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Thursday, May 19, 2005

ビジネス・ブログは慎重に

■IBM、従業員に「慎重な」Blog 活動を呼びかけ <Japan.internet.com

最近ブログをプロモーションやマーケティングに活用する企業が増えているそうで・・・。何でも日本国内だけでも350社ぐらいの企業がこうした『ビジネス・ブログ』を立ち上げているらしい。(エキサイト・ビジネス・ブログ・トピックス

企業のブランディング戦略の一環として、「顔の見える顧客リレーション」を実現する一番手っ取り早い方法としてブログが注目されているのだろう。

いわゆる「社長ブログ」をはじめとして、企業関係者が個人として会社の広報的な役割を担うことになる。例えばある製品やサービスなどの開発担当者が自らブログでその開発の経緯を公開したりすることで、ユーザーから直接製品に対するフィードバックを得たりするわけだ。

とかくユーザーから「顔が見えにくい」といわれる大企業にとって、現場の雰囲気を感じ取ってもらう事で、ユーザーとの関係を密なものにしていくことに役立つ、ということだ。

もちろん、もともとブログが検索エンジンにフレンドリーだという機能的な側面もあるのだろうけれど、やっぱり現場の生の声を直接伝えるという意味でブログは正にうってつけの便利な道具だ。

一方で、現場の担当者しか知りえない様々な情報が流出してしまったり、クレーマーのターゲットに成ってしまったりという危険性もある。場合によっては、株価に影響を与えることもあるだろう。(それが元で職を失うケースも当然ある。)

そうしたリスクを管理するために、企業がブログを活用する場合は、一定のガイドラインを設けることが必須に成ってくるわけだけど、この記事にあるIBMだけでなく、社員数十人がビジネス・ブログを開いているマイクロソフトの日本法人なんかも同様に、昨年秋にブログを運営する上での社内規定を設けたそうだ。

例えば、システム・エンジニアが、技術的な話を書く場合は実名で。ユーザー向けサービスのサポート部門の社員は実名でもハンドルネームだけでも構わないが、いずれも「マイクロソフトの社としての公式見解ではない。」との但し書きを入れる。製品に対する批判が寄せられても、基本的には削除せずきちんと対応する、ETC。

IBM は16日、同社イントラネットサイトに掲載したメッセージの中で、社内もしくは個人運営の別を問わず、Blog に従業員が IBM 関連の話題を書き込む際の、暫定的ガイドラインを提示した。IBM の公式 Blog サイトへの書き込みについては、「IBM の事業価値を高める」形での利用を奨励している。

また、従業員が個人の Blog で IBM 関連の話題を扱う場合は、各自の良識に照らして配慮するとともに、書き込んだ見解や意見は個人的なもので、必ずしも IBM の公式見解と一致するものでないことを明記するよう求めた。

IBM のガイドラインで最も注目すべきは、従業員が Blog への書き込みがもとで職を失うことのないよう、警告を発している点だ。

ちなみに、AERA(2005.5.2-9)のビジネス・ブログ特集に、『企業のブログお作法5ヶ条』なるものが載っていた。当たり前すぎて大して参考に成らないかもしれないが・・・。

1.理念を語るよりも現場のノリを大切に
    現場感覚のほうが読み手に伝わる。理念はその後についてくる。

2.書き手の人選はキャラクター重視で
    企業ブログでも、主語は「私」。キャラが立っている人は注目される。

3.「やらせ」はダメ
    ブロガーは敏感に感じ取る。アメリカでは不買運動も。

4.更新頻度が高いと、注目度も上がる
    批判的なコメントへの対応も素早いほうが効果的。

5.担当者がブログに書いて良い話題をあらかじめ決めておく
    同じ企業の別の部署の話にまで踏み込むかどうか

May 19, 2005 in Weblogs | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Thursday, May 12, 2005

JAM初!ゲストにメイドさんが登場

Jammoebiz■一昨日10日放送したJAM THE WORLDで『萌えビジネス』を取り上げた。

ということで、ゲストには秋葉原のいわゆるメイド・カフェ「@HomeCafe」の現在人気NO.1という桃ちゃんがメイドのコスチュームで登場!(ラジオだから見えないんだけど・・・というのはこの際関係ない)

「もしかして、この格好で来たの?」と思って訊いてみたら、わざわざ本番前に着替えてくれたそうで「そりゃそぉだよな~。」と納得。

気が付くとスタジオの前には堀江社長がゲスト出演した時以来のギャラリーが・・・。な~んだ、結構みんな好きなんじゃない!

これもJAM始まって以来だと思うけど小倉優子の曲はかかっちゃうし、途中から聴いた人はJ-WAVEだって分からなかったかも?

Jammoebiz1かくいう僕も実はメイドさんに会うのは初めてなわけで、番組の演出とはいえ、いきなりアイスコーヒー出されて「御主人様~♪ミルクはお入れしますか~?」な~んていわれたり・・・。普段はブラックなんだけど、せっかくなんで入れてもらっちゃいました。

←おまけに桃ちゃんと“@ホームカフェ・ジャンケンゲーム”(お店では500円払うらしい)なんてものまでやらされたりして、不覚にもドギマギしちまったぜ。

早速リスナーの皆さんから番組宛てのメールで「野中さん、盛り上がりすぎッ!」とか、「ヨロコビ過ぎ!」だの「ハシャギ過ぎッ!」などというキビシー御指摘をいただき(バレた?)、深く反省しつつ(嘘です)、しかし番組的には超OKだったらしくて、構成作家のきたむら氏は「いやぁ、良かったすよ~ホントに~。」と御満悦の様子。

番組前半のコーナーがイラクで拘束された斎藤さんの安否がテーマだったんで、バランス的には(僕の精神的なバランスも含めて)かなり危うかったかもしれない。

それにしても、『萌えビジネス』の市場規模は888億円(浜銀総合研究所)というから、結構馬鹿に出来ない。でもだからといって、部外者が新規参入出来るような市場ではなくて、あくまで本物志向の『萌え』感度の高いビジネスでないと失敗するという側面もある。

事実、メイド・カフェは過当競争状態で、秋葉では既に二軒つぶれたらしい。

参考リンク:口うるさい消費者と手厳しい目利きを納得させられるか?(週刊!木村剛)

May 12, 2005 in Economy, Food and Drink, Media | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Tuesday, May 10, 2005

『BLOOD+』制作発表会に行ってきた

Keyvisual02 ■押井守監督 東大の安田講堂で大いに語る。 (コンテンツ創造科学_公開講演会(2005/5/9)

昨日行われた、「東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム公開講座」という、とんでもなく長ったらしいタイトルのこのイベント。会場はあの安田講堂だ!東大のキャンパス自体は仕事でこれまで何度か通ったことがあるけれど、安田講堂に入るのは今回が初めてだった。

実は、念願かなって僕の会社でプロダクションIGの事業開発をお手伝いすることに成り、その関係で今年10月から毎日/TBS系で放映される『BLOOD+』のTVシリーズ制作発表会も兼ねたこのイベントにスタッフと一緒に参加した。

Yasuda_pic_a 6時スタートにギリギリ間に合って駆けつけたら、入り口は長蛇の列。そうそう、入り口には何とタランティーノ監督の生花が飾られていた。(あの『KILLBILL』で栗山千明さん演じるセーラー服の殺し屋GOGOは、BLOODの小夜がモデル!という訳で、その栗山さんも司会で登場してた。)

イベントの冒頭、挨拶に立たれた原島先生(東京大学大学院情報学環教授、コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム代表)によると、安田講堂始まって以来という立ち見が出るほどの盛況で、ちょっとビックリ。場内は既に満席だったけど、IGの郡司さんに手伝ってもらって何とか座ることができた。

で、イベントの内容はこんな感じ。

18:00 プロダクション I.Gオープニングムービー上映(4分)

18:04 プロローグ(7分)       ごあいさつ・原島博(東京大学大学院情報学環教授、コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム代表)

18:09 東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム公開講座~押井守×石川光久 アニメーションの最前線を語る~(30分)

18:39 休憩(10分)

18:49 古川展生によるチェロ演奏(4分) 「Purple Haze」(ジミ・ヘンドリックス)

18:53 劇場版『BLOOD THE LAST VAMPIRE』ダイジェスト、TVアニメーション『BLOOD+』監督・製作者インタビュー映像上映(13分)

19:06 『BLOOD+』製作発表(15分)藤咲淳一(『BLOOD+』監督・シリーズ構成)石川光久(㈱プロダクション I.G代表取締役社長)竹田靑滋(㈱毎日放送東京支社テレビ編成部部次長)勝股英夫(㈱アニプレックス執行役員第1企画制作グループ本部長)井上伸一郎(㈱角川書店常務取締役アニメ・コミック事業部長)

19:21 古川展生による『BLOOD+』イメージテーマ演奏(6分)「バッハ無伴奏チェロ組曲第5番ハ単調プレリュード」

19:34 パネルディスカッション~アニメーションと戦争~(25分)

20:01 終演

実際はパネルディスカッションが盛り上がって予定時間を大幅にオーバーしたんだけど、これが凄く面白かった。

何せあの名作『BLOOD』のテレビ・シリーズ化ということで、石川代表によるとそれ自体「全く在りえないだろう!」という展開だそうだ。しかも放送枠は土曜日の午後6時~、絶好調の「鋼の錬金術師」や「ガンダムSEEDDESTINY」の後枠だ。毎日放送も相当力が入っている。

ちなみに、その毎日放送の竹田氏によると、「『BLOOD+』は、直接的に戦争を描くわけではないが、底流にあるテーマは“戦争”と、そして人類を生かす為に循環する“血液としての経済”の二つ。」

「映画版のBLOODは横田基地が舞台になっていたし、エンディングは横田からベトナムに向かって飛び立っていく爆撃機で終わっていた。」

「かわってテレビ・シリーズ版『BLOOD+』は、在日米軍のほとんどが集中している沖縄が舞台に成っている。」

「今起きている現実の戦争。我々は大した議論もせずに自衛隊をズルズルと派遣してしまったが、そうした問題も含めて、どうしてもこのテーマで何かやりたかった。」

テレビ版の藤咲監督も「何を伝えるか、あるいは伝えようとしているのか、それを是非注目してもらいたい。」とのこと。

ところで押井さんの肉声を聴いたのは今回が初めてだったんだけど、特に後半のパネル・ディスカッション「アニメーションと戦争」での押井さんの発言は、テーマがテーマだけに、そして場所が安保闘争の激震地だった安田講堂である故に、かなりディープなものがあった。

以下は押井さんのコメントで印象的だったいくつかのフレーズ・・・。

「戦後、戦争を正面から扱ってきたのは他でもないアニメだ。」

「人類史上、戦争は最大のエンターテインメントであった。」

「何故、戦争が未だになくならないかというと、それは人類が有史以来ずっと飽きずに行ってきたモノが二つあり、それは戦争とセックスだ。」

「自分が当事者になるということがない限り、他人の戦争は常に面白い。というのが現実。」

「作品を作る際には、どうしても空爆の被害を受けている側から描くのではなく、攻撃する側からの視点で描く事が多い。しかも極めて好戦的に・・・。攻撃される側から描こうという人はほとんどいないし、またその必要もない。」

「日本のアニメ作品を観た外国人から、よく『なんであなたがた日本人はあんなに好戦的なのだ。』と質問される。」

「それは日本人が戦後(憲法に縛られて)あらゆる戦争に参加できず、阻害されているから余計にそうなるのかもしれないけれど、実は日本人は本当に好戦的だからだ。」

「そして日本人は戦争が下手だ。だから僕は日本人は戦争をしてはいけないと思っている。」

「戦争は善悪という相対的な価値基準で見るのではなく、そうした価値観を超えてフェアに見なければならない。」ETC.ETC..

いやあ、何だかドキドキしたな~。というわけで、招待してくれたプロダクションIGの郡司さんに感謝!

May 10, 2005 in Media, Television | Permalink | Comments (3) | TrackBack