【Googleが映像サービス Google Videoをスタート】
Tuesday, February 28, 2006
■「Google Video」、米国立公文書館と共同で映像資料を公開 (CNET Japan)
今回提供されるのは、全て著作権が消滅したものだそうだけれど、Googleがアメリカの国立公文書館記録管理局(NARA)が所蔵する歴史的な映像100本をオンラインで公開するという。
インターネットの黎明期にあった崇高な目的の一つに、地球上の全ての知の資産を集約したデータベースを構築して人類の共有資産とする、というのがあったけれど、これはその初心を思い起こさせるようなプロジェクトだ。
Googleに関しては、最近デスクトップサーチなどに関連して毀誉褒貶が激しいけれど、例えば「Google Earth」みたいなGoogleじゃなきゃできない、Googleならではの様々なサービスがどんどんスタートしていて、個人的にはある意味でインターネットの功罪の“功”の部分に対する貢献度は非常に高いのではないかと評価している。
今回公開されたような映像は、それこそ人類の共有資産といって間違いない。日本の国立公文書館でも、デジタル化された様々な歴史的文章がオンラインで閲覧できるようになっているけれど、こういうサービスは本当にありがたい。
でもこのCNETの記事にもある、INTERNET ARCHIVEが提供している過去100年間の各種ニュースフィルムやビデオコンテンツの膨大なアーカイブには、正直ビックリ。NHKのアーカイブも、是非オンラインで公開していただきたい。だってわざわざ埼玉の川口市まで行かなきゃ利用出来ないなんてね・・・。
マーチングバンドの音楽が鳴り始め、白黒の画面に攻撃態勢のワシの絵をあしらったUnited Newsreelのロゴが映し出される。そして、「英国空軍が夜間攻撃によりナチスの軍需工場を破壊」の文字が大きく踊る。
これは第2次世界大戦時代のニュースフィルムで、米国時間2月24日に「Google Video」で公開された米国立公文書館記録管理局(NARA)所蔵の歴史映像100本のうちの1本だ。国立公文書館所蔵の映像コンテンツをできるだけ数多くオンライン公開することを目的に共同プロジェクトが進んでいたが、このコンテンツ公開はその最初の成果となる。
公開されたコンテンツの第1弾には、数十種類のニュースフィルム、1930年代前半の国立公園の映像、宇宙旅行に関するNASAのドキュメンタリーフィルムなどが含まれている。 Orson WellesがH.G. Wellsの「宇宙戦争」を朗読し、「われわれが暮らす美しい星以外」に地球外生命が存在する可能性を議論するものなどは必見だ。
Google VideoのプロダクトマネジャーPeter Chane氏によると、同社は国立公文書館所蔵の11万4000本のフィルムと3万7000本の映像を可能な限り多くネットで公開できるよう、段階的に作業を進めているという。
「これは歴史と知識の宝庫であり、世界中の人々に見せたい」(Chane氏)
長年人の目に触れなかった記録フィルムのデジタル化は数年前から進んでいたが、Googleが米国立公文書館と非独占契約を結んだことで、歴史ファンや、教育関係者、および映画製作者は、莫大な量の新しい資料を入手できるようになる。
資料はすべて権利が消滅したものだと、Chane氏は語っている。つまり、著作権保有者への支払いを気にすることなく、利用や公開は自由にできる。
最も有名なInternet Archiveをはじめ、過去100年間の各種ニュースフィルムやビデオコンテンツを提供するオンラインビデオサービスはほかにもある。
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