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Tuesday, April 18, 2006

【DV被害 女性33.2% 男性17.4%】

asahi.com:配偶者からの暴行、女性3割体験 DV内閣府調査

今夜のJAM THE WORLDで募集したメールのテーマは、先日内閣府が発表した「男女間における暴力に関する調査」報告書<概要版PDF>を取り上げて、リスナーの皆さんにドメスティック・ヴァイオレンスに対する意見や体験談などを訊いたんですが、重たいテーマだから多分あまり来ないだろうと思っていたら、番組放送中になんと200通以上のメッセージが寄せられて、正直驚きました。

この内閣府のレポートによると、配偶者から“身体的暴力”、“心理的攻撃”、“性的強要”のいずれかを1つでも受けたことがある人は、女性の場合全体の33.2%(!)に上るというから、実に3人に1人の割合ですよ!さらには、こうした行為を受けたことが『何度もあった』という人は10.6%も居るのです。

DVの被害は女性だけじゃなく、男性の場合は同様に全体の17.4%と決して少なくないようで、実際、番組に寄せられたメッセージには男性からのものも多くて、内容は身体的暴力から言葉による暴力まで、配偶者(中には同性のケースもあったけれど)から受けたDVの内容を書き綴ってあり、その悲惨さに男性・女性の区別は無いように思いました。

結構、「番組でこのテーマを聴き、今まさにリアルタイムで悩んでいる問題なので、思い切ってメールします。」とか、「誰にも相談できないけれど、野中さんを信頼してメールします。」という方も多かったです。よほど普段自分の中に溜め込んでしまっているのでしょうか。

特に女性の場合は、配偶者やパートナーからの暴力を受けているにも関わらず、外向きは典型的な仲の良いカップルを演じている・・というケースが多く在りました。ということは、たとえ直ぐ側に居たとしても、第三者が身近にDVが起きていることを認識することは難しいようです。

また、仮にDVが起きているらいしいと分かったとしても、どうしても他人が立ち入って介入するのは難しいのだろうと思います。番組に寄せられたメッセージにも、そういう悩み(親しい人がDV被害にあっている)を持った人からのものが多くありました。

それから、幼少期に親から受けた暴力や性的虐待の体験談などもあり、その結果自分も自分の子供に暴力を振るってしまうのが辛いというケースや、自分ではもう嫌でしょうがないのに、どうしてもその関係から逃れられない、という状況なども書かれていましたが、根本的な問題として、DVの被害者(あるいは加害者)は周囲にこうした問題を相談できる相手が居ない。親身に成って話を聴いてくれる人が居ない、あるいは居ても逆に遠慮してしまう、というケースが多いようです。(調査リポートにも明らかです)

一体、どこからがDVなのかという定義の問題もありますが、DVを受けると「自分に責任がある」と思い込んでしまう、あるいは思い込まされる方が多いようで、そうした状況下ではなかなか第三者に相談することも出来ないということでしょうか?

確かにこの調査報告をつぶさに読んでいくと、深刻な状況にも関わらず孤立しているDV被害者の姿が見えてきます。番組宛で具体的にDVの実態をメールすることで、少しは自分の置かれている状況を客観視するキッカケに成ればとは思うけれど、やっぱり根本的な解決には成らないわけで、この辺りが番組でテーマとして取り上げる際の限界なのかなとも思います。

結局番組では、「とにかく今現在DVで辛い思いをしている人は、是非一度地方自治体や警察などに設けられている相談窓口を利用して欲しい。誰かと話をするだけでも、問題を客観視するきっかけになるし、それが解決へつながる糸口になるかもしれないから・・。」という呼びかけしか出来ませんでした。

寄せられたメッセージの全てに目を通しながら、その深刻な内容に驚くとともに、結婚していようがいまいが、社会の最小単位に起きているこの異変には何か尋常ならざるものがあると感じました。ハードとしてのインフラではなく(これは耐震偽装でとっくに崩壊してますが)、ソフトとしての社会基盤を支える人間関係そのものが、実は激しく内部崩壊していることを象徴しているのではないかと思うのです。

asahi.com ⇒ 配偶者から暴行や性的行為の強要などドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けた経験のある女性は3人に1人、さらに1割は「何度も」被害を受けたという実態が14日、内閣府男女共同参画局が発表した「男女間における暴力に関する調査」で明らかになった。

 昨年11~12月、全国の成人男女4500人にアンケートし、2888人から回答があった。

 配偶者(事実婚・別居も含む)から「暴行」「精神的嫌がらせや脅迫」「性的な行為の強要」のいずれかのDV被害経験がある女性は33.2%。うち女性全体の10.6%は「何度もあった」と答えた。殴る、ける、物を投げつけられるなどの身体的暴行を受けたことがあるのは女性26.7%にのぼった。一方、男性も13.8%だった。

 また、10~20代の時に交際相手からの被害、いわゆる「デートDV」も女性13.5%、男性5.2%が「あった」と答えた。女性の20代では22.8%、30代では18.7%にのぼる。

 また、女性に「異性から無理やりに性交された経験」を聞いたところ、7.2%に経験があった。加害者は「よく知っている人」が最も多く66.7%を占め、9割が面識のあった相手だった。

April 18, 2006 in Current Affairs, Politics | Permalink

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» 「男女間における暴力に関する調査」 from 猫の手通信・日替り定食
WHEN:06年4月14日発表 WHO:内閣府男女共同参画局 WHAT:「男女間における暴力に関する調査」 05年11月~12月全国の成人男女4,500人にアンケート、2,888人から回答 ○過去5年以内にDV被害を受けた人の46.9%「誰にも相談しなかった」 ○女性の33.2%が配偶者(事実婚・別居も含む)から「暴行」「精神的嫌がらせや脅迫」「性的な行為の強要」のいずれかのDV被害経験があった。 ○夫からのDV被害の有無(複数回答) 「身体への暴行を受けた」26.7% ... [Read More]

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