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今秋のJOTARO NONAKA SHOWのテーマは「ビットコインと中央銀行」

平日の夜、毎晩23時50分からCrimson FMで放送する「JNS」。今週のゲストは、元日本銀行企画局兼信用機構局参事で、現在早稲田大学大学院ビジネススクール教授の岩村充さん。岩村さんが書かれた刺激的なタイトルの本「中央銀行が終わる日 ー ビットコインと通貨の未来」(新潮選書)についてお話を伺います。

岩村さんは、2013年に起きたキプロス危機をキッカケに注目されることに成ったビットコインは「従来の中央銀行が発行する通貨体制に対する初めての明確なアンチテーゼとして登場した通貨だ。」と位置づけ、このビットコインの実態をキチンと検証することを通じて、"通貨進化論"的な視点から中央銀行の本来の姿を見つめ直そうと試みている。

ドルの基軸通貨体制に陰りが見える中、先日EU離脱を決めたイギリスは、このいわゆるBREXITの影響でユーロに対する不安感が増しつつあるのを尻目に、ここ数年来「ロンドンを人民元取引の西洋のハブにする」事を目指して人民元とポンドとの直接決済や、人民元による国債の発行など、積極的に取り組んできた。

その人民元、中国共産党は長年の悲願である「人民元の国際化」に向けて精力的に仕掛けている。昨年11月には、IMFがSDR(特別引出権)に人民元を採用する事を正式決定し、アメリカの反対を押し切って多数の国が参加決定したAIIBの発足と併せて、その野望を達成する道をひたすら邁進しているように見える。

日銀で中央銀行の実務に携わってきた岩村さんが、ビットコインの検証から紐解くこれからの時代における中央銀行のあり方とは?今夜から5回に渡って、示唆に富んだ岩村さんのお話をお届けします。お楽しみに!


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今週のJOTARO NONAKA SHOWは人工知能がテーマ

平日の夜、毎晩23時50分からCrimson FMで放送する「JNS」。今週のゲストは、いま話題の本「人工知能は私たちを滅ぼすのかー計算機が神になる100年の物語」の著者、児玉哲彦さん。

「人工知能という"心を持つ機械"を作ることは、人間には許されない、神の領域へ足を踏み入れることなのか?そして、その進化の結果、人工知能は私たちを滅ぼすのか、それとも救うのだろうか?」

人工知能を語るときに避けることの出来ないこのテーマを巡って、第二次世界大戦中のナチスの暗号装置エニグマの解読機であるチューリングマシンから、パーソナルコンピューター、スマートフォン、クラウド、IoTを経て、人工知能が一般化する2030年までの100年を描いた物語。

いわゆるシンギュラリティ(*注)が到来すると云われている2045年より、想定以上に早く「その時」が来るかも知れないと予想する児玉さん。

今週は「人工知能の現在・過去・未来」について、5回シリーズで児玉さんの示唆に富んだ脳内世界を探訪します。お楽しみに!

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http://rakuten.fm/station/crimsonfm?l-id=crimsonfm_TOP_panel

(*)「技術的特異点」レイ・カーツワイルは、2030年代の始めには、コンピュータの計算能力は現存している全ての人間の生物的な知能の容量と同等に達し、2045年には、1000ドルのコンピューターの演算能力がおよそ10ペタFLOPSの人間の脳の100億倍にもなり、技術的特異点に至る知能の土台が十分に生まれているだろうと予測しており、この時期に人間の能力と社会が根底から覆り変容すると予想している。このカーツワイルの予測時期を取って、技術的特異点は2045年問題とも呼ばれている。

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