« 【(PIXER + DISNEY) X APPLE = MAGIC FORMULA】 | Main | 【BSEよりヤバイPSE】 »

Wednesday, February 08, 2006

【ライブドア再発防止の為に】

Jam20060207_sayama ■2月7日放送のJAM THE WORLDのゲストは一橋大学大学院教授でM&Aのアドバイザリー会社・GCAの代表取締役・佐山展生さん。

ライブドア事件のお陰で、「投資事業組合」や「M&A」に対して必要以上にダーティーなイメージが付いてしまった。

そして政府与党も民主党も、証券取引等監視委員会の権限強化や投資組合に対する規制を検討する動きを出してきている。

でもそんな中、安易な法改正や規制強化を疑問視する向きもある。その代表として、M&Aの専門家の立場から佐山さんに意見を伺った。

以前ライブドアのニッポン放送買収劇が勃発した際にも佐山さんに電話でゲスト出演してもらったが、その中で佐山さんは「本来M&Aの醍醐味は、関わった企業それぞれにとってハッピーに成るように、最も望ましいシナリオを考えて、結果的にその企業が生き返ったり、業績が大きく向上したりすること。そんな時は、本当に当事者から感謝もされるし、仕事をした達成感もある。」とおっしゃっていたのが印象的だった。

どうもM&Aというと、「血も涙も無い」みたいなイメージになってしまっているけれど、佐山さんのコメントにはプロとしてのプライドと人間味が感じられた。

今回は「ライブドアの再発を防ぐにはどうすれば良いのか?」というテーマだったわけだけど、まずSECの権限強化や機能強化はもちろん必要だとしながらも、投資事業組合に対する規制を安易に強化すると、この仕組みを使って日本の市場に参入している外資系ファンドや外国人投資家に対して、誤まったメッセージを送ることになり、結果的に日本のマーケットから彼らを締め出してしまうことに成る可能性が高いのではないか、という指摘があった。

佐山さんとしては、むしろ「監査法人」に関わる状況を変えたほうが良い、という意見だ。つまり、様々な不正が起きた“事後”の規制や罰則を強化するよりも、そうした不正行為が起こらないような抑止策を強化する方がよほど効果的というわけだ。

具体的には、「監査法人を5年毎に変更することを義務付ける」ことで、「結果的に監査法人同士がお互いを監視することになり、その恐怖感と責任感から、企業と安易につるんで不正を見逃すような馴れ合い監査が出来なくなるはずだ。」という。

そしてもう一点は「日本の監査法人の報酬は、その膨大な労力に対してあまりにも安すぎる。この点を欧米並みに改善することで、監査業務がきちんと遂行できるようになる。」という指摘。確かに監査法人が課せられた責任の重さに対して正当な報酬が得られていないのではないか、という声はこれまでもあった。

こうした“現場の声”が、果たして何処まで国政の場での議論に反映されるのかは不明だけれど、アメリカでエンロン、ワールドコム事件を受けて施行された企業改革法(佐山さん的には「あれはちょっと行き過ぎという感じがする。」とのこと)のような抜本的な施策がとられなければ、ライブドアに限らず、今後も不正会計や粉飾決算が無くなる事はないだろうというお話。

February 8, 2006 in Economy, Media, Politics | Permalink

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a00d834553e4469e200d8355dd3e769e2

Listed below are links to weblogs that reference 【ライブドア再発防止の為に】:

Comments

Post a comment