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Tuesday, August 31, 2004

【国産牛、DNAで身元保証】

■国産牛、DNAで身元保証 年125万頭の肉片保存 (asahi.com : ニュース特集

ある意味、究極の形かもしれないDNAによる生体検査。アメリカ産の牛肉の輸入解禁に向けて、日本の全頭検査体制を見直すなんていう動きがある中で、日本はさらに一歩踏み込んだ対策を打ち出したことになる。

実際は運用面を含めてかなりのコストがかかるんじゃないかと思うけど、相変わらず偽造表示が横行している食品業界に与えるインパクトは大きいんじゃないかな?今のところ対象は国産牛肉だけだけど、これで消費者の購買行動に影響が出るかどうか・・・。出自がはっきりしなくても安いほうが良いやってことで、あまり差別化につながらないようだと導入する意味が薄れる。まあ、牛肉大好きな僕としては大歓迎です!

 国内で食肉用に処理されるすべての牛のDNAを採取し、偽装表示などを防ぐ鑑定用のサンプルとして保存する作業が12月から始まる。小売店や焼き肉屋、ステーキ店などで流通する牛肉についても、12月から品種や生年月日などの個体情報を記録した識別番号を表示するようになるが、保存しているサンプルと比較すれば、商品の表示と中身が一致しているかどうかが、正確に確認できる。輸入品以外のすべての牛肉の「身元」は保証されることになる。牛海綿状脳症(BSE)の発生や相次ぐ偽装表示で失った消費者の信頼を回復することがねらいだ。

 食肉は流通過程が複雑なため、生きた牛を処理した後で販売用に小さく切り分けたり、小売り用にパック詰めしたりする際に別な肉が混入し、表示と中身が異なってしまう可能性が指摘されていた。

 これに対し、農水省は「すべての牛肉のDNAの採取・保存と店頭での抜き打ち採取を組み合わせることで、故意の偽装表示だけでなく過失による表示ミスも防ぐことができる」(消費・安全局)としている。また、後を絶たない偽装表示に対する大きな予防対策にもなるのは確実だ。

August 31, 2004 in Food and Drink | Permalink | TrackBack

Thursday, August 26, 2004

【公取委、「着うた」で立入り調査は外圧がらみ?】

■「着うた」参入妨害の疑い、公取委が大手レコード会社に立ち入り調査 (asahi.com

今日久しぶりに、昔Music.co.jpで一緒に仕事をしていた友人と打ち合わせをした際に、ちょうどこの話が出た。彼曰く、「“着うた”は確実に売上を伸ばしていて、レーベルモバイルも月間売上が9億円と相当儲かってるらしいけど、ほとんど1社独占の状態。」

「パッケージの売上が激減している中でコンテンツ・ホルダーとしてはハッピーなはずなのに、ここにきて海外のメジャーがこのレーベルモバイル社の寡占状態に対して不満を持ちはじめているようで、寡占を打ち壊そうと動いているらしい。」ということだった。ひょっとしてこの公取委の動きは外圧によるものなのか・・・。

ようするに洋楽のコンテンツ・ホルダーにとっては、楽曲の送信権は一社に独占させるより、いろんなプラットフォームに非独占で個別にライセンスした方がビジネスの広がりがあるから、ということらしいけど、その先には日本の携帯キャリアやブロードバンドISPにコンテンツを“直接ライセンスしたい”という海外のレーベルやプロダクションの思惑が見える。

もしかしたら海外のアーティストの楽曲がCDでリリースされる前に、ケータイにダウンロードできるように成るかもしれないわけで、そうなるとレコード会社の洋楽部はいらなくなっちゃう・・・かもしれない。今回の調査は旧態然とした業界の構造改革につながるような予感がする。

 携帯電話の着信音で人気歌手のヒット曲の歌声が流れる「着うた」をめぐり、大手レコード会社が音楽配信会社に対する楽曲の使用許可を不当に制限している疑いが強まり、公正取引委員会は26日午前、大手5社などに独占禁止法違反(不当な取引制限)などの疑いで立ち入り検査した。「着メロ」に続き急成長した「着うた」の市場で、原則として出資先配信会社だけに楽曲を提供し、他の配信会社に所属歌手の歌声を流させないようにしていたという。

 立ち入りを受けたのは「ソニー・ミュージックエンタテインメント」(東京都千代田区)「エイベックス」「ビクターエンタテインメント」「東芝EMI」「ユニバーサル ミュージック」(いずれも同港区)の大手5社を含むレコード約10社と、大手5社が共同出資している携帯電話への音楽配信会社「レーベルモバイル」(同)など。

 レーベル社は02年12月、KDDIが始めた「着うた」サービスで唯一の音楽配信会社として、レコード各社が制作したCDの楽曲を1曲当たり中心価格100円で配信。人気歌手のCDと同じ音源を使い、30秒ほどサビの部分を流す。当初の月間利用件数は44万5000回だったが、今年7月には過去最高の860万回に達し、年間売り上げで100億円を上回る市場規模に成長した。

 この間、配信会社も約100社に増えたが、関係者によると、CDなど音楽ソフト全体でシェアの6割強を占める大手レコード5社は、楽曲の提供先を原則としてレーベル社に限定。他の配信会社は5社所属の人気歌手の歌声を配信できないことなどから、レーベル社の「着うた」の利用件数は全体の約7割と突出している。

 公取委は、大手5社が「着うた」の共同出資会社に自社制作の曲を重点的に配信させることにより、不当に他社の事業活動を排除し、価格相場の維持を図っている疑いもあるとみて、立ち入り検査に踏み切った。

 人気曲を電子音のみで編曲した「着メロ」では、原曲の作曲者、作詞者は著作権料を受け取ることができるが、レコード会社には料金収受の権利がなかった。一方、歌手の歌声をそのまま流す「着うた」には、レコード会社に著作権法に基づく著作隣接権が発生し、配信会社に対して楽曲の使用許諾権を握るほか、使用料も受け取ることができる。

 「着メロ」でカラオケ業者などに先行された大手レコード各社はこれに着目。01年末、大容量通信ができる携帯電話端末の発売で楽曲の配信ができるようになったことから、「着うた」を企画し、事業を立ち上げた。現在、共同出資会社のレーベル社には、ソニーなどレコード20社が楽曲を提供している。

■参考リンク:『着メロの進化形目指す~「着うた」の裏側』 (ITmediaモバイル

August 26, 2004 in Media, Music, Politics | Permalink | TrackBack

【P2P ネットワークに法的責任なし】

■「P2P ネットワークに法的責任なし」、控訴裁判所が裁定 (Japan.internet.com

日本ではWinnyの開発者が逮捕されたけど、アメリカでは日本の司法判断と全く逆の裁定が下されたことになる。

ファイル交換サービス利用者による著作権侵害の法的責任は、サービス提供側のピアツーピア (P2P) ネットワークにない。サンフランシスコの第9巡回控訴裁判所が19日、そんな裁定を下した。この裁定は、ソニーのビデオ技術『Betamax』を巡る裁判で技術の中立性を示した1984年の判例に基づいて、ロサンゼルス連邦地方裁判所が昨年4月に下した判断を支持するもので、P2P ネットワークにとって大勝利といえる。
当然このニュースはP2Pソフトウエアの開発者には歓迎されているようだけど、著作権の侵害に対する法律は国によって違うから、この裁定が他の国、特に日本にはどういう影響を与える(または与えない?)のか気に成るところ。

August 26, 2004 in Politics, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, August 25, 2004

【中国当局 3万人を動員してインターネットを監視】

■中国当局は問題のあるサイトを探すため、3万人のインターネット監視要員を置いている。(田中宇の国際ニュース解説

さすが中国。インターネット上の言論を監視するのも人海戦術で対応しているらしい。そういえばサッカーのアジアカップで噴出した反日活動の多くがネットを温床にしていた。未だに新聞を使って民衆のコントロールをしようとしているような国にとって、インターネットの管理は死活問題なんだろう。御苦労サマ。

それにしてもこの記事「対立を演出する中国の政治」を読むと、中国では想像以上にインターネットが政治の道具として利用されている様子が判って興味深い。

 中国で、インターネットで政治を語るウェブサイトに対する取り締まりが厳しくなっている。従来は、検索エンジンで「自由」「民主」といった言葉で検索した際に出てくる中国語のサイトが取り締まりの対象だったが、8月初めから対象が「アメリカ帝国主義」、「釣魚島」(尖閣諸島)、「反腐敗」「江沢民」「中共」といった言葉にまで拡大されたという。

 これらは、アメリカや日本を攻撃する言葉や、役人の腐敗取り締まりという中国政府が行っている政策を表す言葉などであり、中国の党や政府に対する批判的な意味を含んでいない。だが、最初はアメリカや日本に対する批判であっても、そのうちに矛先が自国の党や政府に転じかねないため、広範囲な規制になったのだろう。中国では9月に「4中全会」(中国共産党第16期中央委員会第4次全体会議)が予定されており、それを前にした取り締まりだと見られている。

 中国当局は問題のあるサイトを探すため、3万人のインターネット監視要員を置いている。従来は、問題あるサイトのブラックリストをプロキシサーバーに置き、それらのサイトにアクセスできないようにする方式だったが、この方法だと、問題のあるサイトが作られてから当局が見つけるまでに時間がかかり、その間に多くの人がそのサイトを見てしまう可能性がある。そのため最近では、すべてのネットユーザーが最近どのサイトにアクセスしたか通信記録を当局が保存し、問題のサイトを見たユーザーに後から警告を発する方式に変えた。新しい制度は、間違って反政府系のサイトを見た人も当局から目を付けられてしまう危険さがある。

August 25, 2004 in Politics, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, August 17, 2004

【ヤマメを父親とするニジマスの誕生に成功】

■東京海洋大、ヤマメを父親とするニジマスの誕生に成功 (HotWired

「トンビがタカを産む。」っていう諺があるけど、コレってそういうこと・・・?

東京海洋大学の研究チームが、ヤマメを父親としてニジマスを誕生させる実験に成功した。この技術は、絶滅危惧種の保護や、水産物の供給量の拡大のために利用できるかもしれないという。
同じような種だったら、こういうモデュレーションが可能って事だろうか?

例えば・・・、イルカからクジラ、レッサーパンダからパンダ、ザリガニからロブスター(または桜海老から伊勢海老ってのもあり)、ヒョウタンからコマ(これは無いか)。ん~、何だか他にも色々ありそう。

でもそういう食材をレストランで出す時はどういう説明するんだろう?「本日のメイン・ディッシュは山女から生まれた虹鱒のムニエルでございます。」みたいな感じ?で価格は、やっぱり回転寿司なんかで「穴子」っていってる海蛇みたいに“バッタモン”ってことで安くするのかな。

まあ、東京海洋大学の皆さんには是非とも世界の食通がアッと驚き、ついでに呆れるようなパターンにトライしていただきたい。

August 17, 2004 in Science | Permalink | TrackBack

Friday, August 06, 2004

【“Waking Life”を観た】

wakinglifecover■遅ればせながら、映画『Waking Life』(リチャード・リンクレイター監督)を観た。

昨年リリースされて以来、ずっと観たいと思っていた作品。近所のツタヤの“ミニシアター系”というコーナーに出ていたのを発見して早速鑑賞。

「そういえば、最近空飛ぶ夢を見なくなったなァ・・・。」というのが、この作品を見始めて最初に思ったことなんだけど、正直言ってメチャクチャハマッタ。

ストーリーは主人公の“夢”というか、実はチベット密教でいうところの“バルド”を視覚化したようなもので、20人以上は居ると思う(正確には数えていない)様々な登場人物が、とにかく主人公に向かって問わず語りで喋りまくるのだが、その内容は哲学的なものから量子力学的なもの、はたまたどうでも良い日常的なエピソードからネグロポンティも真っ青なデジタル文化論まで、百花繚乱状態。しかし何故かとても懐かしい語り口。そういえば、僕も昔は友人達と夜を徹して訳もわからずにこんな話してたっけ・・・。

もう既に自分の中では遠い昔の記憶に成ってしまったある種のモードがありありと蘇ってきた。

それにしてもビジュアルが素晴らしい!実写映像の上からデジタル・ペイントを施した、といえば今さら珍しくも無い手法だけど、登場人物ごとに担当するアーティストが異なっている(一人のアーティストがいくつかのエピソードを担当している場合もある)のに、全体的なテイストが統一されている。

流行のハイエンドなCGじゃなくて、Flashアニメに使われるようなベタッとした中間色をキートーンにして描かれた絵は、どのカットをフリーズしても、ちゃんと現代芸術として成立している。例えて云うと、デビッド・ホックニーやギルバート&ジョージ、ジョージ・オキーフ、ジャスパー・ジョーンズなんかが渾然となったような曖昧でいて透明な絵がスピーディーにパラパラと捲られていくという感じ。

ストーリーも素晴らしいけれど、映画というより映像作品といった方が良いかな?それにしても、久々にモニター観ながら感激しました。

August 6, 2004 in Film | Permalink | Comments (0) | TrackBack