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Monday, March 06, 2006

【注目の新人ヴァイオリニスト ゾフィア・ヤッフェ】

■久々に魂が震える程感動したヴァイオリン

3月4日の深夜、例によってチャンネルをザッピングしていたら、たまたま通りかかったBS-HIで「エリーザベト王妃国際音楽コンクール2005 バイオリン部門受賞者 ガラコンサート」というプログラムをやっていた。

ベルギーのブリュッセルにあるパレ・デ・ボーザールで収録されたこのコンサート。2001年にFIFAの仕事で一度だけ行った事のある“ブリュッセル”が懐かしかったのと(夜間にライトアップされた街並みは、正に古きよきヨーロッパそのものだった)、大好きな“ショスタコービッチ”に惹かれて観てみることにした。

最初に登場したのは、このコンクールのヴァイオリン部門で三位に入賞したというゾフィア・ヤッフェという女性ヴァイオリニスト。顔をほんのりピンクに上気させて、いかにも新人らしく初々しい。

ところが、いざ演奏が始まるや否や、僕はほんとに久々に感じる衝撃と共に、彼女のヴァイオリンに引き込まれてしまった。

相当な難曲であるにも関わらず、難解さを一切感じさせないほどリリカルな演奏でとても新人とは思えない。繊細にして力強く心を揺さぶる演奏、というと如何にも陳腐な言い方だけど、まさにその通りだったのだから仕方ない。

オーケストラも彼女の演奏の素晴らしさに呼応して完璧な演奏を繰り広げる。もう第一楽章ですっかりメロメロに成ってしまい、後は音に身を委ねて漂うのみ。第二楽章で心が引き裂かれ、第三楽章で慟哭し、第四楽章で歓喜に打ち震えエクスタシーに達する。大袈裟ではなく、最近聴いたあらゆる音楽の中でも出色のパフォーマンスだ。

ヤッフェの後は、それぞれコンクール2位入賞のヨシフ・イワノフ、1位入賞のセルゲイ・ハチャトゥリアンが登場したんだけれど、2位のイワノフ君の第一楽章途中で、僕は観るのを止めてしまった。決して下手ではないけれど、マジックが感じられなかったのと、しばらくはゾフィア・ヤッフェとショスタコービッチの余韻に浸っていたかったからだ。

彼女、まだCDとか出ていないみたいだけど、楽しみが一つ増えた。ちなみにプログラムの内容は以下の通り。

ゾフィア・ヤッフェ ( 第3位 / ドイツ )
1. バイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77 ショスタコーヴィチ作曲
[ アンコール ]
2. 無伴奏バイオリン・ソナタ 作品31第2 ヒンデミット作曲
 
ヨシフ・イワノフ ( 第2位 / ベルギー )
3. バイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 シベリウス作曲
[ アンコール ]
4. 無伴奏バイオリン・ソナタ 第5番 イザイ作曲
 
セルゲイ・ハチャトゥリヤン ( 第1位 / アルメニア )
5. バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 ベートーベン作曲
[ アンコール ]
6. 無伴奏バイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003 から
   第3曲「アンダンテ」
バッハ作曲


管弦楽 リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 ルイ・ラングレー

[ 収録: 2005年6月, パレ・デ・ボーザール 大ホール (ブリュッセル) ]

March 6, 2006 in Music, Television | Permalink

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