【「日本の戦争力」がヒット中の小川和久さんがゲスト】
Wednesday, January 11, 2006
■昨日放送したJAM THE WORLDは、国際政治・軍事アナリストの小川和久さんがゲスト
小川さんは昨年11月29日にも一度御出演いただいたので、今回が二回目の登場。
実は前回の放送が個人的には相当面白かったので、もっと話を伺いたいということもあって、今回は年の初めにありがちだけど、今年の日本外交が抱える二大テーマについて語ったいただいた。
おりしも、小川さんの新刊『日本の戦争力』がベストセラーに入っていて、そういう意味でもタイムリー。
小川さんに挙げていただいたテーマは、「アメリカ軍の再編」と「アジア外交」の二つ。詳細については、本を参照してもらった方が良いと思うけど、とにかく危機管理に関しては小泉総理の直属アドバイザーという小川さん、発言内容がとってもリアルだ。
御本人は結構リラックスして非常にフランクな語り口なのに、その内容は想定外の過激さで、僕もインタビューしながらそのギリギリ感を楽しませていただいた。
前回も、「小泉さんはブッシュのポチじゃなくて、ポチのふりをして上手く立ち回っている。」という、一般的には“目からウロコ”のコメントがあったけど、今回も「アメリカにとって日本はいわば“都合の良い女”みたいなもの。」だとか、「アメリカが唯一のスーパーパワーで居られるのは日本があるから。米軍にとって日本列島は戦略的に最も重要な拠点に成っているから、日本との同盟関係が無ければ、地球の半分近くをカバーできなくなり、スーパーパワーの座を保てなくなる。だから、日米安保を堅持したいと切望しているのは、むしろアメリカの方。」「物心両面で世界で一番アメリカをサポートしてる日本の貢献度を、当の日本人が知らな過ぎるから変な議論が起きる。もっと現実を理解すれば、日米同盟に対する国民の見方も変わるはず。」etc.etc.いずれのコメントも非常にわかりやすい。
イラク戦争の開戦時にも、小泉総理からどうしたら良いか問われて「アメリカやイギリスが云っている大量破壊兵器の存在を確認する手段を日本は持っていないのだから、この理由だけでイラク攻撃を支持するのはやめたほうが良い。」とアドバイスしたそうだけれど、昨今の状況を鑑みるとこのアドバイスは正に的を得ていたわけだ。
あと面白かったのは、「ポスト小泉は誰になると思うか?」という質問に対して、「僕は結局御本人が再登板ということになるんじゃないかと思うんだけどね・・・。」とこれもリアルなコメント。僕も、先日行われた小泉総理の年頭会見での「トップリーダーが国民の支持を得るということは極めて大事。」という発言は、暗に自分のことを言っているのでは?と思っていたので、やっぱりそうかも知れないと納得。
しかし一方で、「彼ももう64だし、とにかく総理大臣というのは激務だから、自分が男性として現役の内に自由に成りたいという気持ちもあるかもしれない。」という艶っぽいジョークも飛び出した。これも結構リアルです。
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