実は日本は自然エネルギー大国なのです
Monday, January 21, 2013
【地熱情報研究所HPから】
日本は世界に冠たる地熱資源大国なのです。現在までに建設されたわが国の地熱発電設備容量は約53.5万kWで、推定されている資源量のわずか2.3%が利用されているに過ぎません。なお、この資源量は、現在利用されているのと同じ方法で発電できる量のみを示したものですが、将来的発電方式と言われる、高温岩体発電や火山発電あるいはマグマ発電(図2)を含めると、資源量は飛躍的に増加します。
原子力発電って、誤解を恐れずに非常に単純化すると、「電気を作るためにお湯を沸かして蒸気でタービンを回している、巨大で複雑な湯沸し器」な訳で。
なんだよ、それじゃ日本の場合「お湯ならそこら中で沸いてるじゃん!」と思うのは僕だけか?
世界の地熱発電プラントの70%は日本製だという。既に確立された技術で、世界からも優れて安定していると評価されている。
エネルギー政策を根本的に見直そうという日本の現状を考えると、プラントの輸出ばかりしてる場合か?と思う。
じゃあ、ど~して日本では地熱発電が普及しないのか?一つの理由はこれだ。
1972年の旧通産省と旧環境庁との覚書により、国立公園内では新たに地熱発電所は建設 しないことになったこともあり、その後、国立公園特別地域内では調査も困難な状況にな っています。ちなみに、150℃以上の地熱資源量2347万kWの81.9%が国立公園特別地 域内となっているのです。ということは、今のままでは、有望な地域のほとんどが開発で きないことになってしまっています。
僕は太陽光発電や風力発電を否定するつもりはないし、これからも再生可能エネルギーはどんどん開発研究すれば良い。そのうち、フリーエネルギーの開発だって、夢じゃないはずだ。
でもさ、原子力に比べて発電効率が劣るとしても、太陽光発電や風力よりよほど安定している、そして新たな技術開発もそれほど必要ない、(もちろん次世代型の高温岩体発電や火山発電あるいはマグマ発電の研究は是非やるべきだ)、しかも様々な点で優れているとされ、今すぐにでも使える既に確立された“国産の技術”があるのに、正に“足元に眠っている膨大な天然資源”を利用しないってのは、どう考えても合理的ではないと思うのだ。
これからは、スマートグリッドだけじゃなくて、スモールグリッドでエネルギーも地産地消が主流に成る、とすれば地熱発電が鍵に成るような気がするんだけど・・・。
今夜放送のJAM THE WORLDで、前「日本地熱学会」会長で、NPO「地熱情報研究所」代表の江原幸雄さんをゲストに迎えて、その辺りを伺いたいと思う。
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