【国立公文書館で日米開戦への歴史を知る】
Thursday, December 08, 2005
■デジタル化された公文書で日米開戦への経緯を知る
国立公文書館が運営するアジア歴史資料センターが、「公文書に見る日米交渉~開戦への経緯~」というタイトルの特別展を今日スタートした。
最近は、日本がほんの半世紀前にアメリカと戦争したということすら知らないアホな日本人が増えているというから、今の日米関係、そして日本のアジア外交を理解する為にも不可欠なこういう資料が、デジタル化されアクセス可能になったのは素晴らしいことだといえる。多数派の勢いを借りてやや拙速に憲法改正が云々される今だからこそ、色んな意味を含めて歓迎したい。
サイト上どこにあるのか探すのにエライ苦労するけど、もちろんあの『ハルノート』もある。(「ダイジェスト」のページで年表をスクロールダウンして、「昭和16年11月27日」の欄にあるリンクをクリックするとポップアップ・ウィンドーが開くので、ここから「資料3」を選択と・・・。でも資料の閲覧には事前に専用ビューアー「DjVu」をインストールする必要あり。)
サイト全体のメニュー構成や取り回し、検索性など色々不満もあるものの、デジタル・アーカイブの面目躍如!といいたいところだけど、覗いてみると資料データなんかはまだ準備中の部分も多々あり。とりあえずオープンしましたという感じかな?こういうことにはもっと税金使ってもらっても、僕は良いと思うんだけどね。
ちなみに、アメリカの国立公文書館のオンライン版では、1854年に交わされた日米間初の外交条約「The Treaty of Kanagawa」の写しや、1941年12月7日の日本によるパールハーバーへの奇襲攻撃を受けて、翌8日にルーズベルトが満を持して行った対日宣戦布告の議会演説のテキスト。そして、1945年に日本が無条件降伏を受け入れた「Instrument of Surrender」なんかが閲覧できる。ただし、写真の解像度が低くてとても読めたもんじゃないけど・・・・。まあ、ビューアーの性能に関しては日本が勝った!という感じか。
Comments