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Friday, August 26, 2005

【ドクター・ムーグが亡くなった】

Bob20in20lab ■「もしもこの人が居なかったら歴史が変っていたかも・・・。」

間違いなく、そういえる人物の一人。シンセサイザーのパイオニアとして、現代の音楽シーンだけでなく、文化全体に対して大きな影響を与えた。

僕がシンセサイザーを使い始めた頃には、既にデジタル・シンセサイザーの走りだったYAMAHAのDX-7なんかが出始めていたし、アナログのシンセにも、ARP ODYSSEYやOBERHAIM、PROPHETなどが存在していた。

そんなわけで、実際にMOOGを使ったことはないけれど、富田勲やEL&Pのキース・エマーソンなどか操る“タンスみたいな”箱に対する憧憬は子供の頃から持ち続けていたし、初めて御茶ノ水の楽器屋(だったと思う)で実物を見たときは、まるで映画「2001宇宙のオデッセイ」に登場するモノリスに出くわしたサル・・・ぐらいに驚いた(もちろん値段もすごかったんだけど)。

実は音楽を作っている過程で一番面白いのは、シンセの音色を作っているときだ。そういう意味では、僕だってシンセサイザーが無かったら人生(というか人間)変っていたかもしれない。心から冥福をお祈りする。

Bob's Body Leaves Us


「シンセサイザーの父」ボブ・モーグ博士が死去」(ITmedia News

August 26, 2005 in Art, Business, Economy, Film, Media, Music, Science | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, August 10, 2005

【良く分かる『郵政民営化』の争点】

■郵政民営化の何が争点なのか、明快に分かる解説がリリースされた。

僕が購読しているメール・マガジンの一つに『ビジネス知識源:成功原理と実践原則』というのがある。昨日、この最新号が発行されたんだけど、そのテーマが“郵政民営化”だ。

結果的に小泉総理の自民党内権力闘争の具と成ってしまった感の有るこの郵政民営化法案。でも正直言って、賛成派の話を聞いても、反対派の話を聞いても、一体何が本当の争点なのかサッパリ分からない。

一生懸命理解しようと思って国会中継も時間の許す限り観ていたんだけど、やっぱり言語明瞭意味不明状態。小泉総理の答弁は結局のところ「民間に出来ることは民間に。何で郵政だけが民間にやらせちゃいけないんですか!?」というフレーズに終始したし、特に肝心の法案立案責任者である竹中さんの答弁は専門家にしか理解できない難解な代物だった。

これは新聞各紙を読んでも同じ事で、仕事柄出来るだけ色んな媒体に目を通すようにしてるんだけど、どうも今ひとつピンと来なかった。そんなところに届いたこのメルマガ。何気に読んでみたら物凄く明快で分かりやすく要点をまとめてくれている。

今度の総選挙は、多分自民党半小泉勢力も含めて、野党勢力はこれまで4年4ヶ月の小泉構造改革の総括というスタンスで争ってくるだろうから、小泉総理の思惑と反して必ずしも郵政民営化で争点を一本化できるような状況ではない。

ほとんど“小泉組の出入り”と化して、間違いなく感情的・情緒的な対立が前面に出てくるだろうと思われる総選挙。でもここは約500億円もの税金を選挙費用という形で使うことになるんだから、納税者としては冷静に判断しなければならない。

それにしてもこの問題の本質が分からないことには判断のしようがない。というわけで、本当に小泉総理が言っている通り、構造改革の本丸として郵政民営化の是非を総選挙という形で問うほどの意味があるのかどうか・・・。

少なくともこの記事を読む限り、日本の財政状態は郵政改革ごときではどうにもならない崖っぷちに来てしまっている。構造改革そのものには誰も反対できない。しかし、それでも不要不急の郵政改革を先頭に持ってくる小泉流の改革路線をあと二年も継続させるべきなのか?関心の有る人にはお勧めです。

   <Vol.212 :緊急号:郵政民有化解散

【目次】

 1.予想していたことと実際の展開のズレ
 2.政府案
 3.民主党の反対
 4.問題の焦点
 5.郵貯・簡保が国債を売却すれば
 6.資金を民間に回すという政策は可能か?
 7.郵貯・簡保資金は民間では使えない
 8.金利高騰の臨界点が近い

August 10, 2005 in Economy, Politics, Weblogs | Permalink | Comments (1) | TrackBack

Tuesday, August 09, 2005

【YOHJI YAMAMOTO+ADIDAS=Y-3】

■アディダスとヨージ・ヤマモトのコラボ=Y-3のサイトが超COOL!!

Y3_1 以前からcoolなサイトだなと思って気になっていたこの『Y-3』。久しぶりに覗いてみたら2005年秋冬コレクションがリニューアルされていた。

とにかくデザイン、プレゼンテーション、インタラクティビティ、どれを取ってもかっこよい。

久々に隅から隅までそこらじゅうクリックしまくって、全部見てしまった。

果たして実際の商品も同じぐらいCOOLなのか?サイトを見ているうちに、店頭も覗いてみたくなった。

August 9, 2005 in Design, Fashion, Flash, Web/Tech | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Wednesday, August 03, 2005

青色発光ダイオードの発明者 中村教授がゲストに登場

■8月最初のJAM THE WORLDのゲストに、青色発光ダイオードの発明者として有名な中村修二教授が来てくれた。

Shuji_nakamura 以前このエントリーで取り上げたことが有る中村さん。彼が日亜化学工業に在籍していた際に発明した青色発光ダイオードの特許に関する訴訟で一躍有名に成った後、結局は高等裁判所の和解勧告を受けて控訴を断念したのは記憶に新しい。

その訴訟から和解にいたる経緯について詳細を記述した自伝に近い著書がリリースされているので、詳しくはその本『ごめん!』を読んでもらうとして・・・。

発明者の貢献度が経済的にきちんと評価されない日本に嫌気が差したのか、中村さんは現在カリフォルニア州立大学で研究活動を続けている。

一言でいってパワフルでエネルギッシュな人。やや高いトーンで早口な語り口からは学者くささが全く感じられない。そんな彼に、「日本が知的財産立国のリーダーに成る為の戦略」を聞いてみた。

中村さんは小学校から算数が得意で、「それ以外の科目は大嫌いで、通信簿も算数以外は2とか3だった。」そうだ。やはり“一芸に秀でた”という表現がピッタリの中村さんは、子供の頃から「将来は科学者に成りたいと思っていた。」とのことで、そういう意味で、彼はまさに自己実現を達成して、素晴らしい人生を送っているといえる。

中村さんによると、日本の教育システムに大きな問題があり、まず「大学受験を変えないといけない。」ということで、「何でもソコソコ出来る平均的な才能を製造する製造業向きの教育システムは、既に世界の製造工場の座を中国に受け渡している日本の現状には合っていない。」ということだそうだ。

それよりも、「若い頃から好きなことを追求できる選択科目を増やし、一芸に秀でた人材をどんどん上に持ち上げていくシステムが不可欠。」で、さらにこれからの若い人は「良い大学に入って一流企業に入ることがベストというメインストリームから外れる勇気が必要だ。」という。

その為のひとつの方法として、「早い段階で海外に出て、3,4年は日本を外から見てみることは重要。」だという。「まだ失敗が出来るうちに・・・。」ということだけれど、それはその通りかもしれない。

ところで知的財産の重要性に対する注目が非常に高まっている状況の中で、遅まきながら日本もアメリカのような知財立国を目指そうという動きがようやくここ数年活性化していて、特許の申請件数も相当多くなっているそうだ。

そうした新しく考案されて出願される数多くの特許のなかで、青色発光ダイオードのように一人の発明(ここが訴訟の争点でもあったんだけど)したものが、世の中で広く利用されて一大産業に発展するというのは、なかなか珍しい。

そういう意味で、「社会的インパクト」の大きさを評価するのは、今のところ「金銭」しかないわけで、彼が戦っていたのはお金が欲しいからではなくて、知的財産に対する正当な評価の有り方を司法の場で議論することだったのだといえる。

しかし一方で、金銭的な評価についても中村さん曰く、「日本には技術者で大金持ちっていないでしょう。毎年高額納税者が発表されるけど、大体上位はサラ金のオーナーとかでしょ。それじゃ技術者は夢が持てないじゃないですか。」

「アメリカには発明で儲けた人が大勢居て、そういう人たちの多くは自然と技術系の方面に投資をするようになるんです。だから色んな技術ベンチャーが育っていくんです。日本にはそういう技術が分かる投資家が居ないじゃないですか。」という。確かにマイクロソフトの創業メンバーだったポール・アレンみたいな資本家が様々なベンチャー投資をして夥しい数の新しいビジネスを生み出していることは良く知られている。

「僕は、後世の技術者や研究者に対してそういう道を作りたいと思ってがんばったんですけれど、日本の司法制度はあくまで個人よりも法人の利益を重要視する傾向が極端にあって、自分としては全然納得していないけれど、もうこれ以上争っても得るものがないと思って和解に応じたんです。」

「今回の本(『ごめん!』)は、今日本で仕事をしている技術者や研究者に対して、悪しき前例を作ってしまった。大変申し訳ないことをした。そういう自分の気持ちを表しているんです。」とおっしゃっていた。なるほど、そういうことか。不思議なタイトルだなと思っていたけれど、これで納得。

August 3, 2005 in Current Affairs, Media, Science | Permalink | Comments (0) | TrackBack