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Tuesday, October 10, 2006

【MADMAN'S NUKE?】

■北朝鮮の核実験実施のインパクト

北朝鮮による核実験が行われた10月9日は、いずれ歴史上大きな分岐点となるんじゃないかという気がする。

なんせ北朝鮮が単なる脅しじゃなく、「核保有国」としての名誉ある(?)地位を確立した日。

「核兵器萌え~」なキムさん晴れて念願成就したわけで、きっと昨夜は“喜び組”をフィーチャーした祝宴で大いに盛り上がったことだろう。

ただし核実験が本物だったのかどうか、確認するにはまだ2~3日かかるということだけど、実質的には成功したものと想定して事態が推移している。

ようするに、昨日を境に世界は新たな軍事パラダイムに突入したわけだ。

アメリカの独立記念日(米国時間7月4日)である7月5日に合わせてミサイル発射実験を行って、今度は安倍新総理の中国・韓国訪問という外交デビューにタイミングを合わせた核実験。

おそらく予定されたシナリオ通りに、最もインパクトがあるタイミングを狙って粛々と実行されたんだろう。

今回の核実験が「窮鼠猫を咬む」的な切羽詰った北朝鮮の衝動的な行動だった、とはとても思えない。

なんせ“最後のカード”なんだから、きっと何年も前からあらゆるケースを想定してメリット・デメリットを計算しつくした結果であるに違いない。

ミサイル発射を受けても非難しかできなかった国連も、今度は国連憲章第7章に基づく制裁も含めた安保理決議を出すことになるだろう。

結果的に北朝鮮を抑え切れなかった中国は六カ国協議の座長としての面目丸つぶれ。ロシアも似たようなもんだから、今回は安保理の決議に表立って反対は出来ない。

しかし、それでも将軍様は安保理の決議を歯牙にもかけないだろう。

目的は、現体制の維持。

そして経済援助の確保。

それがなければ、今年の冬は越せないらしい。

それを保障してくれる唯一の相手はアメリカ。

なのにブッシュ大統領の任期中は、それが唯一の解決法であるにも関わらず、二国間協議に応じる気配は無い。

安保理決議の採択 > 経済制裁 > 海上封鎖 > 臨検 > 小競り合い 

たぶん、海上封鎖と臨検を実施するのはアメリカ海軍だろうから、小競り合い=銃撃戦は必然か?

あえて相手に攻撃のきっかけを与えて、正々堂々と報復攻撃というのは見慣れたシナリオだ。

それにしても、いざとなったら我が国は数百万単位の難民を受け入れられるのかというと、まず無理でしょう。

日本としての選択肢は限られている。というか、今のところ日本に軍事オプションは無いに等しいわけで。

制裁の次の段階は、武力行使しかないけれど、アメリカが戦ってくれる保障はない。(事実、これまでライス国務長官もブッシュ大統領も、北朝鮮に対する武力行使はしないと明言している。本音はどうかわからんが・・・)

となると日本としては憲法改正、そしていずれは自ら核武装して真の自立的な国家を目指すか・・・

日本には充分なプルトニウムの備蓄があるし、核爆弾を製造する高度な技術もある。本当かどうか知らないが、日本が核弾頭を実装するには数週間から3ヶ月もあれば可能だ、という説もある。

そして実は中国や北朝鮮が一番恐れているのは日本の核武装。なんといってもこれが一番嫌だろう。

外交の基本は“相手が一番嫌な事をやれる能力を持つことだ”という意味で言えば、これは将来日本にとって検討に値するオプションといえる。

しかしその為にはまずアメリカとの安全保障条約を廃棄したり、NPTから脱退しなければならないけれど、でもそれはさすがにアメリカも認めないだろうし。

それに、そういう議論をするまもなく事態は急激に悪化する可能性もある。

「飢えた一般市民には何の罪もないから、全てを飲み込んで支援してあげよう。」という、いわゆるオトナの判断もあるかもしれんが、そうなると未来永劫、“北の核”と共存しなければならなくなる。考えただけでもゾッとする未来像だけど、これが現実に成りつつあるわけだ。

北に核の脅威がある限り日本はアメリカ軍を必要とするし、おそらくミサイル防衛システムや米軍再編の費用負担は何兆円になろうとも認めざるを得ないだろう。自前で核武装するリスクと費用(最低でも20兆円という説あり)に比べたら安いもんだぜっていう気に成る。

まぁ“死の商人”にとって将軍様は優秀なセールスマンというところか?

いずれにしても、“パンドラの箱”の蓋が開いてしまったことは間違いない。

パラダイムが変化した以上、全てのオプションを検討すべきだから、今まではあり得ないと思われていたシナリオも敢えて想定してみないとね。

それにしても、“小泉レジーム”のミッションがアメリカによる日本の占領政策の総仕上げだとすれば、それを見事にやりとげた小泉純一郎はアメリカにとって大恩人。

そしてそれを引き継ぐ安倍政権は、“第二ホワイトハウス”として最高のパフォーマンスが期待されている。

誤解を恐れずにいうと、安倍さんは就任早々いきなりのこの重大な局面に際して、むしろ「良くやっている。」といえるのでは?

しばらくの間は強硬論が支持されるだろうから、安倍政権にとっては追い風。

でもその先には何があるのか、今は誰にも分からない。

北朝鮮の核実験場はこれではないかと米専門家が分析(米科学・安全保障研究所、ISIS) *PDF

北朝鮮の核実験実施発表の全文 (ロイター)

North Korea Faces Sanctions (Council on Foreign Relations)

North Korea’s Foreign Policy Towards the United States (PDF)

Mutually Assured Disruption (American Enterprise Institute)

Encourage Japan to renounce the Nuclear Nonproliferation Treaty and create its own nuclear deterrent.

World War II ended long ago, and it's time to put an end to the silly pretense that today's democratic Japan owes a burden of guilt to today's rising China. A nuclear Japan is the thing China and North Korea dread most (after, perhaps, a nuclear South Korea or Taiwan).

October 10, 2006 in Politics | Permalink

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