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Tuesday, April 27, 2004

【話題の新刊本“PLAN of ATTACK”をプレビュー】

■イラク戦争開戦に至る裏側を描いた話題の新刊本『攻撃計画(PLAN of ATTACK)』のアウトラインがワシントンポストのウェブサイトに掲載されていた。

planofattack著者のボブ・ウッドワード氏はこのところ連日テレビのインタビューに登場している。彼はウォーターゲート事件のリポートでリチャード・ニクソン大統領を辞任に追い込んだジャーナリストとして知られているが、彼の前著『ブッシュの戦争(BUSH at WAR)』に増して、今度の作品はタイミング的にも、内容的にもセンセーショナルなもののようだ。

早く読みたい、あるいは今すぐに内容を知りたいという読者の気持を察してか、ワシントンポストでは独占でこの本のアウトラインを掲載している。

もちろん全文英語だけれど、彼の文章はとても読みやすいし、関係者に対する徹底的なインタビュー(ブッシュ大統領に関しては3時間半程度)を行って描かれているだけあって、「まるでその場に居るような」臨場感があって読み物としても面白い。

興味深いのは、意外なことにこの本をブッシュ陣営が「推薦図書」としていること。こうした暴露本は、これまで前オニール財務長官やクラーク前大統領補佐官などの“身内”が出版してきたが、その都度ホワイトハウスは著書の内容だけでなく、著者の個人的な資質を攻撃して反論してきたが、あまり良い結果を生んでいないということから、今回はむしろ推薦することで、ブッシュ大統領の実像をアピールするという戦略を取っているようだ。

An administration official said Bush aides had learned from their failure to squelch critical books by ignoring or attacking them. So, the aides decided that not only would they not attack Woodward's book, they would promote it. They concluded that the book -- with index entries that included "Bush, George W.: absence of doubt in . . . optimism of . . . patience of . . . reluctance to go to war of . . . as strong leader" -- largely portrayed him the way they liked to portray him.
もちろん、本の内容はブッシュにとって好意的なものばかりでなく、むしろ「ブッシュ政権は戦争の大儀をでっち上げてイラク復興事業の利権と中東支配の為にイラク侵攻を決定した。」という反ブッシュ陣営の主張を裏付ける部分も多いのだが、その為ケリー民主党候補をはじめとして、反ブッシュ陣営もこの本を推薦して自分達の主張の傍証としている。

大統領選挙に向けて双方が自分達のアピールに引用するこの本。とても奇妙な感じがするけれど、“真実は一つだけではない“と考えると、それだけウッドワードの筆力がこの戦争の複雑な実相を多面的且つ客観的に捉えていて素晴らしいということだろう。

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Monday, April 26, 2004

【反ブッシュでロッカー集結! "Rock Against Bush Vol. 1"】

■メジャーからアンダーグランドまで、様々なロッカーたちが反ブッシュで集結したコンピレーション・アルバム、"Rock Against Bush Vol. 1"が4月20日リリースされた。

rockagainstbushこのアルバムに参加するのは、オフスプリング、ミニストリー、NOFXをはじめとする総勢26アーティスト、合計26曲(内、未発表のトラックは17曲)。

アルバムの制作やプロモーションは、先鋭的な反ブッシュ活動で知られる民主運動団体“Moveon.org”と、グリーンデイ、オフスプリング、レス・ザン・ジェーク、バッド・レリジョンなど200アーティストが中心になって立ち上げ、音楽やカートゥーンを通じて若者の政治意識を高めて投票行動に結びつけようというユニークな教育組織“Punkvoter.com”などがバックアップしている。(ここのサイトはかなり良く出来ているのでお薦め)

The "Rock Against Bush Vol. 1" features 26 of the most influential rock bands in America right now uniting mainstream and underground rock to speak out against the Bush Administration. It includes bands like Offspring, Ministry, NOFX, Social Distortion, Pennywise, Descendents, The Ataris, and many more.

This CD aims to inspire and enrage the young Punkvoter.com audience and comes packaged with a bonus DVD that includes tons of factual information and several music videos. It also includes short versions of the documentaries "Uncovered: The Whole Truth about the Iraq War" and "Unprecedented," and even the five winning commercials from MoveOn Voter Fund's Bush in 30 Seconds campaign.

This compilation is supported by Punkvoter.com, a voter education organization made up of over 200 of the largest punk bands in the country including Green Day, Offspring, Less Than Jake, Bad Religion, and Pennywise. For more information go to: http://www.punkvoter.com

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Sunday, April 25, 2004

【米兵の棺の写真と情報公開】

■イラクで死亡した米兵の遺体を納めた棺の本国帰還を撮影した写真がアメリカのメディアで報じられている。

military_coffins3きっかけとなったのは、情報公開法だ。言論の自由を主張する、『The Memory Hole』というウェブサイトを運営するラス・キック氏が遺体帰還の窓口になっているデラウェア州ドーバー空軍基地に対し、情報公開法に基づいて写真を請求し、同基地が先週になって軍が撮影した361枚の写真の公開に応じ、これが上記のサイトで公開された。(公開された写真のうち、73枚はスペースシャトル「コロンビア号」の飛行士のもの。残り288枚がイラクの戦闘犠牲者のもの)

米国防総省は22日に、これ以上の写真を公表しないよう指示を出したが、23日付のワシントン・ポスト誌は同サイトから引用する形で星条旗に包まれた米兵の棺が並ぶ写真を1面に掲載した。ブッシュ政権はこれまで、「遺族の要望」ということで米兵の犠牲者に関するメディアの取材を禁じている。もちろん、こうした写真がアメリカ国内の反戦世論を刺激することを恐れているからだ。

Since the end of the Vietnam War, presidents have worried that their military actions would lose support once the public glimpsed the remains of U.S. soldiers arriving at air bases in flag-draped caskets.

To this problem, the Bush administration has found a simple solution: It has ended the public dissemination of such images by banning news coverage and photography of dead soldiers' homecomings on all military bases.

これらの写真が公表されたことはアメリカのメディアでも波紋を呼んでおり、24日のCNNでは、「Controversial Photo been released」ということで報道されていた。イラクで亡くなった米兵の遺体が連日帰還する様子が公開されたところで、彼等が戻ってくるわけではないし、イラク戦争が正当化されるわけでもない。しかし、この写真が公開されたことでイラク戦争に対する米国民の意識が変わるのであれば大いに意味があるだろうと思う。

しかし、一方でアメリカのメディアでは湾岸戦争以来、アフガニスタン報復攻撃の際も、今回のイラク戦争でも、相手国の犠牲者の写真は一切報道されていない。これは日本のメディアも大差ない。テレビや新聞が伝えない現地の様子は、結局のところ、『Days Japan』や『VII(セブン)』など、フリーのフォト・ジャーナリスト達が「自己責任」において命がけで撮影してきた写真を通じて知るしかないのだ。


■参考リンク: 

"War in Iraq-VII Special Report"
*『VII(セブン)』のサイトでFlash化されたフォト・アーカイブを見ることが出来る。是非、画面左下の“War in Iraq-VII Special Report”をチェックしてもらいたい。

"Military Personnel Wounded in Iraq & Afghanistan: A Photo Gallery"
acosta-robert2*今回の情報公開を促した『The Memory Hole』に掲載されている負傷兵たちのフォト・ギャラリー。過酷な運命に遭いながらも、懸命に明るく振舞っているようにみえる彼等の姿は、戦争の犠牲者に敵味方の区別がないことを改めて思い知らせる。

"US Military Personnel Wounded in Iraq & Afghanistan: A Running Log"
*同じく『The Memory Hole』に掲載されている負傷兵の手記。彼等の多くが19、20歳そこそこの青年達。幸い死は免れたものの、目や手足や臓器を失い、帰還した彼等の言葉は戦場の現実を生々しく伝えている。読んでいてほんとに辛い。

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Saturday, April 24, 2004

【自己責任と義憤の矛先】

■4月23日付け朝日新聞の「三者三論」に“再考・イラク日本人拘束”というコラム記事が掲載された。

国連事務次長、カンボジア暫定行政機構、旧ユーゴ問題担当の事務総長特別代表などを歴任した日本紛争予防センター会長の明石康氏や、80年代からJVCでカンボジアでの難民支援をはじめアジア・アフリカでの救援活動に従事してきた日本国際ボランティアセンター代表の熊岡路矢氏などがそれぞれに立場から寄稿しているが、その中の一つ、オーストラリア国立大教授(日本思想史)のテッサ・モーリス=スズキ氏の論点が個人的にとても共感できるものだったので再録したい。

 戦争の最初の被害者は真実だといわれる。最近のイラク報道を読めば、2番目の被害者は論理だと実感する。

 軍務を下請けする米国民間企業の職員4人が3月31日、ファルージャで群集に殺された。暴徒化した住民は遺体を橋につるし、世界に衝撃を与えた。米政府は報復として軍事攻撃を行い、ファルージャでは700人を超す市民が死亡したとされる。多くは女性や子供で、米「民間人」の殺害とは無関係な人たちだ。

 報道が規制されているため、この惨状を伝えたのは、生命の危険を冒して現地に乗り込んだフリー・ジャーナリストたちである。英国人ジャーナリストのジョー・ワイルディングさんは武装勢力に一時誘拐されその後解放されたが、現地からの報道はウェブサイトで見ることができる。

 市民への攻撃に対抗し、イラクの武装勢力は、米国の協力者とみなして外国人の誘拐を繰り返した。その中には、報道やイラク支援を志す日本人もいた。日本の政治指導者やメディアからは、危険な地に足を踏み入れ誘拐された人たちを非難し、当人と家族に謝罪を求め、救出費用を支払うべきだとの声も出た。そのような主張をする人々に、私はいくつか質問をしたい。

 米「民間人」らの殺害はファルージャ攻撃の契機となったのだが、彼等は自らの意思により、そこを危険な国と知りながら入って行ったのではなかったか。そうだとしたら、彼等の身に降りかかった運命は、それゆえに、彼等自身の責任になるのか。

 またそれが「自己責任」であるなら、殺された「民間人」の家族はファルージャ攻撃を招いた責任をとって米国市民に謝罪し、後に展開された米軍の活動費用を負担すべきなのか。さらにファルージャの市民にも謝罪し、殺害された何百人もの市民等に補償金を支払うべきなのか・・・・・。

 これらは本質的であるゆえに荒っぽい質問で、ある人々には不愉快なものだろう。しかし日本政府などが強調する「自己責任」論の偽善性を浮き彫りにする為には、問われる必要がある。これらの質問にどう答えるべきかを考えれば、被害者を非難するという論理がいかに転倒しているか、分かるはずだ。

 21世紀初めの世界は、危険な場所である。日本の外務省も頻繁に渡航危険情報を出している。警告を単に無視して「渡航しても大丈夫」と思い込むのは愚かな行為かもしれない。渡航者は自らが危険を冒している事実を受け入れるべきだろう。他方、よりよい世界を構築する為には、あえて危険地域へ向かう人が必要なのだ。そうした勇敢さが正しい報道や効果的な援助を作り出す。そこから、真の異文化交流が生まれる。

 国家には国民に対し、特定の地域が危険だとする警告を発する責任がある。同時に国家は、危険地域へ向かった国民の生命を守る為にあらゆる合理的措置をとる責務を負う。その国民が「善人」か「悪人」か、「賢人」か「愚人」かとは無関係に、この責務は果たされなければならない。

 他方、どの国家にも、自国民が殺された復讐として罪もない市民に制裁攻撃をする権利はない。その行為は、19世紀「砲艦外交時代」の帝国主義のものであり、21世紀には全くふさわしくない。

 人質になった日本人に「道義的な義憤」をあらわにする人々は、罪のない人々を罰し続ける米国政府と、そうした戦略を支援する各国政府に、義憤の矛先を変えてしかるべきではなかろうか。

April 24, 2004 in Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Friday, April 23, 2004

【ヒットの予感 大豆ペプチド】

■機能食品の新しいトレンドになるか?セブンイレブンの次期戦略商品は『大豆ペプチド』配合商品 (不二製油株式会社

コンビニで買い物する時、ついつい買ってしまう健康志向の機能食品。ポリフェノール~アミノ酸~カテキンの次は大豆ペプチドということに成るかもしれない。

■関連リンク: 【大豆ペプチド飲料にはまる

「大豆ペプチド」は、特にスポーツ界の相当数のトップアスリートから、『肉体(筋肉)の疲労予防』『疲労回復のサポート』などの機能性が高く評価されております。例えば、昨シーズンに18年ぶりのセントラルリーグ優勝を果たした阪神タイガースの選手が「大豆ペプチド」を摂取していたことが広く取り上げられ、大きな話題となりました。

2004年2月に発表された最新の研究データにて、『脳機能の向上』『ストレス軽減』についても明らかになり、学術研究面でも「大豆ペプチド」の更なる可能性に注目が集まっております。

脳に関しては「覚醒」と「リラックス(アルファ2波が発生)」効果があることが判ったらしい。それって僕的にはサイコーかも!
大豆ペプチドは摂取時刻に関わらずα 2 パワーを有意に増加し、スッキリとしたリラックス効果をもたらしてくれる。また、摂取時間による効果の違いとして、夕方摂取の場合はリラックス感を増し疲労感を軽減、朝摂取の場合は高まる身体機能や覚醒水準をサポートしてくれる可能性があると考えられる。
ちなみにアミノ酸の市場規模は1300億円だそうな。それに比べて大豆ペプチドはまだ7億円程度。素材を供給しているのは、今のところこのプレスリリースを出した『不二製油』一社のみだって!この会社の株、ひょっとしたら化けるかもしれない。

■関連リンク: 大豆ペプチド健康フォーラム

April 23, 2004 in Economy, Food and Drink, Science | Permalink | Comments (2) | TrackBack

Thursday, April 22, 2004

【イラク石油収入の使途限定へ】

■石油収入の使途限定へ 安保理イラク新決議案(asahi.com

イラク復興事業の要とも言える原油の利権を誰がコントロールするのかは、復興事業というビッグプロジェクトに群がる全ての国(有志連合軍参加国)にとって最も気に成るところだろう。アメリカとイギリスはイラクの主権移譲に向けて、今までとは一転して国連を巻き込む方針を明らかにしているが、その根拠と成るのが安保理で協議される新決議案だ。

 米国務省のラーソン次官(経済担当)は21日、朝日新聞など日本の一部メディアと会見し、米英両国が6月末のイラクへの主権移譲に向けて国連安全保障理事会に提出を検討している新たな決議案の中に、石油収入の使途を復興などに限定する条項を盛り込み、復興を加速する方針を明らかにした。

 ラーソン次官は決議案をめぐり、国連の役割拡大などの政治面に加えて、復興を支援する経済面の方策を盛り込む方針を表明。「特に石油収入の使い道について表記する必要がある。(債務支払いなどの)差し押さえから免除する点が盛り込まれるだろう」と述べた。

 イラクでは現行の安保理決議1483に基づき、石油や天然ガス収入の95%を米英の暫定占領当局(CPA)の監督下にある「イラク開発基金」に、残る5%を湾岸戦争で被害にあったクウェートなどを対象にした賠償基金に割り当て、07年末までは債務支払いなどの義務を免除する措置をとっている。

 次官の発言は、主権移譲後もこれに類似する「特例」を維持する方針を示したものだ。

 次官によるとイラクの産油量は現在、日量230万~250万バレルに達し、イラク戦争前の200万バレルを上回っている。このレベルを維持できれば年間で130億ドルの収入に達する見通しだ。イラク復興への米国の支援予定額180億ドル、日本の同50億ドルと比べてもその割合は極めて大きく、復興の主要な財源となる。

 また、フセイン政権時代に抱えた多額の対外債務の減免については「イラク復興を支援するための援助がフセインにカネを貸した債権者のポケットに環流することがあってはならない」と述べ、「債権の大幅な削減(放棄)が必要」との考えを改めて強調した。

 削減幅について具体的な数値は示さなかった。日本はイラクに対し、日米欧など19カ国でつくるパリ・クラブ(主要債権国会議)の中で最大の41億ドル(約4400億円)の公的債権を持っている。

パリ・クラブの中でも突出した額の債権保有国である日本。約4400億円は元本で、延滞利息を含めると、その額はナント約7700億円にも成るという。アメリカは昨年末にジェームズ・ベイカー特使が来日して「復興事業に参加させてやるから、債権を放棄しろ。」と要求しているが、どの程度の割合を放棄するのかについては、「相当の額」というだけで詳細は明らかに成っていない。

多分、この前来日したチェイニー副大統領は、その辺も含めて小泉総理の言質を取りに来たのではないかと思うんだけど・・・。復興事業(というか“戦争事業”?)の元受スーパーゼネコンであるハリバートンのCEOだったチェイニーとしては、自分のところに入ってくるはずの利益を債権国にビタ一文渡したくないというのが本心だろう。(ところで、小泉氏はチェイニーとの会談で人質開放交渉の間、ファルージャ攻撃を一時休止してもらうよう要請し、事実、異例の48時間の停戦合意が成立した結果、見事人質解放につながったことを自慢しているけれど、アメリカにしてみれば「そんなもんお安い御用だ合点承知乃助。ヨーロコンデ~ッ!」って感じでしょう。)

日本がイラクに貸した金は戻ってこないだけではなく、既にブッシュに対し追い銭として総額50億ドル(約5500億円)をコミットしているし、しかもその内、15億ドルは無償供与だ。全額放棄するかもしれない債権と併せると1兆3200億円!!何故か湾岸戦争の時にアメリカに拠出した金額とほぼ同額・・・。もちろん、これが全て税金から賄われることは言うまでもない。

April 22, 2004 in Economy, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【ブッシュとチェイニー 9.11委員会と面談へ】

■9.11委員会の調査がいよいよトップへ及ぶことに成った。(ロイター

同時多発テロ犠牲者の遺族達の働きかけで実現したこの9.11同時多発テロ調査委員会。『何故アメリカは9.11を防げなかったのか?』をテーマに、これまでレーガン、パパブッシュ、クリントン、そして現ブッシュ政権など歴代の主要閣僚や、FBI、CIAなど諜報機関のトップに対して精力的な公聴会を実施してきたが、その作業も終盤に差し掛かり、遂にブッシュ大統領、チェイニー副大統領が同委員会メンバーと面談することになった。

[ワシントン 21日 ロイター] 米当局者によると、ブッシュ大統領とチェイニー副大統領が29日、同時テロ調査委員会に非公開のかたちで出席し、質疑に答える。大統領らは、同調査委員会の委員らとホワイトハウス内で面会する。

 大統領と副大統領の出席は既に計画されていたものの、具体的な日程については発表されていなかった。

 また、ブッシュ大統領は、同委員会の委員長・副委員長とだけ1時間に限り面談する方法を希望していたが、同委員会からの圧力を受け、9人の委員全員と面会し、必要な時間にわたり質問に答えることに同意したという。

 同委員会は、同時テロが防止できたかを検証するため、多方面の政府高官の公開証言を行っている。

ただし、この面談は非公開なだけでなく、非宣誓。つまり嘘をついても偽証罪には当らないという特例扱いだ。対象と成っているのが現職の大統領と副大統領だから、ということなんだろうけれど、これまで登場した証人が全て宣誓証言だったことを考えると、果たしてどこまで真相が明らかになるか疑わしい。

ブッシュとチェイニーが個別面談ではなく、“同席”することについてはアメリカのメディアでも議論の的になっている。まあ、失言癖のあるブッシュをチェイニーがサポートする(またはサボタージュする?)ということか。勿論やらないよりやった方が良いに決まっているし、こうした徹底的な調査が、現政権中枢に対して与野党共同で行われるというのは画期的。日本ではとてもありえない。民主主義先進国アメリカの面目躍如というところだろうか?

しかし一方で、この調査委員会の結果が、かつてのウォーレン委員会(ケネディー暗殺の調査にあたり、数々の反証があるにも関わらず、オズワルドによる単独犯という結論を導いた)のように、「オサマ・ビン・ラーディンを主犯に仕立て上げる」ためのものになる可能性もある。

■関連リンク: 【9.11はアメリカの自作自演か?

April 22, 2004 in Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【スペインから始まるイラク駐留各国軍の崩壊】

■田中宇さんの国際ニュース解説の最新コラム『イラク駐留各国軍の危機』を読んだ。

それにしても、田中さんの情報収集力と解析力には頭が下がる。増田俊男さんのアプローチが国際時事/金融評論家としてマクロ的とするなら、田中さんの国際ニュースはミクロ/マクロ的なアプローチという感じだけど、とにかくイラク/中東を巡る情勢を理解する上で物凄く貴重なサイトだ。このお二人のコラムを合わせ読むと、新聞やテレビでは伝わらない(そして伝えない)実相が見えてくるような気がする。

 冷戦後のアメリカの知識界では「世界を強制的に民主化する」「不正義に対して甘い欧州やアジアなどとは組まず、単独で正義を実現する」といった単独覇権主義の考え方が蔓延していた。その一方で、実際の外交戦略としては国際協調主義が効率的であるため、外交戦略を練る知識界と、現実の外交に携わる人々との間で矛盾が強まっていた。

 こうした矛盾の果てに、ブッシュ政権の中枢に入り込んだのがネオコンだったわけだが、彼らは明らかにアメリカの軍事力と国際信用力を膨大に浪費しており、そのことから考えて、ネオコンは単独覇権主義者の皮をかぶった国際協調主義者かもしれない、と感じられる。

 毎日イラクで殺されている人々は、アメリカの矛盾の犠牲者といえるが、問題なのはアメリカがいくら単独で自滅したくて常軌を逸した行動をしても、世界の他の国々の多くは、まだアメリカに対し、世界を安定させる役割を期待し続けていることだ。たとえば日本や韓国などは、自国の為替の安定のために米国債を買い続け、アメリカが無限に軍事費を拡大できる状態を作っている。これでは、アメリカは自滅したくてもできない。

 ブレアのように、ブッシュから断られても参戦したがる人もいる。ブレアはアメリカに対し、国際協調主義の方が良いと説得して改心してもらおうとしているようだが、これはむしろ常軌を逸したアメリカを、より長く延命させることにつながりかねない。世界が最終的にアメリカを見放すまで、ネオコンのアメリカは、イラク人やその他の人々を殺し続けるだろう。


April 22, 2004 in Politics, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【イラクの主権はアメリカ国防省から国務省へ移管される?】

■増田俊男さんの『時事直言』(2004年4月19日号)から。

アメリカは国連(ブラヒミ)を表に立てて暫定政権構築に向かう。――ここまでは国連決議1511号可決時の環境と同じで、アメリカは国連を隠れ蓑にして、またもや国際コンセンサスを得ようとする。一方「アメリカは3200人の外交官をバクダットに送り込み、世界最大規模のアメリカ大使館を7月1日から発足させる」。

新国連決議(イラク暫定政権プロセス)の実行は利権グループ間の調整で難航する。そこでアメリカは国連(ブラヒミ)に過酷な条件を出すと同時に米軍と過激派の戦闘を激化させることにより、ますます国連機能不能に追い込む。「空白となったイラク主権の移譲は事務機能が整った新米大使館以外にはない」状況に誘導する。「米、国連主導に転換!」の見出しの真の意味するところは、「イラク主権が国防総省(CPA)から国務省(駐イラクアメリカ大使館)に移譲する」である。

いつものように増田さんの分析は冷徹だ。“アメリカのイラク民主化政策の失敗こそアメリカの国益である。”という結論が印象的な『時事直言』の前号(2004年4月12日号)とあわせて読むと、アメリカの中東不安定化戦略が順調に進行中であることが理解できる。特に次のパラグラフは増田氏が以前から発言していたことだが、今日サウジアラビアの首都リアドでテロが起きたことで、いよいよ現実味を帯びてきた。
パレスチナの現状では和平ロードマップは完全に崩壊し(失敗し)、第五次中東戦争勃発一歩手前になっています。アメリカが捕獲していながら故意にリリースした北朝鮮製15機のスカッドミサイルは、今やイエーメン奥地のアルカイダ軍事訓練所にあり、イスラエル攻撃の準備万端ですから、気の毒ですが(イラクの内戦がサウジに飛び火するタイミングを見て)「イスラエルの大悲劇」(アラモの義勇軍、真珠湾攻撃の2200名の米兵同様)が起き、続いて第五次中東戦争勃発となるでしょう。イスラエルの悲願=領土拡大、米国の悲願=全中東支配にとって、中東和平ロードマップの失敗は果たして本当に失敗だったのでしょうか。
増田さんは以前9.11(のような事件が起きること)を時期も含めてかなり正確に予測していたので、僕は彼の発言が気になって仕方がない。

不幸にしてこの予測が当った場合、問題はその時期なんだけど・・・。僕はもしかしたら11月の大統領選挙の前に成るのではないかと思っている。何故かというと、もしイスラエルが攻撃されて甚大な被害が出れば、9.11の時と同様にイスラエルに対して世界の同情が集まるばかりでなく、アメリカが推進してきた『テロとの戦争』に確固たる大義を与えることになるからだ。

そして、目論見どおり予定調和的に中東戦争が起きれば、中東に派遣される多国籍軍のイニシアティブは当然アメリカが取ることになるだろうから、その最高司令官であるブッシュが再選されることになる。何せ自らを“War President”といってはばからないブッシュにとっては一挙両得といえるこのシナリオ。しかし地球にとっては最悪のシナリオであることは間違いない。

April 22, 2004 in Politics, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, April 21, 2004

【庶民のための都市型テロ対策】

■歴戦のプロフェッショナルが公開する『庶民のための都市型テロ対策』ということで・・・・。

“米国政府公認プロボディガード”という肩書きを持つ久保正樹氏による、一般庶民のためのテロ対策講座。

日本人で唯一、米国政府公認のプロボディーガードのライセンスを保有する久保正樹氏が登場。日本でもテロが噂されるほど治安が不安定になった。安全はタダではなくなったのだ。都市型テロリズム対策の専門家でもある久保氏が強調するのは“危機への認識”である。
最近、気が付くと電車に乗っている間周囲をキョロキョロしている自分に気が付く。で、同じようにキョロキョロしている人も居たりして・・・。そんなビミョウ~な空気が漂う車内は、多分僕と同じように“何となくテロ警戒アンテナを立てている人”が増殖中だ。車内放送じゃ『不審物を見かけたら・・・』なんて煽ってるし、まあ、無理もない気がする。

この“テロ対策講座”シンプルな内容だけど、改めて読むと確かに参考になるような気がする。これもやっぱり今流行りの『自己責任』ってやつでしょうか?

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Tuesday, April 20, 2004

【ローン・ガンメン#1のネタ元?】

■テロ前に航空機突入を想定し演習・米紙(NIKKEI.NET

以前、ローン・ガンメンのエピソード#1で9.11と酷似したシナリオが描かれていたことを取り上げたんだけど、ひょっとしたらこの演習がネタ元なのかもしれない・・・。でも、だとしたらプロデューサーのクリス・カーターはどうやってこの情報を得ていたのか?謎は深まるばかりだ。いずれにしても、そういう想定があったこと自体、9.11の真相を考える上で極めて興味深いということはいえる。

【ワシントン19日共同】19日付の米紙USAトゥデーは複数の米国防当局者の話として、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が2001年9月の米中枢同時テロの2年前に、乗っ取られた旅客機によって世界貿易センタービルなどが「ミサイル攻撃」されることを想定したハイジャック対策演習を実施していたと報じた。

 報道に対しNORADは、ハイジャック機の発見・識別、戦闘機の緊急発進、迎撃などさまざまな演習を同時テロ前に行ったことを認めているが、想定していたハイジャック機の攻撃対象や演習の結果については明らかにしていない。

 同紙によると、ハイジャック機が世界貿易センタービルを標的としたとの想定の演習のほか、化学兵器を搭載し米本土に向かっている大西洋上の航空機を撃墜する訓練が行われた。NORADはハイジャック機が国防総省ビルに突っ込む事態を想定した訓練も統合参謀本部に打診したが、統参本部側が「あまりに非現実的すぎる」と認めなかった。

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Monday, April 19, 2004

【久しぶりに細野さんに会った】

■先週のJAMの放送の夜、1年ぶりぐらいに細野晴臣さんに会った。

六本木ヒルズのJ-WAVEのスタジオ・ブースは隣のスタジオがガラス越しに見えるようになっている。JAMの放送中にふと見ると、見覚えのある人が・・・「あれ?もしかして大瀧詠一さん?あッ、それに鈴木茂!(『バンドワゴン』、命!)ということは・・・。」と思って目を凝らすと、その横に居るのはやっぱり細野さんだった。ワオッ、生はっぴいえんどだぁ~!ちょっとビックリ。

僕にとって細野さんは音楽的には師匠にあたる。82年にパークリー音楽院から戻ってきたばかりの僕を設立間もない“YENレーベル”に誘ってくれて、最初のデビュー・アルバム「インテリア」のプロデュースをしてもらい。その流れでYMOが散開した後には、色々と苦労が多かった「FRIENDS OF EARTH (F.O.E.)」を一緒に立ち上げ。その後も、僕がプロデュースで参加した「3D MUSEUM」や、「MELON BRAIN」、「GOKU」というパイオニアのレーザーアクティブのタイトルに音源を提供してもらったり・・・。

音楽だけではなくて、古神道やホツマやUFOやネイティブ・アメリカンの話やフリーメイソンや、あんなことからこんなことまで、色んな本を貸してくれたりして、気が付いてみると僕の思考回路は結構細野さんのインプットに影響されている。

そんなわけで、JAMで曲をかけてる最中にタバコを吸いに喫煙室に行こうとしたら、ちょうど細野さんも一服するところだったらしく、お互いに近況報告。sketch showの高周波ノイズでドーパミンが出まくった話をしたら笑ってた。ツアーは一段落したのか聞くと、「もうやり過ぎで疲れちゃった・・・。でも今度バルセロナでsonar04っていうエレクトロニック・ミュージックのイベントに出るの。教授も一緒に。sonarって、エレクトロニック系のアーティストが集まるすごい良い雰囲気のイベントだよ。」とのこと。ということは、いよいよHuman Audio Spongeが始動するのか?細野さん疲れてるどころか、何だかすごく楽しそうだった。H.A.S.は僕もスゴク楽しみ。

ちなみに、細野さんたちは『はっぴいえんどBOX』がリリースされるので、特番の収録に来ていたんだそうな。

April 19, 2004 in Media, Music | Permalink | Comments (4) | TrackBack

Sunday, April 18, 2004

【イスラエル軍、ハマス最高指導者ランティシ氏殺害】

■暗殺されたヤシン師を継いでハマスの実権を握ったランティシ氏の暗殺 (asahi.com

ヤシン師の死から一ヶ月も経っていない。訪米して14日にブッシュ大統領と会談したシャロンは、このランティシ氏の暗殺についてもブッシュの同意を取り付けていたに違いない。

 イスラエルのモファズ国防相は18日の閣議で「この殺害はハマスの活動を弱体化させる」と述べた。イスラエルは過激派掃討によって、停滞している和平プロセスが進むと主張している。だがランティシ氏殺害により、パレスチナの住民がいっそう過激派支持に傾くのは確実で、イスラエルとパレスチナが対話路線に戻るのはむしろ困難になった。
あえてパレスチナ側を刺激するこのイスラエルの行動は何を意味しているんだろう?イスラエルに対する周辺諸国の憎悪の念を増幅し、わざと対イスラエルのテロを誘発しているのではないだろうか?もしイスラエル側に大きな被害がもたらされることになれば・・・。その先にあるのは第5次中東戦争というシナリオ。そうなれば、最強国アメリカはイスラエルを全面的にバックアップして、シャロンは思いっきり戦争することができる。

■ガザに「追悼」と殺気満ちる ランティシ氏殺害から一夜 (asahi.com

暗殺の翌18日にガザで行われた葬儀には、10万人が参列したという。

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Thursday, April 15, 2004

【米大統領がイスラエル首相と会談】

■西岸入植地存続を容認 米大統領がイスラエル首相と会談 (asahi.com

ブッシュ大統領+シャロン首相=世界にとって最も危険なコンビだ。

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このタイミングで二人は何を話したのか?CNNで中継していた記者会見での発言からは、ほとんど何も判らなかった。ブッシュは肝心なことを聞かれると「それについては書簡を交換しているので、これから明らかになるだろう。」というばかり。しかし、大体は想像がつく。アメリカの“テロとの戦争”スキームをそのまま踏襲しているイスラエルを擁護し、さらに支援するものであることは疑いの余地がない。

 ブッシュ大統領は、西岸地区の入植地について「すでにイスラエルの多数の人口が集中する現実に照らして、完全に(パレスチナ側に)返還することは非現実的」と述べ、パレスチナ国家建国の際、こうした現実を反映した境界線を画定する必要があるとの考えを示した。歴代の米政権は、境界線についてイスラエルがガザ、西岸両地区を占領した67年の第3次中東戦争以前のラインを基準に、小規模な変更を想定してきた。大統領発言は、占領の実態を事実上追認する形で境界線を引くことを容認している。

 またイスラエルが「テロ防止」を理由に西岸に建設した分離壁についても、和平に逆行するとの姿勢を改め「治安を目的とする一時的なものにすべきだ」との表現で事実上、建設を黙認する考えに転じた。

 パレスチナ自治政府側にテロ対策の強化を求める一方、イスラエルに対しては「テロ組織に対する行動を含め、テロから自国を守る権利を持つ」と述べ、イスラム過激派ハマスなどに対する武力行使や暗殺を容認する姿勢を示した。

彼等が本当に目指しているのは、実は中東和平ではない。

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Tuesday, April 13, 2004

【ファルージャで何が起きていたのか?】

■人質を交渉カードとする最近の傾向はファルージャで起きたことと無縁ではないといわれている。

現在一応の停戦状態が続いているファルージャでは、3月31日にアメリカの民間人4名が殺され、遺体が損壊されるという事件がおき、この事件を契機に5日後には占領軍がファルージャを封鎖して武力勢力の掃討作戦「不断の決意」が始まった。

この作戦は基本的にファルージャ市民を市街地に閉じ込めた状態でほぼ無差別に殺傷したもので、まさに米軍の“報復”というべきもの。作戦開始以来、民間人600名が死亡し、その内の半数は婦女子であるという。さらに現在推計で1200名が負傷。ロイターが報じた映像によると、街のいたるところに女子供の死体が横たわり、数え切れないほどの死体の破片が拾われること無く散乱していたという。(BBC NEWS

A group of five international charities estimated that about 470 people had been killed, while hospital officials put the death toll at about 600.

Reuters television footage from Falluja showed corpses of children, women and old men lying in the street beside body parts no one has had time to collect.

The group said that at a conservative estimate, about 1,200 had been wounded, according to Reuters, which did not name the aid agencies involved.

また、この惨劇から逃れる為に、現在5000以上の家族が市街地から砂漠地帯へ逃れている。

なお、日本では全く報道されていないが、アルジャジーラのサイトにファルージャの犠牲者の写真が掲載されている。

あるファルージャの市民によると、「アメリカ軍がやってきた時点でファルージャ市内に居たゲリラは50名程度だった。しかし、今やその数は数千に登る。」と語っている。

"When the Americans arrived there were only about 50 guerrillas - by the end of the week there were a few thousand."
僕はファルージャの惨状を知るにつれ、ベトナム戦争の『ソンミ村虐殺事件』を思い起こしている。(1968年3月16日、アメリカ軍の一部隊がソンミ村に入り、一気に504人の無辜の村民を虐殺した。その大部分は、老人、女性、子どもだった。―「ソンミを振り返る」から)人質を取ることを正当化することは出来ないが、しかしそうでもしないと国際社会に対してファルージャで起きていることに対する関心を喚起できないという背景があったものと思われる。

民間人の人質が存在することが明らかになって、現在は停戦状態といわれているが、この人質がファルージャと占領軍との間で交渉カードに使われていることは間違いない。

仮に、再び交戦状態になったら、現在ファルージャ近郊に拘禁されているといわれる人質も巻添えになる可能性は否定できない。おそらく、停戦交渉が長引いているのは、人質を解放したら戦闘の再開を妨げるものが無くなるからだろう。ということは、アメリカ軍のファルージャからの撤退が合意されなければ人質解放の目処が立たない、ということになる。小泉~チェイニー会談は、そのあたりの進め方について協議したのだろうか?

一方で、昨日のCNNによるとアメリカ軍は停戦状態が崩れた時の予防措置として、2000名の兵士を周辺に増強しているという。不気味だ。

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Monday, April 12, 2004

【日本で放映されなかった映像】

■日本で放映されなかった恐怖演出“地獄絵図”ZAKZAK

放映されなかったことで、返って注目を浴びることになった映像。放映しないという判断をしたアルジャジーラや日本の報道機関の判断は正しいのだろうか?僕は三人が置かれている状況を今こそ直視する必要があると思う。Hatena::Diaryにリンク先(ドイツのシュピーゲル社)が掲載されている。

 人質の映像は8日午後(現地時間)、アルジャジーラのバグダッド支局にCD-Rで届けられたほか、パレスチナホテルに拠点を置く映像配信会社にも持ち込まれた。アルジャジーラや日本のメディアは問題のシーンをカットしたが、欧米のメディアなどが放送。AP通信は東京発で「日本のテレビ局は最も残酷な場面を流していない」と配信した。

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Sunday, April 11, 2004

【米大統領日報「ビンラディン、米国内の攻撃を決意」 全文】

■ライス大統領補佐官が当初その存在自体を否定し、ブッシュ大統領が「内容に具体性を欠いていた。」という理由で無視した大統領日報が遂に公開された。

CNNにその全文(和訳)が掲載されていたので引用する。9.11調査委員会では、このメモの警告にキチンと対応していれば、9.11同時多発テロは防げたのではないか、という点が注目されている。(CNN.co.jp - USA

米ホワイトハウスは10日夜、同時多発テロの約1カ月前に、ブッシュ大統領に国際テロ組織アルカイダと最高指導者オサマ・ビンラディン氏の動向について報告した2001年8月6日付の機密文書「大統領日報」の文面を公開した。公開された文書の内容は次の通り――。

ビンラディン、米国内の攻撃を決意 (大統領にのみ 2001年8月6日)

複数の機密情報や外国政府の情報、マスコミ報道などによると、ビンラディンは1997年以来、米国内でのテロ攻撃を企図している。ビンラディンは1997年と98年に行った米国テレビのインタビューに対し、世界貿易センター爆弾テロの実行犯ラムジ・ユセフの先例に倣って自分の部下も行動し、「戦いを米国内に持ち込む」だろうと述べている。

(情報源の固有名詞が黒塗りで削除)によると、米軍が1998年にアフガニスタンのビンラディン拠点をミサイルで空爆した後、ビンラディンはワシントンで報復したいと部下に話している。

またこの時期、エジプト・イスラム聖戦(EIJ)の工作員が(固有名詞黒塗り)に対して、ビンラディンはこの工作員が米国に入国できることを利用したテロ攻撃の実行を計画していると明らかにした。

1999年のカナダ・ミレニアム爆破計画事件(訳注:1999年12月、カナダから米国入りしようとしたアルジェリア人男性アフメド・レッサムが、爆発物60キロと時限装置を持ち込もうとしたため、ワシントン州で逮捕され、その後テロ計画などで有罪となった)は、米国内でのテロをビンラディンが本格的に計画した、最初のものだったのかもしれない。この事件で有罪となったアフメド・レッサムは連邦捜査局(FBI)に対して、ロサンゼルス国際空港の攻撃計画は自分が思いついたものだが、ビンラディンの副官アブ・ズべイダが計画を応援し、作戦遂行に協力してくれたと供述している。レッサムはさらに、アブ・ズベイダ自身が1998年に独自の米国攻撃を計画していたと話している。

レッサムは、ロサンゼルスへの計画を、ビンラディンも承知していたと話している。

ビンラディンは今のところ成功していないが、1998年に彼がケニアとタンザニアの米国大使館に仕掛けた攻撃が示すように、彼は作戦を何年も前から準備し、挫折しても意志を曲げない。ビンラディンの関係者は1993年という早い段階で、ナイロビとダルエスサラームの米大使館を下見しており、爆弾攻撃を計画していたナイロビ「細胞」の工作員数人が1997年に逮捕され、強制送還されている。

アルカイダ工作員は、米国市民の工作員数人も含めて、何年も前から米国内に在住あるいは渡航しており、この組織はテロ攻撃を支援できるサポート体制を(米国内に)構築している。アフリカ東部の米国大使館爆破計画に加担して有罪となったうち、2人のアルカイダ工作員は米国市民だった。またEIJ幹部は1990年代半ばからカリフォルニアに在住していた。

極秘情報源は1998年、ビンラディン工作員がニューヨークで、テロ攻撃のためにイスラム系米国人青年を募集したと話していた。

テロ警告のなかでもよりセンセーショナルないくつかの情報は、確認ができていない。

例えば(黒塗り)が1998年に寄せた情報では、ビンラディンが米国の飛行機をハイジャックし、米国が拘束している「盲目のシェイク」こと「ウマル・アブド・アル・ラフマン」などの釈放を求めるつもりだという指摘があったが、確認できていない。

しかしながら、FBIがそれ以来得てきた情報は、米国内で疑わしい活動が引き続き、恒常的に続いていることを示している。疑わしい活動とは、ハイジャックなど攻撃の準備を意味する。これには、最近ニューヨークの連邦ビルに対して行われた監視活動も含まれる。

FBIは、米国全土でビンラディン関連と思われる事案約70件について、本格的な現地捜査を行っている。CIAとFBIは、アラブ首長国連邦(UAE)の米大使館に今年5月に寄せられた電話内容も調べている。この通報は、ビンラディン支持者のグループが米国内におり、爆発物を使った攻撃を計画しているというものだった。


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Thursday, April 08, 2004

【イラク 日本人最初の犠牲者はソフトターゲットか?】

■アルジャジーラによると、日本人3名が武装集団に拘束されたとのこと。

武装集団は“サラヤ・ムジャヒディーン”と名乗っている。拘束された三人を写したビデオとアラビア語で書かれた手紙をアルジャジーラに持ち込み、「これまで我々は日本人に友好・尊敬・愛情を持っていたが、残念ながらあなたがたは我々の友好を踏みにじり、アメリカ軍に対して兵士と武器を支援した。そのアメリカ軍は、イラクに侵攻し我々の家や聖地を蹂躙し、子供達を殺した。我々は、我々の義務としてあなた方を同じ目にあわせなければならない。ファルージャで殺されたユダヤ人たちと同じように。我々は三人の日本人を確保した。あなた方には二つの選択肢を与える。このビデオ到着後、三日以内に日本軍がイラクから撤退して三人を自由にするか、それとも三人を生きたまま焼き殺し我々の血に飢えた戦士の餌食にするかだ。」との声明を発表した。(ここでいう“ユダヤ人たち”とは3月31日ファルージャで犠牲になったアメリカ人のことだろう)

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イラクは現在南北の幅広い地域で占領軍とイラク武装集団との間で戦闘が起きて内戦状態に成っている。北方地域はスンニ派の勢力が、バクダッドから南方地域へかけてはシーア派が占領軍に対して攻撃を加えていて、自衛隊が居るサマーワの周辺も危険な状態に成っており、自衛隊は宿営地の外に出ることを当面中止する決定を下していたが、遂に7日の午後11時に宿営地内に砲弾が打ち込まれるという事態に至っていた。

大方の予想は、自衛隊員に犠牲者が出るのではということだったが、今回は民間人。つまり、ソフトターゲットだ。

しかも拘束された今井紀明さん(18)は今春高校を卒業したばかりで、現地に劣化ウラン弾の実態調査の為に今月から三週間の予定でイラクに入り、医療機関を回ることにしていたそうだ。また、郡山総一郎さん(32)は週刊朝日の身分証を持ち、これまでイスラエル、パキスタン、東南アジアなどを取材したフリーのカメラマン。高遠菜緒子さん(34)は昨年4月からイラクの子供達の支援を行い、一度帰国した後、昨年11月から再びイラクを訪れ、単独でボランティア活動していたという。今回は、劣化ウラン弾の被害状況を調べ、被爆した子供達を支援するためにバグダッドを目指して3人で行動を共にしていたが、移動途中のファルージャ近辺で武装集団に包囲され拘束されたらしい。よりによって先週アメリカ民間人の遺体陵辱事件が起こったファルージャを通るなんて・・・、全く何ということだろうか。

政府は事実関係の確認をしているそうだが、アルジャジーラの放送があるまで、事件の発生を把握していなかったらしい。事情が分からずに相当慌てているようだ。小泉総理は公邸に引きこもって様子を見ている。

福田官房長官は先ほど「自衛隊はイラクの人道復興支援の為に行っているのだから撤退する理由がない。」と会見で述べた。例によって他人事の口調。内心は「民間人が余計なことをするからこんなことに成るんだ。」ぐらいに思っているかもしれない。そして小泉は「救出に全力をあげるように指示した。」とお得意の丸投げ状態。もし自分の息子や親戚だったらどんなコメントを出すんだろう?

官房長官のコメントに対してラムズフェルドは「大変強固な態度表明で評価できる。」とお褒めの言葉が・・・。

政府はそんな体たらくだし、どうせ明日小泉は「大変厳しい状況だが、テロには決して屈しない。」というに決まっているから、どう考えても3日で自衛隊がイラクから撤退出来るはずがない。ということは、この三人は国のメンツの為に見殺しに成るのか・・・。

何とか助かって欲しい。助ける方法は無いのか?今は人質の開放を祈るしかないが、交渉できる相手ではないだろうから、残念ながら見通しは極めて暗い。

April 8, 2004 in Current Affairs, Media | Permalink | Comments (2) | TrackBack

Tuesday, April 06, 2004

【“イラクはブッシュにとってベトナムだ!” by E.ケネディー】

■民主党の重鎮、エドワード・ケネディー議員がブッシュ大統領を痛烈に批判した。

先ほど放送されたCNNによると、ケネディー議員は「ブッシュこそが今アメリカが抱えている問題の原因だ。イラクに関して、一体どのようにしたら国際的な理解と協力を得ることが出来るのか、現政権には全く期待できない。イラクはブッシュにとってベトナムだ!アメリカは今こそ新しい大統領を必要としている!」と今までになく激しく批判した。

イラクを、かつてリンドン・ジョンソンを大統領の座から追いやったベトナム戦争(暗殺されたJ.F.ケネディーに代わって1963年大統領に昇格したジョンソンは、南北ベトナム戦争への介入を本格化した結果、泥沼化を招いた)に例えて、ブッシュの責任を追及したわけだ。

これはもちろん、先週のファルージャでの事件と、その後もイラク各地で頻発するアメリカ兵を巻き込んだ戦闘が激化していることを受けてのコメント。(CNN.co.jp

バグダッド(CNN) イラクの首都バグダッド近郊のサドル・シティーで4日、イスラム教シーア派の宗教指導者ムクタダ・サドル師を支持する武装集団「マハディ軍」と米軍、イラク治安当局が衝突、交戦した。イラク駐留米軍によると、この戦いで米兵8人が死亡、数十人が負傷した。

武装集団はロケット砲などで米軍を急襲、地域の警察署や建物を占拠しようとした。これに対して、米軍も十数台の戦車を増派、イラク治安当局と協力して、最終的には襲撃を鎮圧した。

サドル師は対米強硬派で、米国による占領政策反対を唱えている。今回の襲撃は、サドル師側近の拘束に抗議しての行動と見られている

イラクはシーア派の新たなリーダーで対米強硬派でもあるサドル師(31歳)の登場によって、今までになく緊張した状態に成っているという。(CNN.co.jp
イラク・バスラ(ロイター) イラク駐留英軍によると、同国南部のバスラで5日、イスラム教シーア派の指導者ムクタダ・サドル師の支持者ら約1000人がバスラ州庁舎を占拠した。同市を管轄する英軍や州当局との間で交渉が続いている。

英当局によると、占拠グループはサドル師側近の拘束に抗議し、釈放を求めている。さらに、サドル師系の新聞の発行停止処分を撤回するよう要求しているという。同州のワエル・アブドル・ラティフ知事は庁舎外へ避難したとみられ、門にはサドル師のポスターが貼られている。

暫定統治機構も相当手を焼いているのだろう。4月5日付けでサドル師の逮捕状を発行したと発表した。(Washington Post

「逮捕するか殺すか、どちらでも良い」というこの発表。いつものように、まるで西部劇だ。仮にサドル師を取り除くことに成功したとしても、彼が宗教的なリーダーでもあることを考えると、イスラエルがヤシン師を暗殺したときと同じように、彼を信奉する勢力を強化/拡散するだけだ。

そして今日、アメリカではブッシュ政権がイラクへの兵員増派を検討しているというニュースが報じられた。既に派遣されているアメリカ軍から追加で出すのか、あるいは予備役兵を新たに招集するか、それとも現在イラク派遣に協力している有志連合国(もちろん日本も含めて)に依頼するか、現在検討中とのこと。(NYTimes.com

American commanders in Iraq are developing contingency plans to send more American forces to the country if the situation worsens, and administration officials said Monday that the new surge of violence by Shiites represented a worrying challenge to their plans to turn over power in less than 90 days.
冒頭の『イラク=ベトナム』というケネディー議員のアピールは、アメリカ人にとって悪夢のようなトラウマを呼び起こす比喩であり、今まで大っぴらにこうした発言をした議員はいなかったけれど、現状を見るとこの比喩はそう外れていない。

そういう意味では、この刺激的なコメントはアメリカ国内世論を色んな意味で活性化する可能性がある。しかも発言しているのは、他でもない“ケネディー”だ。(彼の兄、故ジョン・F・ケネディーはベトナムからの撤退を検討していた為に、反対勢力に暗殺されたという噂があるのは有名。)

イラク戦争に反対してきた多くの人たちは、開戦前から「もし今イラクを攻撃すれば、第二のベトナムに成る可能性が高い。」という懸念を表明してきた。残念ながら、今の状況はその予想が間違っていなかったことを表している。

そしてそのことを証明するように、6月に予定されていたイラク人への統治権移譲は時期尚早ではないかという意見も出てきた。(CNN Japan

ワシントン(ロイター) 米上院外交委員会のルーガー委員長は4日、米ABCテレビとのインタビューで、緊張の高まるイラク情勢に懸念を示し、6月末に予定されるイラク側への主権移譲を延期する必要があるかもしれないと述べた。

また同委員会のバイデン議員は、米FOXテレビの番組で、イラク人による治安維持の準備が整うまでにあと3年はかかるとの見方を示し、「このまま主権を移譲すれば内戦が起きる」と語った。

木曜日には9.11委員会の公聴会に出席するライス補佐官も、今はその準備どころではないという。6月のタイムリミットまで残すところ2ヶ月半。イラク国内はアメリカの足元を見るように反米勢力による抵抗活動が激化し、スンニ派とシーア派入り乱れてイニシアティブの争奪戦になる。アメリカの占領政策は明らかに破綻し、間違いなくイラクはベトナム化しているのだ。

さて、小泉総理はそれでも「イラク戦争は正しかった」し、「大量破壊兵器は必ずあると思う。」と言い張り、「イラクにも非戦闘地帯はある。」と言い続けるのだろうか?

April 6, 2004 in Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Monday, April 05, 2004

【イギリスで1曲55円からの激安ダウンロード販売開始】

■イギリスで、1曲55円からの激安ダウンロード販売開始 (Hotwired Japan

英ウィピット(Wippit)社は2日(現地時間)、1曲0.29ポンド(約55円)の低価格で音楽のダウンロード販売を開始した。米アップルコンピュータ社が欧州でも音楽販売に乗り出すため、同社より安い料金で迎え撃つ。各社の競争が一段と激しくなりそうだ。
今は“激安”ということに成っているけど、ノン・パッケージの楽曲の値段は、大体この辺の価格帯で最終的には落ち着くのではないかという気がする。

April 5, 2004 in Music, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

【9.11はアメリカの自作自演か?】

■増田俊男さんの最新コラム『アメリカのFiction(虚構)に乗せられた世界』がリリースされた。 増田さんがアメリカで9.11のような事件が発生することを時期も含めてかなり正確に予測していたことは良く知られている。その為彼の発言が更に注目されることになったわけだけど、その増田さんの最新コラムはこれまで分かってきたこの事件の背景に関する情報を元に、この問題の本質をつく視点を提示していて興味深い。

・アメリカのFiction(虚構)に乗せられた世界  「9/11でアメリカは、いかにしてロシア、中国を虜(とりこ)にしたか」  「9/11事件をテロリストが起こしたと言う証拠も動機もない」  「9/11はアメリカの戦争理由にならない」  「だれが9/11を起こしたか」

今週4月8日(木)には、いよいよ9.11調査委員会の公聴会でライス大統領補佐官が証言する予定だ。ブッシュ政権が9.11の前後に何をやっていたのか、やっていなかったのか、クラーク前補佐官の告発(CNNやMSNBCなどによると、実は既に9.11委員会は様々な内部資料と証言によりクラーク氏の告発内容がほとんど当っていることを確認済みらしい)にどこまで応えることが出来るのか注目されるが、増田さんの指摘はそうした各論を超えたマクロ的視点から9.11を理解するのに役立つかもしれない。

■参考リンク: 【ホワイトハウス vs. クラーク 全面戦争勃発

April 5, 2004 in Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Sunday, April 04, 2004

【『どうして我々は嫌われるのか?』だって?】

■4月3日付け朝日新聞の一面トップは、3月31日にイラクのファルージャで起きたアメリカ人の民間人殺害と、その遺体に対する残虐行為の映像がアメリカの世論に影を落としている、という記事だった。(Asahi.com

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【ワシントン=石合力】歓喜の声を上げる民衆が遺体を切り刻み、車で引きずって鉄橋につるす――イラクのファルージャで3月31日に起きた米民間人殺害事件が、米国内に波紋を広げている。残忍な映像をどこまで伝えるかをめぐり主要メディアの対応は分かれ、ブッシュ政権は沈静化に必死だ。93年に米兵18人が似たような形で殺され、撤退を余儀なくされた「ソマリアの悪夢」(*1)を思い出しながら、米国社会は今後のイラクへの関与をどうするか、自らに問いかけている。

 今回の映像も、反米感情の強さと治安の悪さを米国民に見せつけた。殺された4人が勤務していたノースカロライナ州の警備会社に勤める技師は、CNNに対し「無駄死にだ。イラク人は我々がとどまることを望んでいない」と話した。ABCテレビの書き込みサイトには、「どうして我々は嫌われるのか」のテーマで、さまざまな意見が寄せられている。

アメリカ人は、未だに「どうして自分達が嫌われているのかが分からない」という。 1993年のソマリアの時の映像も、確かに惨たらしいものだった。そして今回のファルージャの映像も同じぐらい残虐で、この映像を流すことに対してアメリカのメディアが神経を使ったのはそれなりに理由があるだろう。

ところで、アメリカでは未だにイラク人犠牲者の映像は全く流されていない。これは今に始まったことではなく、戦場からの中継が当たり前になった湾岸戦争の頃から、欧米では「死体の映像」は御法度だった。その後のアフガニスタンもイラクも、基本的にはこのガイドラインを踏襲している。そのため、アメリカ人の多くは湾岸戦争もアフガニスタンもイラクも“ハイテク兵器を使ったクリーンな戦争”というイメージを持ちつづけている。

もちろん、実際には湾岸戦争の場合一説によると10万人近い犠牲者がイラク人クェート人双方に出たといわれているし、今度のイラクでも既に報じられているとおり、一般市民の犠牲者は1万人を超えている。しかし、その犠牲の実態を示す映像は“愛国的でない”という理由で一切報道されない。

イラク人の、特に女子供の犠牲者を写した映像は、アルジャジーラや日本の一部報道機関によって報道されているものの、アメリカではその気配すらない。そういえば、昨年12月にスミソニアン博物館で原爆を投下したエノラ・ゲイの一般公開が行われた際にも、原爆の被害に関する展示は一切無かった。(機体前の説明板は性能を解説。広島については「一九四五年八月六日、戦闘としては初の原爆を投下」という記載にとどめ、死傷者数や歴史的な経緯には触れていない。―中国新聞

そんな訳で、自分達が何をやってきたか全く知識を持たない(持とうとしない)アメリカ人にとって、何故自分達が世界でこんなに嫌われるのかは永遠の謎なのだ。「アメリカは独裁者から民衆を解放して自由を与えた。」「中東に民主主義をもたらした。」という与えられたコピーを鵜呑みにしている。

ここにアメリカのメディアが抱える深い闇がある。少なくとも、自分達の息子や娘達が放ったクラスター爆弾や劣化ウラン弾の向こう側ではどんな状態だったのか、それをそのまま報道すれば、幾らなんでも心有る人であれば、この戦争が如何に欺瞞にみちたものか分かるはずだ。

ブッシュは事あるごとに、「イラクを攻撃したのは正しかった。」といい、そして「テロリスト達は我々の自由と民主主義を憎み、挑戦している」のであって「自由と民主主義を守る為にテロリストと断固戦う。」と宣言している。しかし、これは嘘だ。テロリストと呼ばれている人たちが憎んでいるのは“自由”とか“民主主義”とかいうイデオロギーじゃなく、驕り高ぶったアメリカの政治手法そのものではないだろうか?

今回の事件自体が悲惨な出来事であることは間違いないけれど、これがきっかけで「アメリカが何故それほど憎まれるのか」アメリカ人自身が考える機運が生まれるのであれば、彼等の死は決して無駄ではなかったといえる。

《*1》 ソマリアの米軍ヘリコプター撃墜事件 93年、内戦が続く東アフリカ・ソマリアに、国連の平和維持活動(PKO)部隊として派遣された米軍のヘリ「ブラックホーク」が地元の武装勢力に撃墜され、救出に向かった地上部隊も含めて、計18人が殺された。兵士の遺体が地元住民に引きずられる写真が米メディアで報じられると、議会が即時撤退を要求。当時のクリントン政権は抗しきれずに撤退を決めた。その後、同政権が軍の運用を極力犠牲の出ない形に限定するきっかけとなった。

April 4, 2004 in Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Saturday, April 03, 2004

【聖地エルサレムのモスクへイスラエル警察が突入】

■Protest at Jerusalem holy site ends(CNN

戦争やるときは、相手が一番嫌がることをやればよい。というわけかどうか分からないけれど、イスラエル警察が閃光弾やゴム弾などで武装して奇蹟の丘の上に建っているモスク“アル・アクサ”の敷地内に突入し、警官やユダヤ人に対して石を投げるなどしていたパレスチナ人少なくとも14名を逮捕したという。

JERUSALEM (CNN) -- Israeli police entered a Jerusalem holy site and used stun grenades and rubber pellets to quell Palestinians throwing rocks at police and Jewish worshippers at the end of Friday prayers at the Al Aqsa Mosque, according to a police spokesman.

There were some injuries and at least 14 arrests, Israeli police said. The police entered the mosque grounds but did not enter the mosque itself.

このモスクはユダヤ教とイスラム教双方にとって至聖所とされている奇蹟の丘の(ユダヤ人が祈ることを許されている)西側の壁の上に建っており、これまで何度も紛争の焦点になってきた。

熱心なユダヤ教徒にとってこの場所は最も神聖な場所とされているが、しかしユダヤ人とムスリムそれぞれの共存を図るためにユダヤ人がこの丘の上で祈ることはイスラエル政府により禁じられてきた。

The mosque is on the Temple Mount, or Haram al Sharif, a site sacred to both Jews and Muslims, and is above the Western Wall, the holiest site where Jews are allowed to pray.

The area, long a flashpoint for conflict, has been the site of numerous clashes.

Religious Jews consider the Temple Mount to be holiest site in Judaism, but the Israeli government law bans from praying on the Temple Mount to maintain the status quo between the Jewish and Muslim communities.

イスラエルの真の目的(というか全ユダヤ人の民族的悲願といっても良い)はエルサレムを完全に支配し、この奇蹟の丘に第三神殿を建設することだといわれている。しかし、その為には今建っているモスク(ゴールデン・ドーム)を打ち壊さなければならない。そしてその為には・・・。この作戦は、これから奇蹟の丘の地下深奥を巡って起きるであろう最終戦争が、実は既に始まっていることを表しているのかもしれない。

■参考リンク: アル・アクサ・インティファーダ◇パレスチナ子供のキャンペーン

April 3, 2004 in Politics, Religion | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Friday, April 02, 2004

【イスラエル軍タンク30台 ガザ地区へ侵攻】

■Israel launches Gaza incursion (CNN)

伝統と法則に則ったイスラエルのガザ侵攻。イスラエル軍のアパッチ・ヘリコプターが見守る中、30台のタンクとブルドーザーでパレスチナ側が管理するガザ地区へ侵攻したという。パレスチナ側は“石を投げて”、イスラエル軍に抵抗したらしい。

GAZA CITY (CNN) -- Israeli tanks and bulldozers, backed up by Apache helicopters, launched an incursion into Palestinian-controlled Gaza near the Rafah refugee camp early Friday morning, Palestinian security sources said.

About 30 tanks were involved in the incursion, with Apaches firing from the air, the sources said. No injuries have so far been reported.

There was no immediate comment from the Israel Defense Forces.

どうやらイスラエル側は粛々とパレスチナ分離計画を実施しているようだ。これはヤシン師の暗殺も含めてイスラエルとアメリカのシオニスト・グループが想定している「最終戦争」へのプレリュードではないかという気がする。

ブッシュと宗教と軍事産業、つまりキリスト教原理主義とネオコン、さらにはイスラエル極右グループを結びつけるある強い信念、このあたりの背景について、最近読んだ『ブッシュの聖戦』が詳しいので、興味のある方はどうぞ。

April 2, 2004 in Media, Politics | Permalink | Comments (0) | TrackBack