊富で、CNN他各局もこれを利用していた。

今回は、このところ増えている占領軍ではなくていわゆる“ソフト・ターゲット”といわれる一般市民を対象にしたと思われることなどから、ホワイトハウスも1時間後にはスポークスマンが記者会見を行い、状況をブリーフィング。記者の方から出される質問も「占領政策は失敗しているのではないか?」とか、「ソフト・ターゲットを対象にしたテロが増えているが対策は?」とか、「6月に政権移譲できるのか?」など、かなり厳しいものがあったけれど、まだ事態を完全に把握していないためか、イラク攻撃一周年を目前にして慌てふためくアメリカ政府の様子が手に取るように伝わってきた。

ところが・・・、日本のテレビ局はというと全く無反応。NHKはいつものように毒にも薬にも成らないような自然の風景を垂れ流し、他の民放はテレビショッピングかバラエティ番組をそのまま放送しつづけていた。呑気なもんだ。

各局でやっとこのニュースが取り上げられたのは早朝のニュース枠で、それもCNNの抜粋を伝える程度。まるでいつものイラク関連ニュースと変わらない扱いだ。欧米メディアがこのニュースを伝えるテンションの高さと日本のメディアの温度差はあまりにも激しくて、なんだか狐につままれたような感じだった。

ひょっとして日本のメディアはこのニュースに緊急性があるとは思わなかったのだろうか?それとも自衛隊派遣にとってネガティブに成りかねないこうしたニュースは伝えにくい事情でもあるのか・・・。

これから6月に向けてイラクではテロが激化するのは必至と見られている。そしてそこには占領軍の一翼を担う自衛隊が居る。まして今回は復興支援事業の為に欧米や近隣の地域から派遣されたビジネスマンやメディア関係者がターゲットだったらしい。他人事ではないはずなのにね。でもまあ、日本のメディアの意識なんて結局この程度のもんかもしれない。

March 19, 2004 in Media, Politics | Permalink

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