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Tuesday, January 11, 2005

【TSUNAMI報道を巡る違和感】

■スマトラ大地震の報道を観ながら感じた違和感

昨年末はギリギリまで仕事が入っていたので、せめて大晦日と正月三が日は久々にザッピング三昧しようかと思っていたんだけど、そこへあのスマトラ大地震。

26日の発生直後からCNNやBBCなんかの海外メディアは、ほぼ全ての時間帯が特番体制でこの大災害を伝えていたけれど、被害の大きさもさることながら、湾岸戦争やアフガン報復攻撃、そしてイラク戦争の時には全く報道されなかった死体の映像をガンガン流しているのに驚いた。

そうした映像は大体ライブで送られてきたものだったようで、まだ遺体が収容される前の現場映像が流れてしまったんだと思うけど(年が明けてからは全く放映されなくなったので)、見渡す限り無数の死体が水に浮いた海辺の様子や、何百という子供の遺体が集められたところの映像などは、一瞬思考停止してしまうぐらい酷いものだった。とてもオメデトウなんていう気分に成れなかった、ホント。

一方、日本のメディアは不思議なほど静かで、まるで何事も無かったかのような通常の年末年始の特番進行。ようやく5日ぐらいから少しずつ報道が始まったけれど、中身はワイドショーの延長程度のもので、今度はそのギャップにクラクラする始末。

でも、どうやら同じように感じている人も大勢居たらしく、そうした人たちのコメントを読んで自分だけではなかったのかと少し胸を撫で下ろし・・・。例えばこのサイト。
なぜ日本のマスコミは津波報道に積極的でないのか?/津波映像収集Blog

アメリカやイギリスにとっては、大勢の自国民が犠牲に成ったということもあるだろうけれど、イラク戦争の泥沼化で評判が落ちつづける最中に、これはイスラム教徒に対する格好の宣伝材料に成るということと、イラクで連日起きている抵抗運動から目を逸らすマスキング効果も狙えるコンテンツだったんだろう。

津波発生直後にアメリカの復興支援策をアナウンスした際にも、ブッシュ大統領は「アメリカは人道的な思いやりのある国だ。」と強調していたし、その後もパパブッシュやクリントンなどがわざわざ二人でメディアに登場して義援金を募っていた。

パウエル国務長官や(災害復興のエキスパートという事で)弟のブッシュ・フロリダ州知事をいち早く現地に派遣したり、ブッシュが復興支援に掛ける意気込み(のアピール)は相当なものだ。

史上最悪の災害すらアメリカの人道政策のプロモーションに利用するのか?なんていう野暮な詮索はこの際控えるとしても、アメリカがイラクに投じている戦費一ヶ月辺りの約5500億円(詳細はこちらを参照)に対して、はるかに深刻且つ長期的に成るかもしれない今回の災害の支援金は約350億円。

そして、日本がイラクの復興支援に拠出する(とアメリカに公約した)約5500億円に対して、今回のスマトラ支援金は10分の1程度。昨年の新潟中越地震や九州関西地方の台風被害に向けられた義援金と比べると、決して少ないとは云えない金額だけど、外ヅラと内ヅラのバランスを最大限考慮した結果なのか・・・。

上のと同じBLOGのエントリーだけど、リンクが充実している。(救済情報・義援金Blogのリンク集もある)
大津波の衝撃映像~紹介Blog一覧/スマトラ沖大津波動画

January 11, 2005 in Current Affairs, Politics, Television, Weblogs | Permalink

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